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マンチェスターからの報告

2008年09月25日 ファッションデザイン学科 国際交流

マンチェスターと言うと、ついビートルズの曲を口ずさんでしまいます。
そこは、かつて繊維産業で発展した工業都市。今は、金融などで栄える商業都市。
街は歴史的な赤いレンガの建物と、近代的ビルが建ち並ぶ都会です。
‘The Whitworth Art Gallery’ は、マンチェスター大学 付属で120年以上の歴史を持つ美術館。
赤いレンガの美術館は、繊維にまつわるアート、クラフト、デザインを 集めたユニークなものです。

今年1月、ノーリッジから“Cloth & Culture NOW” 展が巡回し、マンチェスターにやってきました。

世界6カ国(フィンランド、ラトビアなど)のテキスタイルアーチストが参加する国際展です。

9月17日のオープンに向けて、ファッションデザイン学科の戸矢崎教授が、作品設置のために渡英しました。
作品は、色鮮やかな中古ボタンを約1万個使い、4枚の楓の葉をインスタレーションで現したもの。
タイトル “Passage of Time” は、日本の文化として、四季の色彩の移ろう様をテーマとしています。

今回、制作アシスタントとして活躍してくれたのは、現地に住む日本人の父と英国の母を持つナオミさん。
ナオミさんは、古い蓄音機を使って音のパフォーマンスを行う若いアーティストです。
そのパフォーマンスは、展覧会のオープニングパーティーでも披露されました。

 

今回の展覧会でも、同学科のばんばまさえ専任講師の作品“Flame” が展示されています。


作品は「炎」を表したもので、絹に絞り染めを生かした、オリジナルのテクニックを使っています。

 

マンチェスターと聞くと、サッカーも思い浮かびますね。
都市部は雑然としていますが、少し郊外に出ると、英国らしい田園風景が広がっています。
最近、イギリスで話題になっていることの一つは、日本食のブーム。
日本の伝統文化や、現代のテキスタイルは英国でも高く評価されています。