社会の課題を解決する表現者となるために。
多様な学習で基礎力を徹底。
神戸芸術工科大学では、1年生から「基礎」をじっくり学ぶことを大切にしています。経験の有無にかかわらず、ここで学ぶ基礎は、表現者として「つくる・考える」基礎体力となる重要な過程です。また、「基礎教育」と各学科の「専門教育」の間をつなぎ、芸術工学に不可欠な基礎を学べる「芸術工学基礎」があるのも本学の特長です。ここでは、デザインやアートの最前線を知る「芸術工学概論」をはじめ、他学科の科目を学べるほか、学内学外のさまざまなプロジェクトも展開します。さらに、コンピュータ操作の基本の習得、デッザン、絵画、工芸、彫刻など手や体を用いた表現基礎など、多彩な実習を行います。
KOBE DU 独自の画期的な教育体系「芸術工学基礎」
従来の「教養教育(基礎教育)」と「専門教育」の間には、大きな溝がありました。長年、大学教育で続けられてきたこの2つの体系には、大学人としての教養を基盤にして、指導的役割を全うしようとする理念が込められていました。しかし、技術が飛躍的に進歩する今日においては、その溝は深まるばかりです。神戸芸術工科大学では、カリキュラムの体系を根本的に見直し、「教養教育(基礎教育)」から「専門教育」へと移る前に「芸術工学基礎」という、新しい教育体系を生み出しました。ここでは、各学科の基礎にあたる科目を全学に開放し、幅広い視野と技術を修得できるようにするとともに、デジタル時代に対応する基礎力を育成。さらに、プロジェクト型科目や大学間横断科目、国際連携や地域連携などによる取り組みも行い「分野融合」をめざします。この「芸術工学基礎」を設定することで、神戸芸術工科大学では「基礎・教養」→「基礎力向上と分野融合」→「専門技術と知識の習得」→「指導力育成と先端分野の開拓」まで、一貫した教育が可能になりました。社会は今、専門分野における確かな技術力と、新しい時代を開拓する柔軟な発想力を求めています。「芸術工学基礎」は、芸術工学の使命を基盤としながら、これからの大学のあるべき姿を社会に問う、新たな挑戦です。
基礎教育
本学での学習は、社会で必要とされる一般的な知識や基礎的な技術を学ぶ「基礎教育」、全学科に共通する専門教育基礎科目「芸術工学基礎」、それぞれの学科の「専門教育」から成り立っています。「基礎教育」は思考・創作活動において必要とされる基礎的知識や技術を得るための科目群です。社会における活動の基盤となる基礎的知識として、言語、文化、歴史、芸術、社会、生活、健康、スポーツ、外国語等の基礎学問から、社会生活と協調性、コミュニケーション力、論理的思考力などを身につけることができるような多彩な科目を設定しています。
学修基礎/外国語
日本語や特定の外国語を用いて、表現し伝える力を身につけます。
[学修基礎区分科目]
スタディスキルズ、日本語表現、文章表現法
[外国語区分科目]
基礎英語、英語コミュニケーション、表現のための英語、フランス語、ドイツ語、中国語、韓国語 など
人文・社会/自然・情報
大学生としての基礎的な教養を身につけます。
[人文・社会区分科目]
日本史、心理学、デザイン史、西洋美術史、知的財産権入門、現代社会論、マーケティング論、博物館展示論 など
[自然・情報区分科目]
数学入門、物理学入門、科学と技術、かたちの科学、スポーツ実技、情報とネットワーク など
キャリア
キャリア形成を支援し、自らの専門性と将来の職業意識の確立を目指します。
[キャリア区分]
キャリアデザイン、ビジネス数学、ビジネスコンピュータ、インターンシップ など
芸術工学基礎
全学科に共通する専門教育基礎科目群です。芸術工学の基本を理解するための科目を配置しており、多岐にわたる学科専門教育の基礎内容を理解するとともに、共通基盤となる知識・技術・表現力を身につけます。
アート・表現力の育成
表現活動の基礎固めをし、視野を大きく広げるための基礎表現知識・技術を修得する科目を設定しています。
[主な科目]
色とかたち、現代デザイン論、現代音楽、作品の見方、人間工学、空間・情報グラフィックス入門、現代アート論、映像コンテンツ論、映像技術入門、アート・マネジメント、身体表現論、都市環境グラフィックス・アート概論、デッサン基礎実習、絵画基礎実習、彫刻基礎実習、工芸基礎実習、スケッチ・素描・イメージ、図学・製図基礎実習、ドローイング、基礎表現演習、文字とイメージ、グレートフィルムズ
デジタル時代の基礎力の育成
コンピュータや情報メディアを活用した表現力を身につけるためのコンピュータ・プログラミング関係の科目を設定しています。]
[主な科目]
コンピュータ基礎実習、プログラミング基礎実習、Webプログラミング演習、Pythonプログラミング演習、メディア表現ワークショップ、写真基礎実習、コンピュータデザイン演習、ジェネレーティブアート演習、ビジュアルプログラミング演習 など
企画力・問題解決力の育成
学科の分野を融合したプロジェクト科目を設定しています。共同で課題に取り組むことで、コミュニケーション能力や応用的思考力を修得します。
[主な科目]
アート&デザインプロジェクト、総合プロジェクト