NEWS

久冨敏明准教授、WORLD SPACE CREATERS AWARDS 2010で入賞

2010年05月06日 デザイン教育研究センター

本学、デザイン教育研究センター久冨敏明准教授がWORLD SPACE CREATERS AWARDS 2010 JOY-T部門ショップデザイン賞に選ばれました。

作品:
「おかもちReady-Made Reprogramming」
概要:
持ち運びやすさと堅固な耐久性、そしてミニマルな美しさを合わせもつ「おかもち」を基幹部品としました。
扇風機の風を受けて揺れるT-SHIRTSを着た風船がVMDの効果を高めます。他に三脚など優れた機能を持った既製品を再編成(Ready-Made Reprogramming)することによって、新しい移動型店舗をデザインしました。
詳細情報:
WORLD SPACE CREATERS AWARDS 2010公式サイト
http://wsca.world.co.jp/winner_J_2010_JT.html
関連情報:
久冨研究室サイト
http://casa-malaparte.blogspot.com/
審査員評:
深澤直人(審査委員長・プロダクトデザイナー)
「モバイル」というテーマをこんな風に解釈するのか!と、とても新鮮だった。ここ数年、店という業態自体に、枠やくくりが無くなってきている。最近では 「箱作って、店構えて」という枠組みを取り払って、自分たちの好きな場所で布広げて商売している人も増えていますから、「おかもち」はそういう兆しにおい て、とても自然に受け止めることのできる提案だった。現代はいろいろなことがルール化され過ぎている環境ではあるけれど、商売自体は“トレードオフ”、 “物々交換”から始まったというその歴史を紐解くと、路上でどこでもショップが開けるという考え方は、ものすごくベーシックなものの売り方だと言える。一 見真逆と思われるインターネット(OS)の世界も、どんなところでも布を広げてお店になるという「おかもちショップ」と同じ考え方でどんどん市場(いち ば)を生み出していることを考えると、リアルショップの世界でも、これからもっとこのスタイルが広まって行くような気がします。

近藤康夫(インテリアデザイナー・九州大学大学院教授)
テーマが「Tシャツ」に限定されているからこそ、画期的なアイデアが求められます。印象的だったのは、「おかもちショップ(作品名:おかもち)」や「バケ ツショップ(作品名:Freddy World Pop Up Shop)」のような新しい発想。勢いのある作品が増えると、審査する側にとってもいい刺激になり、コンペ全体の温度も上昇します。こういう良きムード メーカーになってくれる作品が、来年のTシャツ部門にも、多く登場することを期待しています。