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神戸芸術工科大学開学20周年式典を挙行!(報告)

2008年12月01日 卒業生向け情報 プレスリリース

平成元年に開学した本学は、今年開学20周年を迎えました。
そして去る11月15日(土)に360名の方々にご臨席いただき、
「開学20周年記念式典」を挙行いたしました。

20周年を大きな節目として、教職員・関係者が一致協力してさらに充実した教育研究活動に邁進いたします。
皆様のますますのご指導とご支援を賜りますようお願い申しあげます。


理事長挨拶 (谷岡一郎 谷岡学園理事長)


海外協定校祝辞


記念講演(杉浦康平 名誉教授)


卒業生の皆さん


以下、学長式辞

式辞
神戸芸術工科大学は『芸術工学』を理念とする新しいデザインの大学として、1989年に創設され、今年、20周年を迎えました。
今は亡き、谷岡太郎総長、吉武泰水初代学長をはじめ、多くの方々のご尽力により、この時を迎えることが出来ました事を、大学を代表して、再度、心から御礼申し上げます。
私たちは、20周年を機に次の20年を構想したいと心しました。
これまでの20年の歩みと経験をまとめ、未来の姿を構想し共有する、いわば未来への物語と新しい伝統づくりが始まりました。
この20年を顧みますと、阪神淡路大震災や経済不況に遭遇した苦難の道のりでもありました。
1989年開学直後の4年間は順調に教育課程を構築することが出来ました。
1993年に大学院修士課程を開設し、
1995年には博士後期課程を開設し、
1998年にははじめの博士号取得者を生み、
一気に開学から9年間で大学の教育と組織の体系を完成することが出来ました。
今年の3月までに博士芸術工学の取得者は30名に達し、大学としての社会的使命の一つが果たせたと誇りに思っています。
一方、大学の改革は、開学10周年・1998年を機に、鈴木成文・第二代学長のご尽力により始まり、2002年に土肥博至・第3代学長の強力なリーダーシップに引き継がれました。
2002年には学科の改組。
2005年には芸術工学部の名称をデザイン学部に変更し、同時に先端芸術学部を創設し、メディア表現学科と造形表現学科を開設し、それに合わせて、新学科棟とセレンディップギャラリー・吉武記念ホールを竣工しました。
2008年には芸術工学研究所を含むクリエイティブセンターの開設と合わせて大学院改革が始まり、私たちは、日々、着実に大学の改革を進めています。
今、時代は激動の時にありますが、創設20周年を期に、私たちは『芸術工学』の教育と研究活動の『経験と蓄積』を基礎に、来るべき時代や社会の要求に、大学の枠を超えて、効率よく反応する時が来たと思っています。
一つは、神戸をはじめとするローカルな地域社会の変化に効率よく順応し、かつ活力ある起業環境の創出を支援したいと思っています。
ついで、神戸 芸術工科大学は神戸を越えて、関西やアジアへ、そして世界へと、常にグローバルな眼差しを持ち、具体的には、アジアや世界の大学や国際機関と連携し『デザ イナー』や『アーティスト』や『クリエイター』の生きた活動情報を集める、いわば、グローカルなインテリジェンス・ネットワークを生み出し、その集めた情 報を大学教育や研究活動に生かし、そして価値化し、再び世界に発信したいと思っています。
よりローカルに『地域社会に貢献し』、加えてグローバルに『国際社会と連携する』その両者をつなぐ、グローカルな姿勢がこれからの『神戸芸術工科大学』のめざす方向でもあります。
このような、神戸と世界を結ぶ地道な努力は、将来『芸術工学』を学んだ卒業生達が社会で活躍できる受け皿や職能の創出につながると考えています。
加えて、地域社会や世界に向けて、常に『新しいアートとデザインの価値』を生み出す『神戸芸術工科大学』は、未来に生き続けると確信しています。
今後、教職員一同、そしてフレッシュな学生達とともに、全力を挙げて、教育と研究活動、そして地域貢献や国際貢献に邁進いたします。
皆様のますますのご指導とご支援を受け賜りますようお願い申し上げ
『神戸芸術工科大学二十周年記念式典』の式辞といたします。

2008年11月15日   神戸芸術工科大学学長 齊木崇人