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「アノニマス・ライフ-名を明かさない生命」展のお知らせ

2012年11月05日 大学院

本学大学院客員教授のスプツニ子!先生が出展されている「アノニマス・ライフ-名を明かさない生命」展が、ICCで開催されます。

展示概要(Homepageより抜粋)

匿名の,名前のわからない,個性のないもの.アノニマス(anonymous)とは,そのような意味を持っています.ギリシア語の接頭辞an-(~なし の)にonyma(名前)が組み合わされて,「名前がない」を意味しますが,展覧会の作品はそれぞれに題名がつけられていて,名前がないわけではありませ ん.では,「名前がない」とは一体どういうことを意味するのでしょうか.

例えば,ロボット工学の一部では,テクノロジーの発達に後押しされ,「機械の生命」を作り出そうとしています.しかし,その成果物の多くは,私たちが SFなどに夢見る理想的なアンドロイドからすれば完全なものとは言えず,それはアンドロイドと呼ばれるひとつ手前の存在,名づけえぬ何ものかなのです.ま た,遺伝子操作に代表されるバイオ・テクノロジーやクローン技術などの生殖医療技術の急速な発達は,私たちがその本質を理解するよりも早く,名づけること のできない,もうひとつの「生」のあり方を現実のものとしてきました.
この展覧会では,そのような名づけることのできない生命,本当の名を明かしていないものたち,「アノニマス・ライフ」ということばを手がかりに,機械と 人間を分かつ自明であったはずの「生」の意味を問い直すとともに,テクノロジーの進歩が新たな光を当てたセクシュアリティやアイデンティティの問題をはじ め,私たちの社会の中に遍在する多様なゆらぎ,境界,そしてその侵犯をめぐる作品を紹介します.

開催概要

会期:
2012年11月17日(土)〜2013年3月3日(日)
会場:
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
開館時間:
午前11時—午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:
月曜日(月曜が祝日の場合翌日),年末年始(12/28—1/4),保守点検日(2/10)
入場料:
一般・大学生500円(400円)/高校生以下無料 ※()内は15名様以上の団体料金
主催:
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
URL:
http://www.ntticc.or.jp/Press/2012/9/0928_01_j.html