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客員教授 川上元美先生 2014年度グッドデザイン金賞(大賞候補)受賞!

2014年10月15日 プロダクト・インテリアデザイン学科

客員教授の川上元美先生がデザインを担当した、飛騨産業株式会社が製造販売するダイニングチェア「KISARAGI」が、2014年度グッドデザイン賞大賞候補である金賞に選ばれました。14G060430_01_880x660

 

グッドデザイン大賞はすべての受賞対象を通じて、2014年度を象徴するデザインとして位置づけられる1件で、11月4日に発表されます。

その決定には審査委員と今年度グッドデザイン賞受賞者のほか、10月31日から東京ミッドタウンで開催される「グッドデザインエキシビション2014(G展)」への来場者による投票結果も反映されます。

大賞候補9点は、今年度のグッドデザイン賞全受賞作1,258件の中で、特に優れたデザインとして位置づけられている「グッドデザイン・ベスト100」の100点から、深澤直人審査委員長と佐藤卓審査副委員長および特別審査ユニットが、人とものごととの新しい関わり方や、社会における新たな仕組みづくりに 挑んだ先駆性などの点をふまえて選出したものです。

 

 

 

受賞概要

受賞対象品:ダイニングチェア「KISARAGI」

デザイナー:有限会社川上デザインルーム 川上 元美

受賞概要:

世界初、杉圧縮柾目材を活用したダイニングチェア。日本の固有種である杉を家具用途に耐えられる強度を持つ材とするため圧縮技術を導入した。さらに杉ならではの凛とした杢目の魅力を活かすため、世界初となる杉圧縮柾目材を開発した。美観、強度、掛け心地に優れる『KISARAGI』にはカービング、接合、 座彫り、ロクロ加工などの高度な木工技術が駆使されている。座面は板座と張座を選択

デザイナーの想い:戦後の植林で使われていない杉がある。各産地で杉活用を模索し、多くの家具デザインが試みられたが、椅子には強度面で不適であった。その杉材を加圧プレスすることにより強度を増す技術開発を通して、チェア『クリプト』が2010年にGマークを得たが、この度、強度のある杉圧縮柾目材を主体に用いたこのデザインは、杢目の凛とした表情と共に豊かな上質感を奏でる、国産杉材活用の進化型である。

審査員の評価:

日本で生産される木製椅子のほとんどが国外木材を使用している。日本には戦後植林された杉が各地にあるが、強度が弱いため家具の制作に適さない。今も家具 に活用するための模索が各産地で続けられている。この椅子に使われている柾目圧縮材は、独自の圧縮技術を用いて家具用途に耐える強度を得ることに成功させ た。繊細且つ洗練されたデザインを、カービング、接合、座彫り、ロクロなどの木工技術を駆使して実現させている。国産杉による日本の木工技術の高さをハイ エンドの椅子のデザインから感じさせることができる。

 

参照ホームページ(本文はリンクから引用)

http://www.g-mark.org/

http://www.kitutuki.co.jp/news/index.html#114107112134