3つのポリシー

カリキュラムポリシー

    【大学院】                                     

  • 芸術工学研究科

芸術工学部(2024年度以降入学者対象※編・転入学選抜者除く)

神戸芸術工科大学では、学位授与の方針に掲げる人物を養成するため、全学共通の基幹教育として、「基礎教育科目」と「芸術工学基礎」を位置づけ、「基礎教育科目」では大学生としてふさわしい知識や教養を身につける科目群、「芸術工学基礎」は芸術工学の基礎知識、学科を超えた共通する基本的知識や表現技術を身につける科目群で編成するとともに、各学科の特色に合わせた授業科目である「専門教育科目」によってカリキュラムを編成している。

学修は、以下の方針で評価する。
①各科目のシラバスで予め明示した成績評価基準に基づき、学修成果を厳格に評価する。
②卒業研究は、専攻領域の教員が卒業研究発表会、卒業制作展等の展示を確認し、成果物の質やプレゼンテーションなどから総合的に評価する。

(1)基礎教育科目
「基礎教育科目」は、大学生としての基礎的な教養と位置付ける「人文・社会」「自然・情報」に関する幅広い知識、教養を身につける科目と、日本語や特定の外国語を用いて表現し伝える力を身につけるための「学修基礎」「外国語」に関する多様な科目を設定する。これらの教養的科目により、専門分野に関する知識や技術を深めたり、広げたりする一方、未知の分野の知識が新たな発想や表現へと結びつける機会を与えることができる。
さらに「キャリア」には、学生のキャリア形成を支援し、自らの専門性と将来の職業意識の確立を目指すため、キャリア対する意識、自己理解や自己分析、社会で必要とされる基礎力を養うための授業科目を設定する。
また、単位互換制度により、連携大学におけるデザインやアート以外の分野の優れた科目を履修し、卒業要件に加えることができる。

(2)芸術工学基礎
「芸術工学基礎」は、全学科に共通する専門教育基礎科目群と位置づけ、講義系科目と演習・実習系科目によって編成する。またそれぞれ授業科目は「アート・デザイン」分野、「デジタル」分野及び「総合」分野に該当する科目で構成されている。
「アート・デザイン」分野には、芸術工学の基本を学ぶ「芸術工学概論」を必修科目とするとともに、「デッサン基礎実習」「絵画基礎実習」「図学・製図基礎実習」をはじめとする基礎的技能を習得するための科目で構成する。
「デジタル」分野には、コンピュータや情報メディアを活用した表現力を修得する「コンピュータ基礎実習」「プログラミング基礎実習」をはじめとする多彩なコンピュータ・プログラミング関係の科目で構成する。
「総合」分野は、「アート&デザインプロジェクト」など、学科の分野を融合したプロジェクトを展開、共同で実践する中で考察を深化させ議論することで、コミュニケーション力や応用的思考力を修得できる科目で構成する。

建築・環境デザイン学科

建築・環境デザイン学科では、人々の営みと地域空間の変容を受けとめ持続可能な環境を実現するために、住まいや商業環境から都市・地域スケールまで、多様な空間(環境)の創出・再生デザインのための基礎的知識を学び、リサーチからデザインを展開する力を養う。また、教育目標達成のため、講義と実習・演習を有機的に関連づけた実践的なカリキュラムを編成する。
建築・環境デザインを構成する「まちづくり・ランドスケープ」「建築・リノベーション」「商空間・インテリア」の各分野(コース)に共通する専門基礎の習得から、各分野のデザインの考え方を学ぶことで相互の関係を理解しつつ専門性を高めるようカリキュラムを編成し、実際のデザイン現場で必要とされる理論と応用力を身につける。その際、プロジェクトへの参加、最先端の社会課題やデザインの動向を学ぶ機会を提供することにより、知識の幅を広げ、実践力を高める。

年次における基本的な学びの流れ

1年次:
建築・環境デザインの対象の広がりと専門基礎を学ぶ。
2年次:
各分野の基礎となる理論とデザインの考え方を学び、各分野に共通するデザイン手法の基礎を実習により学ぶと共に、コミュニケーション力とプレゼンテーション力を養う。
3年次:
各分野の専門知識の習得とあわせて実習においてデザイン手法を学ぶと共に、リサーチとデザインをつなぐ力、創造的構想力と応用力を高める。
4年次:
卒業研究において自らの問題意識に基づいてテーマを設定し、これまで学んできた知識と専門的手法及び構想力を総合的に実践する卒業論文と卒業制作を行う。

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生産・工芸デザイン学科

生産・工芸デザイン学科では、ライフスタイルを豊かに彩るモノを総合的に創造できるデザイナー、クリエイターを養成するという教育目標達成のため、実践・融合的なカリキュラムを編成する。時代や社会の状況を察知し、生じている問題や課題をデザインやアートで解決する能力を獲得する問題解決型の教育プログラムを設置する。さらに、専門性を活かしながら、分野融合によって新たな視点を展開できる実践力を高めるため、高学年にプロジェクト科目を設定する。

年次における基本的な学びの流れ

1年次:
大学生としての基礎的な教養と、国際的なコミュニケーション力及び共通に身につけておくべきコンピュータ表現などの芸術工学基礎、さらには専門の入門的な知識を学び、社会に出た時に自信をもって行動できるようにするための「基礎力」を身につける。
2年次:
主に芸術工学基礎を身につけ、幅広いデザインの分野や近年になって大きく変貌している通信や技術の分野などを学び、選択した専門分野「プロダクトデザイン」「ファッション・テキスタイル」「クラフト」のいずれかに所属する。関連する分野を幅広く履修しながら「専門基礎力」及び「応用力」を身につける。
3~4年次:
選択した専門分野である「プロダクトデザイン」「ファッション・テキスタイル」「クラフト」に所属して専門性を高めつつ、分野融合型のプロジェクト科目等を履修し、新たな視点を展開しながら思考力・技術力・表現力及び社会に貢献できる「実践力」を身につける。

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ビジュアルデザイン学科

現代の情報社会の全領域でますます必要とされるビジュアルコミュニケーションにおいて、必須となるデザインの技術と創造力を養成する。そのために、絵・文字・動きをはじめとするビジュアルデザインの多様な構成要素を統合的に取り扱う技術・知識・感性・表現能力を、デジタル・アナログ両方向から身につけ、グラフィック・コミュニケーションデザイン、WEB・デジタルデザイン、エディトリアルデザイン・イラストレーションのいずれか、または複数の分野における専門的な能力を高め、さらにはそれらの融合から現代社会に有益な新たな分野を創成できる力を身につける。

年次における基本的な学びの流れ

1年次:
必修科目の履修により、ビジュアルデザイン全領域を貫く視覚表現の多様な広がりについて総合的に理解する。併せて、コンピュータを用いるデジタルな手法と、アナログな技術をバランスよく修練する。
2年次:
必修科目内での分野選択、選択必修科目および選択科目の履修により、学生自ら選択する専門領域について知識と実践力を身につける。
3年次:
指導教員を特定し、少人数による演習科目(ゼミ)を履修することにより専門領域のより深い知識の獲得と実践的知見を発展させる。同時に、専門以外の領域との横断の機会を設定し、学生一人ひとりが独自の研究課題を発見する。
4年次:
卒業研究(作品または論文)を課し、これまでの学習と研究の集大成として、自主的に研究課題を設定し、研究計画を構想・実行する。その過程と最終成果物を教員全員による審査と講評によりビジュアルデザインの専門家としての知見を確実なものとする。

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メディア芸術学科

メディア芸術学科では、学科の理念として掲げる『Art & Technology』のもと、表現として具体化していく手法を学ぶことを第一義とする。芸術的感性とコンピュータ技術、あるいは最新の知見により構造化された技法の習得を行う。
そのために各カリキュラムにおいては、実社会における制作現場を理解できるように演習・実習形式で疑似体験する。教員の経験と知識を活かした教育を各専門分野で行い、現場での適応力や企画力を身につける。
 また選択した分野外の知識や経験を積極的に学び、さらにプロジェクト型のカリキュラムや短期集中のワークショップなどにより、コンピュータ技術の進展による各種表現メディアの多様化に対応する。  新しいメディア芸術の時代に対応する能力を育成する。

年次における基本的な学びの流れ

1年次:
大学生としての基礎的な教養と国際的なコミュニケーション力、さらに現代の創作活動において必須の技術であるコンピュータ表現などの芸術工学基礎、そして各専門分野の入門的な知識を学び、「基礎力」を身につける。
2年次:
芸術工学基礎分野においては、幅広いデザインの知識やコンピュータ表現の応用などを学び、さらに各自が選ぶ専門領域と関連する分野を幅広く履修して「応用力」を身につける。
3~4年次:
選択した専門分野である「まんが・コミックイラスト」「映画・映像・アニメーション」「CG・ゲーム」のいずれかのコースに所属し、技術力や表現力を修得し、社会に対峙できる「実践力」を身につける。

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大学院 芸術工学研究科

『芸術工学』の基盤となる深い専門知識と豊かな芸術的感性を持つ総合的なデザイナーやアーティストの育成、さらには高度な研究開発能力を持つ研究者や、確かな教育能力を兼ね備えた教育者の養成を目指す。 時代や社会が求める多様な「科学と技術」の活用を、人間の立場から総合的に「発想」し、「構成」「計画」し、「表現」「造形」するカリキュラムを編成し、「芸術と文化」「人間と歴史」「科学と技術」の諸科学と合わせて総合的に研究指導を行う。

芸術工学専攻(博士後期課程)

個々の研究課題を調査、研究および創造実践を重ねるなかで、自らの課題の認識を深め、いくつかの分析手法を試行し、そこから見出した知見を展開する力を養う。必要な知識については、修士課程カリキュラムから修得する。また、総合アート&デザイン専攻を修了していない者は、総合的な「芸術工学特論A・B」を修得する。芸術工学研究所と連携するプロジェクト科目が研究活動を支援する。特別研究では、創造的で独自性のある研究を求める。

総合アート&デザイン専攻(修士課程)

基幹科目では、総合的な「芸術工学特論A・B」と分野別の「科学と技術特論」「人間と社会特論」「芸術と文化特論」により、科学とデザイン・アートが融合する「芸術工学」の中心的な考え方を学ぶ。国際科目では、アカデミックリテラシーの基礎と、国際的なコミュニケーションでのアカデミックプレゼンテーションを学ぶ。また、専門科目では、各学域に対応する専門的な知識を修得する。
さらに、社会的課題や国際的活動を対象として芸術工学研究所との連携によるプロジェクト科目により、知的素養、デザインとアートの専門性、そして分野を超えた構想力・実践力を高める。
修士課程における研究・制作の成果は特別研究として論文または作品としてまとめる。

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芸術工学部(2023年度以前入学者及び2024年度編・転入学選抜者、2025年度編・転入学選抜者対象)

「科学と技術」「芸術と文化」「人間と歴史」の学問分野にまたがる「芸術工学」の基礎知識を学び、人間の生活や環境を機能的で心地よく、さらに美しくするためのデザイン、並びに時代が求める最先端の芸術についての教育研究を行うことを目的とする。
大学生としてふさわしい知識や教養を基礎教育科目で、学科を超えた融合的な基本的知識や基本的表現技術を専門教育科目・芸術工学基礎区分で学ぶ。
専門分野として、環境デザイン、プロダクトデザイン、ビジュアルデザイン、映像表現、まんが表現、ファッション、アート・クラフトをおき、時代の発展・変化を背景に生まれるデザイン、現代アート及びメディア・アート、さらには、伝統的な文化・芸術から創生される新しい感性を表現活動の実践から身に付けた高度な表現者・教育者を養成する。

<基礎教育>
基礎教育では、社会、文化、自然、技術、歴史、芸術など、デザインやアートと密接に関係するとともに、大学生としてふさわしい教養と、社会で活躍するために必要な基本的知識を身につけることができるさまざまな教養的科目を、以下の3つの区分に分け設置している。幅広い視野、総合的な判断力、豊かな創造力、社会性を養い、大学や社会で必要とする多様な知識を主体的に学び、自ら考え、判断できる力を養う。

1)学修基礎(大学で学ぶ基本を身につける)
「大学入門セミナー」では、大学で学修していくために必要な基本的な学修方法、著作権や法律など、社会的な知識やスキルの基本を身につけることができる。
また、日本語は日常のコミュニケーションだけでなく、専門的知識や技術を習得するという本学での学修にとって必要不可欠なツールであることから、読解力、語彙力、文章構成力など日本語を読み書きし、表現する基本的方法を学び、日本語能力を鍛える。とくに1 年次前期の「日本語表現Ⅰ」は必修であり、習熟度別クラス編成で開講する。

2)多様な教養科目(知識の森に分け入り未知の世界にチャレンジ)
「芸術・デザイン」「歴史・文化・社会」「科学・身体」の 3つの区分は、大学生として身につけておくべき知識や技術に関する科目、デザインやアートを理解し、制作活動をしていくうえで必須の理論や歴史を学ぶ科目など幅広く多様な科目群で構成される。
これらの教養的科目は、専門分野に関する知識や技術を深めたり、広げたりする一方、未知の分野の知識が新たな発想や表現に結びつける機会を与えるために設定している。

3)グローバルコミュニケーション(世界で活躍するために)
現代では、日本語によるコミュニケーションだけでなく、外国語によるコミュニケーションも表現のスキルとして不可欠になっている。「外国語」区分は、世界で活躍するために必須の外国語の習得を中心とする科目が準備されている。
1 年次前期の「基礎英語Ⅰ」は必修であり、習熟度別クラス編成で開講する。2年次には表現活動に必要な英語の知識を実践的に学ぶ。英語以外のフランス語、ドイツ語、中国語、ハングルなどの外国語は 2年次から履修できる。これらの外国語の学修を通じて国際化の時代を生き抜くためスキルアップをはかる。


<芸術工学基礎>
全学科共通専門基礎区分として設置している。多様な分野の知識や表現技術の基礎、プロジェクト型科目、他大学との単位互換講座科目等を設定することで、自分の専門を追求するにあたっての視野を広げ、横断的な構想力を養い、現代社会において創造的に活動するための基礎的な「表現力・思考力・実践力」を確立する。

1)多様な専門基礎を学ぶ
表現活動の基礎固めをし視野を大きく広げるため、他学科の専門基礎や、音響、デッサン、絵画、工芸、写真、図学・製図等の表現活動に共通する基礎表現技術を学ぶ。

2)デジタル時代の基礎を学ぶ
デジタルネットワーク社会においてコンピュータの修得は必須である。表現活動の基盤となるソフトウェアやプログラミングの基礎を身につける。コンピュータ基礎、3DCG入門など、デジタル技術やネットワーク環境に対応し、新たな時代を開拓する基礎技術を学ぶ。

3)他分野、地域等と連携して問題解決力を学ぶ
多様な分野を横断的に捉えることは芸術工学の特徴の一つである。専門の壁を乗り越えて、多様な学科の技術や感性を融合させて社会が直面している課題に取り組み、解決方法を体験する。学科(分野)を横断した学内プロジェクト、地域社会や産業界等との連携プロジェクトによって、専門を超えてヒト、モノ、コトをつなげる。

4)他大学との単位互換講座で学ぶ
UNITY(神戸研究学園都市の5大学等連携組織)、大学コンソーシアムひょうご神戸(兵庫県下の38大学等連携組織)で開講されるデザイン、アート以外の分野の学問から、多様な専門基礎知識を学ぶ。

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環境デザイン学科

環境デザイン学科では、現在の生活環境の多様性と地域空間の変容を受けとめ持続可能な環境を実現するために、建築からランドスケープ、都市まで、人々が生活する多様なスケールの空間を対象として環境デザイン分野の基礎的知識を学び、リサーチからデザインを展開する力を養う。また教育目標達成のため、講義と実習・演習を有機的に関連付けた実践的なカリキュラムを設定している。
具体的には、「リノベーション」「建築」「ランドスケープ」「まちづくり」の各分野(コース)に共通する専門基礎の習得から、相互の関係を理解しつつ専門性を高めるようカリキュラムを構成し、実際のデザイン現場で必要とされる理論と応用力を身につける。その際、プロジェクトへの参加や最先端の社会課題やデザインの動向を学ぶ機会を提供することにより、知識の幅を広げ、実践力を高める。

年次における基本的な学びの流れ

1年次:
環境デザインの広がりと専門基礎を学ぶ。
2、3年次:
4つの分野の専門知識の修得とあわせて実習においてデザイン手法を学ぶとともに、コミュニケーション力とプレゼンテーション力を養う。
4年次:
卒業研究において自らの問題意識にもとづいてテーマを設定し、これまで学んできた知識と専門的手法および構想力を総合的に実践する卒業論文と卒業制作を行う。

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プロダクト・インテリアデザイン学科

プロダクト・インテリアデザイン学科では、変化する社会のニーズを敏感に感じ取り、使い手である人の心身の多様性を理解し、誰もが心地よく暮らせるように空間やモノをデザインできる人を養成するという教育目標達成のための実践的なカリキュラムを設定している。

年次における基本的な学びの流れ

1年次:
講義科目として広範囲なプロダクト・インテリアデザインの世界を俯瞰する「プロダクト・インテリアデザイン概論」、人の多様性に基づくデザイン哲学である「ユニバーサルデザイン」、「家具インテリアデザイン」、スケッチ力と製図法などの表現力と調査分析力を修得できる実習系科目をバランスよく設定し、プロダクト・インテリアデザインの基礎を修得する。
2年次:
「ユニバーサルデザインコース」「インテリア・家具・木工コース」「プロダクト・カーデザインコース」の3つのコースに分かれ、専門を深化させる。各コースの専門性に応じた知識を講義科目で、各コースに必要な表現力(2次元および3次元CADを含む)や加工方法、材料などについて演習科目で習得する。
3年次:
コース毎に専門性の高い演習課題に取り組み、自ら課題を発見し、解決方法を発想し創造する力を養う。
4年次:
集大成として修得した表現力や技術力を総合化することで、社会課題を発見し、独創的な作品を制作し新たな価値を提供する提案能力を修得する。

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ビジュアルデザイン学科

ビジュアルデザイン学科では、最新のデジタル表現技術と手作業による表現技術の双方をバランス良く修得し、ビジュアルデザインを構成する文字・絵・動きをコントロールする能力を身につけ、視覚的な表現やコミュニケーションを通して社会活動や芸術表現領域に創造的な貢献が出来るデザイナー、クリエイターを養成するという教育目標達成のための実践的なカリキュラムを設定している。
具体的には、ビジュアルコミュニケーションにおいて、絵・文字・動きの3要素を視覚的に取り扱う技術・知識・感性・表現能力を、デジタル・アナログ両方向から身につけ、4つのコース(分野)のいずれか、または複数の分野における専門的な能力を養成し、さらにはそれらの融合から現代社会に有益な新たな分野の創成へと誘導、デザインの技術と想像力を養う。

*コース
・グラフィックデザインコース
・エディトリアルデザインコース
・Web・モーショングラフィックスコース
・イラストレーション・絵本創作コース

年次における基本的な学びの流れ

1~2年次:
ビジュアルデザイン全般の基礎的な知識、コンピュータスキルを含む基礎的な表現技術を学びながら、多彩な表現領域を体験し、専門性の目覚めへと誘う。
3~4年次:
ビジュアルデザインの各専門分野の知識と体験を深めるとともに、専門領域間のコミュニケーションを図り、各自の発想力・創造性を高め、独自な表現・創作へと結実させる。そのために必須となるデザインの技術と想像力を養成する。

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映像表現学科

映像表現学科では、映像に関する多様な表現領域に新たな価値を提供する技能や能力を養成するという教育目標達成のために、必要な知識、表現技術等学ぶことができる実践的なカリキュラムを設定している。具体的には映像を多角的にとらえるコース共通の基礎科目群と、3コースに特化した専門科目群で構成されている。

デジタルクリエーションコース

デジタルクリエーションコースでは、デジタルコンテンツ創成に関する論理的思考力、サイバーフィジカルな環境におけるコミュニケーション能力、メディアテクノロジーを背景とした芸術的表現力、デザイン思考力および社会的倫理観を養成する。

年次における基本的な学びの流れ

1、2年次:
デジタル情報を処理して表現する基礎的な能力、コンピュータによる基礎的な静止画・動画・ネットワーク等の処理技術を学ぶ。
3年次:
創造的なイメージを具体化するプログラミングやコンテンツの創作を学ぶ。人間の感覚・知覚・意味、観察や計測を通して人間の構造や特徴を学ぶ。 例えば「デジタルコンテンツ総合演習」においてはビジュアルデザイン、インターフェースデザイン、ゲームデザインなど映像にとらわれない各種動的コンテンツ創成への基盤とする。
4年次:
卒業論文・制作を通して自己のオリジナリティーを生かし、社会倫理やサステナブル社会への貢献も意識した作品制作や研究を行う。また産業界や他の学問分野との融合や共同による開発や新規デジタル分野の提案を積極的に行う。

映画コース

映画コースでは、第三者に独自のイメージやテーゼを的確に伝え共感を生む創作表現の奥義、豊かな発想力、創作能力を養成する。
「映画映像創作」に必要不可欠な様々な技術や能力は、講義のみならず繰り返し体験を重ねる実習によって徐々に体感的に身に付くという事実から、講義のみならず、特に実習に重点をおいたカリキュラム構成となっている。
少人数教育のため、各教員は学生個々の能力に合わせた指導を行うことができる。グループ授業を通じて、コミュニケーション力やリーダーシップ力といった卒業後の社会生活においても重要となる基礎的な「人間力」をも養成する。

年次における基本的な学びの流れ

1年次:
カメラ操作など映画制作に必要な基礎力を学ぶ。
2年次:
制作スタッフとしての役割や高度な技術を学ぶ。
3年次:
映画・映像プランを有効に進める統率力を身につける。
4年次:
社会人としてスタートラインに立てる総合力を身につける。

アニメーションコース

アニメーションコースでは、実践の学びを主体に映像制作の全てを理解しながら、「描く」「物語る」「アニメーションを魅力的に動かす」という3つの技術を体得し、社会で求められる能力を身につけたクリエイターを養成する。

年次における基本的な学びの流れ

1年次:
創り手側の立場から、映画・アニメ・CGのさまざまな映像作品に触れ、自分自身でアニメーション映像を創り、実際に創作活動を体験しながら考える。多様性を認識し、ジャパンリミテッドアニメーションの表現法を中心に、表現技術や物語の理論を学び、基本を体得する。
2年次:
アナログ技術だけではなく、PCを用いた撮影・編集やVFX・サウンドデザイン等によって映像創作の可能性を広げる作品づくりができる技能等を学ぶ。
3、4年次:
発想や理論を重視した個人の表現活動を追求しながら全般的なスキルを強化し、ストーリーテリングや演出法、構成力などアニメーション表現に求められる力を総合的に学ぶ。

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まんが表現学科

まんが表現学科では、変化していくメディアの中においても、新しい表現形式や発表方法に対応できる柔軟な思考と発想力のある人を養成するという教育目標達成のため、従来の紙メディア主体の表現だけでなく、ネットワーク、デジタル作画、アプリ技術等を使用した最新のデジタルメディア主体の表現を学ぶことができる実践的なカリキュラムを設定している。

年次における基本的な学びの流れ

1年次:
まんが表現の基礎は時代の変化に左右されない物語構成の知識や作画・演出などのビジュアル表現の技術である。小説や映画などのシナリオ作成法、コマ構成による演出の技術、アナログおよびデジタルの作画技術等の基本的創作の方法を理論と演習を通じて体系的に学ぶ。
2年次:
1年次での学びを統合したまんが作品を実作することで、まんが表現とは何かを修得させる。また教員による学生個別の作品指導により、テーマ性や表現力を培う。
3年次:
1、2年次の学びを応用して創作する3つの分野(コース)に分かれて学修する。 →ストーリーまんがコース:個人の作品の創造性や表現力を高めるとともに、取材対象のあるまんがや、集団で行う合作まんがを通じて計画性や集団との協調性、プロデュース力を身につける。
   →Webアニメ・コミックコース:縦スクロールまんがや動画などの従来の紙メディアのまんがの枠を超えた表現を主に学び、柔軟な思考力や新メディアに対する実践力を身につける。
   →コミックイラストレーションコース:デジタルペイントソフトによる作品制作を通じてカラー表現の高度な技能を身につける。さらに社会への発信力を前提としたポートフォリオ作成力を高める。
4年次:
教員の指導によるゼミ体制で、学修の集大成である卒業研究を行う。研究のテーマを元に作品制作を行い、完成した作品は卒業研究展示で発表する。

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ファッションデザイン学科

ファッションデザイン学科では、衣服やテキスタイルを含むライフスタイル全体に対する新たな提案力をもったデザイナーの養成という教育目標達成のため、産学連携や地域連携プログラムを積極的に取りいれた実践的なカリキュラムを設定している。
1、2年次では、フィールドワークを含む複数の実習を通じて洞察力や分析力を養う。3、4年次では、素材の研究や開発、造形における表現方法、さらに新たな市場の提案に取組むことで、技術力、表現力、提案力、実践力を身につける。

年次における基本的な学びの流れ

1年次:
発想からプレゼンテーションまでのプロセスを修得し、次世代のファッションデザインを提案する力を養う。
2年次:
「ファッションデザイン」「テキスタイルデザイン」「ファッション企画」のコースに分かれて、企画・制作のプロセスを修得する。
3年次:
身につけたスキルをライフスタイルやライフステージの提案につなげる。また、ファッションに関するビジネスモデルを構築する理論と技術を学ぶ。
4年次:
修得した技術や考え方を応用し、具体的な作品完成までのプロセスを体験し、プレゼンテーション力を養う。卒業制作では、社会性と将来性を重視し、市場に対する問題提起や課題発見型制作に取組む。

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アート・クラフト学科

アート・クラフト学科では、現代社会において美術と工芸、あるいは美術教育に関する高い識見と技能、創造力と発信力をもつ自立できる美術家や工芸家、教育者を養成するという教育目標達成のため、1)観察力と発想力、2)基礎的な技術力、3)個性的な創造力、4)展示や情報発信力および協働する力を身につけることができるカリキュラムを設定している。

*コース
 ・絵画コース
 ・フィギュア・彫刻コース
 ・美術教育コース
 ・ガラス・陶芸コース
 ・ジュエリー・メタルワークコース

年次における基本的な学びの流れ

1~2年次:
文化・芸術としての歴史や知識及び多様な素材や技法を体験することで美術と工芸の基礎的かつ多様な技術と表現の基礎を学ぶ。
2年次~:
文化・芸術としての歴史や知識を深化させるとともに、自分らしさを表現する高度な技術力を学ぶ。また2年次後半から5つのコースに分かれ、各自のテーマを追究する技術力や表現力を磨き、社会で求められる企画力や実践力を修得する。
4年次:
マンツーマンの指導によって高度な技術力を駆使した個性的な作品を完成させるとともに、プレゼンテーション力も身につける。

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