教員養成の理念・目標等

芸術工学部(2024年度以降入学者対象※編・転入学選抜者除く)

大学

本学は、「世に役立つ人物の養成」を建学の理念とし、「科学と技術」「芸術と文化」「人間と歴史」を融合させた芸術工学の研究・教育活動を通して、①人文・社会・自然にまたがる諸科学を学び、②豊かな教養に裏付けられた芸術的感性と表現技術を研き、③人類の生活文化を豊かにするデザイナー、アーティスト、クリエイターを養成することを基本理念としています。
いま、世界的な規模において様々な社会問題が注目されていますが、これらの諸問題に対し芸術工学が果たす役割は大きいと考えています。そのため、きたるべき社会に対応できる専門的で新しい芸術工学の知識・技術・感性を身につけた教員(学士(芸術工学))の養成を目標としています。
これらの教員養成の理念に基づき、建築・環境デザイン学科では高等学校教諭一種免許(工業)、ビジュアルデザイン学科、メディア芸術学科では中学校教諭一種免許(美術)、高等学校教諭一種免許(美術)、生産・工芸デザイン学科では中学校教諭一種免許(美術)、高等学校教諭一種免許(美術)、高校教諭一種免許(工芸)の教員養成課程を設置しています。

学科

建築・環境デザイン学科

建築・環境デザイン学科は、人間の居住環境・生活空間の構築と維持保全を目的とし、まちづくり・ランドスケープデザイン、建築・リノベーションデザイン、商空間・インテリアデザインに関わる専門家を養成します。新しい工学技術を駆使したデザインとともに、地域のコミュニティや歴史文化を尊重するデザインを重視し、幅広い知識を身につける一方、突出した専門性を兼ね備えた人材を育成します。カリキュラムでは、特に現実のプロジェクトへの参加を重視し、実際に利用者や地域コミュニティと係わり、グループワークで課題に取り組む経験を通して、豊かな人間性・社会性を備えた教員の養成を目指します。

生産・工芸デザイン学科

プロダクト・インテリアデザイン学科は、①インダストリアル、②インテリア、③自動車、④ユニバーサルといった産業界に直結したデザイン分野を対象に、人を中心に置いた「暮らし」の視点からデザイン教育に取り組んでいます。今日では「プロダクトデザイン」と「インテリアデザイン」はモノから空間まで境界のない連続した関係にあり、両者を一体のデザイン要素と認識することで、最先端の技術であれ伝統的な技術であれ、人々の生活の場に真に有用な機能を環境化するための「最適化の技術」としてこの分野のデザインを位置付け、その視点から導かれる提案を具現化させる専門的な知識と表現技術、およびその指導力を備えた教員の養成を目指します。

ビジュアルデザイン学科

ビジュアルデザイン学科は、人間社会のコミュニケーションの根幹である視覚的情報を対象とします。さまざまに未整理な生の情報をデザインの技術によって「よりわかりやすく」「より美しい」表現へと形をあたえます。文字・記号的情報と絵画・図像的情報を、いかに整理して秩序ある構成された配置へと導いていくかを課題とします。現代では、従来からの紙媒体・印刷技術による表現のみならず、インターネット空間を対象としたデジタルな表現の領域をも対象とします。グローバル化する社会全般を対象とする専門性の高い知識を持ち、有用な表現の技術を持つ教員の養成を目指します。

メディア芸術学科

メディア芸術学科では、コンピュータソフトウェアの技術的進歩により刷新されていくメディア芸術の分野において、最新の知見に基づいた教育を実施します。具体的には①まんが、②コミックイラスト、③アニメーション、④映画・映像、⑤C G、⑥ゲームの分野を対象とします。これらのメディア芸術における各種の表現の根幹となるのは、最新のソフトウェア技術と同時にビジュアル性・デザイン性を担保する観察力と歴史的な表現の過程を踏まえた知的研鑽です。またメディア芸術は、ファインアートと異なり、送り手と受け手の相互関係によってはじめて成立する側面があります。そのため、対象物を的確に捉える観察眼、情報や考えを映像化する表現力を重視すると共に、自己表現のみでなく、メディアを通じた相互理解や適切な情報表現・発信を指導できる教員の養成を目指します。

芸術工学部(2023年度以前入学者及び2024年度編・転入学選抜者、2025年度編・転入学選抜者対象)

大学

本学は、「世に役立つ人物の養成」を建学の理念とし、「科学と技術」「芸術と文化」「人間と歴史」を融合させるデザインとアートの学術・教育活動を通して、①人文・社会・自然にまたがる諸科学を学び、②豊かな教養に裏付けられた芸術的感性と表現技術を研き、③人類の生活文化を豊かにするデザイナー、アーティスト、クリエイターを養成することを基本理念としています。
具体的には、幅広い教養と常識に裏づけされた、芸術的感性と豊かな表現力、これらの知識と芸術的感性を次世代に伝達し、さらに発展させていく、豊かな人間性・社会性を備えた教員を目標としています。
これらの教員養成の理念に基づき、環境デザイン学科、ファッションデザイン学科では高等学校教諭一種免許(工業)、プロダクト・インテリアデザイン学科、ビジュアルデザイン学科、まんが表現学科、映像表現学科、アート・クラフト学科では中学校教諭一種免許(美術)、高等学校教諭一種免許(美術・工芸)の教員養成課程を設置しています。

学科

環境デザイン学科

環境デザイン学科は、人間の居住環境・生活空間の構築と維持保全を目的とし、まちづくり、ランドスケープデザイン、建築、リノベーションデザインに関わる専門家を養成します。新しい工学技術を駆使したデザインとともに、地域のコミュニティや歴史文化を尊重するデザインを重視し、幅広い知識を身につける一方、突出した専門性を兼ね備えた人材を育成します。カリキュラムでは、特に現実のプロジェクトへの参加を重視し、実際に利用者や地域コミュニティと係わり、グループワークで課題に取り組む経験を通して、豊かな人間性・社会性を備えた教員の養成を目指します。

プロダクト・インテリアデザイン学科

プロダクト・インテリアデザイン学科は、①インダストリアル、②インテリア、③自動車、④ユニバーサルといった産業界に直結したデザイン分野を対象に、人を中心に置いた「暮らし」の視点からデザイン教育に取り組んでいます。今日では「プロダクトデザイン」と「インテリアデザイン」はモノから空間まで境界のない連続した関係にあり、両者を一体のデザイン要素と認識することで、最先端の技術であれ伝統的な技術であれ、人々の生活の場に真に有用な機能を環境化するための「最適化の技術」としてこの分野のデザインを位置付け、その視点から導かれる提案を具現化させる専門的な知識と表現技術および、その指導力を備えた教員の養成を目指します。

ビジュアルデザイン学科

ビジュアルデザイン学科は、人間社会のコミュニケーションの根幹である視覚的情報を対象とします。さまざまに未整理な生の情報をデザインの技術によって「よりわかりやすく」「より美しい」表現へと形をあたえます。文字・記号的情報と絵画・図像的情報を、いかに整理して秩序ある構成された配置へと導いていくかを課題とします。現代では、従来からの紙媒体・印刷技術による表現のみならず、インターネット空間を対象としたデジタルな表現の領域をも対象とします。グローバル化する社会全般を対象とする専門性の高い知識を持ち、有用な表現の技術を持つ教員の養成を目指します。

映像表現学科

映像表現学科は、常に新しく価値化されていく情報・コミュニケーション系の、写真、映像美術の分野を含んだ①映画、②アニメーション、③コンピュータ・グラフィックスの分野を教育します。単なる撮影や描画に留まらず、対象物をリアルなもの(本物)として示されなければなりません。それゆえ、彫刻、工芸といった実物に対するセンスが求められるようになってきています。また、映像表現は、映像作品のみで成り立つものではなく、送り手と受け手の相互関係によってはじめて成立するものです。対象物を的確に捉える観察眼、情報や考えを映像化する表現力、制作スタッフ間の協同作業を通して、自己表現だけではなく、相互理解や適切な情報表現・発信を指導できる教員の養成を目指します。

まんが表現学科

まんが表現学科は、まんがを通して先端的な絵画的表現を創造する芸術分野を目指すとともに、時代の発展・変化から生まれて、常に新しく価値化されていく情報・コミュニケーション系の表現の分野も射程に入れています。具体的には物語を絵で語る①ストーリーまんが、さらにまんが表現を核としたメディア表現新形態である②Webコミック・アニメーション、まんがから派生する③キャラクターイラストレーションの分野を対象とします。まんがそれ自体の領域を越えて映像メディアへの表現(アニメ、映画)、さらに、キャラクター商品としてプロダクト製品への展開という工芸的な分野への広がりも含んでいます。
まんが表現を通して、適切に情報を伝えることを学ぶことは、教員として学生に情報を伝える基本的なモデルとなり、こうした言葉による情報伝達以上の意思疎通が可能な教員の養成を目指します。

ファッションデザイン学科

ファッションデザイン学科は、ファッションを人の暮らしに潤いを与える生活文化として捉えて教育を行っています。人の心理や機能、人の暮らしや社会、環境、そして時代の変化を考察し、時代の美学としてファッションデザインのモノとコトを模索し、提案しています。人が創作するもので最も人に近く、身体に接しているデザインであるファッションデザインは、人の生活の質にも最も影響を与える分野です。このようなデザイン活動に対応しうる専門的な知識とスキルに加え、豊かな人間性・社会性を併せ持つ教員の養成を目指します。

アート・クラフト学科

アート・クラフト学科では、美術や工芸における「絵画」「フィギュア・彫刻」「美術教育」「ジュエリー・メタル」「ガラス・陶磁器」について、幅広く材料や技術を学び、作品制作を実践し、そこから専門分野を選択し、独自の表現を探求します。専門性を活かし、創作活動だけでなく、教育活動や地域活動にも積極的に参画していく総合的能力を持った教員の養成を目指します。

教職課程組織

教職課程・博物館学芸員課程運営委員会は、学長の諮問機関である運営協議会の下部組織として位置付けられ、教職課程のカリキュラム、教育実習に関する連絡調整及び教職課程における指導のあり方などを検討します。
教職課程・博物館学芸員課程運営委員会で審議・検討された事項は、運営協議会で承認され、教授会で報告されます。

教職課程組織

教育の質向上の取組

教職指導室

学習指導要領、教科書・指導書、受験参考書・問題集などを収蔵しコンピュータを設置した教職指導室があり、日頃の教職の学習を補ったり教材研究を行ったり受験勉強をしたりすることが可能です。基本的には、教職課程担当教員が日曜を除く各曜日には対応できる体制ができており、履修相談から受験相談まで対応できる体制が整っています。

採用試験対策講座

教員採用試験を目指した学生向けのセミナーを開催しており、授業以外でも教員採用への能力を身につけることができます。

個別面談

教職履修者は、各学年終了時には、必ず教職課程担当教員による個別面談を受け、教職への意志の確認、教職科目の履修状況、成績、学科科目の履修状況、学校生活、実習要件科目の成績状況、ボランティア活動、クラブ活動など体験活動の有無、子どもとの関わり合いについて、教職課程の履修の継続意志の確認などを、教職課程担当教員により聴取し、指導に生かしています。

学校現場体験(神戸市スクールサポーター)

学校現場体験の一環として、神戸市教育委員会とスクールサポーター制度の協定を締結しており、本学より推薦した学生が、神戸市立の小中学校へ配置され、授業の指導補助、学級活動や行事の指導補助等の活動を行うことにより、教育の厳しさや喜びを体験し、教職を目指す者としての自覚を高め、教育実習及び教員採用試験前に学校現場を知る良い機会となっています。

本学で取得可能な免許状一覧 >

課程の概要

基礎資格及び最低修得単位数

カリキュラム表(全学科共通)

カリキュラム表
(教科及び教科の指導法に関する科目/教科に関する科目)

芸術工学部/デザイン学部/先端芸術学部

シラバス >

教員組織

教職課程履修状況

教育職員免許状取得者数

教員採用状況

自己点検・評価

教育職員免許法施行規則の改正に伴い、令和 4 年度より教職課程の自己点検・評価が義務化されました。本学でも、教職課程・博物館学芸員課程運営委員会を中心に、自己点検・評価活動を行っています。

令和3(2021)年度教職課程自己点検評価報告書