教育EDUCATION

環境デザイン学科

特長 1
特長 2
特長 3

コース

リノベーションコース

古い建物に新たな生命を

建物を再利用し、新しい価値を生み出す「リノベーション」。本コースでは、住宅や店舗、学校や団地等の公共建築、歴史的建造物、伝統的町並みなどを対象に、それらの評価方法や、改修デザインの手法、耐震補強などについて実践的に学びます。不動産会社等との連携で具体的なプロジェクトにも関わりながら、リノベーションについて、幅広い知識を身につけられます。

建築コース

建築で安心の未来を

本コースでは、建築物の設計に必要な総合力を身につけます。建築技術の基礎知識を学ぶと共に、空間をデザインする構成力、敷地条件や建物機能を整理する分析力、コミュニケーション力を養い、建築文化の創造に繋がる歴史や社会への理解も深めます。神戸の歴史や文化、地形などへのアプローチを通じ総合的なデザイン力を養成する、地域の特徴を活かした学習も行います。

ランドスケープコース

都市と建築を活かす外部空間の創造を

緑地や空地、街路空間といった都市のオープンスペースが対象のランドスケーププランニング、公園や広場、庭園などの外部空間が対象のランドスケープデザインにおける計画能力、設計技術を学びます。小さな広場や大きな公園のデザイン実習も行うなど、総合的かつ実践的なデザイン教育で、都市や建築、インテリアデザインとランドスケープデザインを連動して思考できる力を養います。

まちづくりコース

まちを元気にする空間デザインを

地域の成り立ちと課題を読み解く「リサーチ力」、地域の未来を計画する「構想力」、計画をかたちにする「デザイン力」、そしてこれらを人に伝える「コミュニケーション力」を養い、持続可能なまちづくりを考えます。建築と都市空間のスケールを行き来しながら実践的な課題に取り組むことを通じて、建築と都市を繋ぐプランニングとデザインの力を身につけることを目指します。

カリキュラム

1年次

 

環境デザインを追究する基礎づくり

環境デザインの基本的な考え方を学びます。演習科目ではデザインの基礎技術を修得します。

身につくチカラ
  • 図面や模型をつくるのに必要なデッサン力と造形力
  • CADなどコンピュータソフトの的確な操作
  • 建物やまちの課題や特長を発見する観察力
学科共通科目
  • 環境デザインとはI・II
  • 環境デザイン基礎演習I・II
  • 建物のしくみ
  • CAD基礎演習
  • 現代の建築
  • ランドスケープデザインの歴史
  • 都市の歴史と住まいのかたち
特別科目
  • 環境デザイン特別講義

2年次

幅広く専門的な領域と向き合う

専門分野に関連深い科目編成で、専任教員や外部専門家の指導を受け、スタジオ演習も行います。

身につくチカラ
  • 建物から広場・公園までの基本的な設計方法
  • 構造を理解した、住宅図面や模型の制作
  • 環境(熱、光、空気)を考慮する視点
学科共通科目
  • 日本建築の歴史
  • 西洋建築の歴史
  • 力の流れと安全
  • 建築空間のデザイン
  • 建築空間のプランニング
  • 都市空間のデザイン
  • ランドスケープ空間のデザイン
  • 建築と熱・光・空気のデザイン
  • 建築構造入門
  • CAD応用演習
  • 環境デザイン実習I・II
  • 福祉住環境論
  • インテリア空間のデザイン
特別講義
  • 環境デザイン特別講義

3年次

高度な課題に集中して取り組む

後期からコース別になり、専門領域の実習・演習をこなし、高度な知識と技術を身につけます。

身につくチカラ
  • 調査分析に基づく、専門性の高い図面表現力
  • デザインと歴史文化を結びつける思考
  • 社会的な問題を発見し、取り組む力
学科共通科目
  • 建築と法規
  • まちづくりのしくみ
  • ランドスケープのプランニング
  • 環境制御の技術
  • 施工の技術
  • 都市空間のプランニング
  • リノベーションの理論と実践
  • 構造デザインの実践手法
  • 環境測定ワークショップ
  • 構造・材料ワークショップ
  • 環境デザイン実習Ⅲ
  • 照明デザイン
コース科目
  • リノベーション総合実習
  • 建築総合実習
  • ランドスケープ総合実習
  • まちづくり総合実習
特別科目
  • 環境デザイン特別講義

4年次

研究活動に専念し、卒業後につなげる

所属ゼミで研究テーマについて個別指導を受け、卒業研究(卒業論文+卒業制作)に挑みます。

身につくチカラ
  • 企画提案からプレゼンテーションに至る高度なスキル
  • 現代社会の課題を解決する力
  • 総合的な環境デザインの実践手法
コース科目
  • 環境デザインプロジェクトA・B・C
特別科目
  • 卒業研究
  • 環境デザイン特別講義

Curriculum

取得可能資格

学部卒業時
  • 学芸員
  • 高等学校教諭一種(工業)
  • 二級建築士(受験資格)
  • 木造建築士(受験資格)
要実務経験
  • 一級建築士
  • 一級・二級建築施工管理技士
  • 一級・二級造園施工管理技士
  • 一級・二級土木施工管理技士
  • インテリアプランナー

プロジェクト

賃貸マンションの改修プロジェクト

神戸の下町に建つ5階建ての賃貸マンション(住宅12戸、事務所3戸)を空室が出るたびに改修し、建物全体を多様なデザインの集合体に変えていくプロジェクト。改修済5戸のうち3戸では「リノベーション総合実習」における学生の優秀作品を実現しました。2021年に竣工した住戸(写真)では、玄関脇のキッチン、可動間仕切り、土間床の家事スペースなどの工夫を通して、都市における新しい住まい方を提案しました。これら5戸のリノベーションは、すべてグッドデザイン賞を受賞し、外部の方々からも高い評価を獲得。2022年には、学生の設計による4戸目の住戸も完成する予定です。

神撫町キッチン

3階建集合住宅内の2住戸を1住戸に改修した「神撫町キッチン」が、2020年度のグッドデザイン賞を受賞しました。「リノベーション総合実習」の優秀作品が5年間連続でグッドデザイン賞を受賞する快挙となりました。
この住居には、家族間での調理や食事だけでなく、人々を招き入れてさまざまなイベントや共同作業にも使える広いキッチンテーブルが設置されています。さらに、住居内部の空間構成を周辺環境にも繋げることで、賃貸マンション内の一角に、社会との繋がりを感じながら暮らせるような、新しいライフスタイルの場が生まれました。

篠山建築学校プロジェクト

篠山商工会所属の地域工務店グループ「住倶楽部(すくらむ)」と連携。
2014年より、「日本遺産のまち・丹波篠山」にふさわしい景観を次世代に守り伝えていくとともに、伝統的木造住宅技術を活かした建築業の活性化や、地域工務店の後継者育成の促進などを目的としたさまざまなプロジェクトを推進してきました。
過去には農村部の古民家改修提案と改修工事、地域の公共施設(バス停待合所)の設計提案及び建築工事ワークショップなどを実施。
2017年以降はこの取り組みを発展させた「篠山建築学校プロジェクト」を立ち上げ、中心市街地やその周縁部の古民家の実測調査と活用提案を行いました。2019年には、篠山建築学校が本格始動。公募で国内外から参加者を集め、プロジェクトはさらなる広がりを見せています。

学生案を実現したリノベーション

環境デザイン学科では、神戸の不動産会社と連携し、3年生対象のリノベーション課題の学生作品を実現しています。この作品はその第5弾目のプロジェクトで、神戸市の下町にある築後40年余りの5階建賃貸マンションの1住戸を改修しました。対象住戸は最上階の端に位置し、仕事場にも住まいにもなる場所作りが目標でした。目線を少し超える高さの金属板を貼った壁で空間を2つに仕切り、壁の中央部分を回転可能とすることで、光の変化に富み、多様な使い方が可能な空間を作り出しています。実施設計と現場監理は、不動産会社、建築家、教員、学生でチームを組んで行い、2018年度のグッドデザイン賞も受賞しました。

神戸三宮センター街 三Fストリート

人通りの少ない神戸三宮センター街の空中デッキに、人の賑わいを 創り出すことを目的とした本プロジェクト。プロダクト・インテリアデザイン 学科、ビジュアルデザイン学科と共同で、空間や家具の設計制作を学生 だけで行いました。この場所は「三Fストリート」と名付けられ、神戸三宮の 新しいスポットとして注目を集めています。

都市アーキビスト会議 loUA

関西一円12大学との共同プロジェクト。「ホテル未満の宿泊」をテーマに、各大学が都市部のリサーチを行い、具体的な建築の提案を行いました。本学科からは、18名の学生が参加して「宿坊」について歴史や現状を調査し、新しい宿泊施設を提案しました。

進路・卒業生

目指す職業
インテリアデザイナー
建築デザイナー
ランドスケープデザイナー
まちづくりコーディネーター
卒業生の声
進路・就職実績

建築デザイン学科 卒業生の職種別就職状況は本サイト「進路・就職実績」ページをご覧ください。

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