環境デザイン学科 進路・卒業生

環境デザイン学科

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目指す職業主な就職・進学実績

  • インテリアデザイナー
  • 建築デザイナー
  • ランドスケープデザイナー
  • まちづくりコーディネーター
卒業生の声
  • 積水ハウス株式会社

宮西 和也

(2018年 環境デザイン学科 卒業)

Q.現在のお仕事は?

住宅メーカーで、個人住宅建設における現場監督を担当しています。建設現場の責任者として職人たちをまとめ、工期の計画と管理、工程毎の検査による品質管理はもちろん、近隣住民の方々への配慮やクレーム対応など、仕事内容は多岐にわたっています。常に十数棟の住宅建設を担当していますが、どの現場もいつオーナー様がいらっしゃってもいいように整理整頓されたきれいな状態を保つことを心がけています。そうすることでオーナー様に気持ちよく見学していただけるだけではなく、現場の職人たちの怪我を防ぐことにも繋がります。

Q.現在のお仕事を選んだきっかけは?

2年生の時に、戸建て住宅を設計する課題がありました。住む人々がより良い人間関係を育めるような住宅を考えることが楽しく、人々の生活をイメージした設計に魅力を感じたことがきっかけで、今の就職先を志望しました。また、その課題では間取りの組み方や階段の適切な位置、家具や人のスケール感などについて学ぶことができ、設計をする際の土台となりました。

Q.今の仕事に活かされている在学時の経験は?

学生同士のペアで集合住宅を設計する課題に取り組んだ際、考え方の違いなどによって思う通りに進まず、提出期限ぎりぎりとなりました。先生方から求められる完成度に満たない作品となってしまった事が悔しくて、あらかじめスケジュールをしっかりと組み、納期を守る大切さを痛感しました。この時の経験から、仕事ではクオリティーとスピードを両立できるようにスケジュール管理を徹底し、工期に遅れが出ないように意識しています。配慮したサステナブルな建築デザインを突き詰めていきたいです。

Q.印象に残っている作品制作は?

卒業制作でミュージアムの設計を行ったことです。地域活性化と若年層の集客アップを目的とし、単に建築物を設計するだけではなく、周りの環境までデザインすることでランドマークになるような魅力的な景観をつくりあげました。設計をもとにした模型づくりでは初めてLEDライトを採用してみたり、畳一畳分もある大きなサイズの模型だったため搬入方法に悩んだりと苦労した点も多くありましたが、その分できあがった時の達成感は大きかったです。

宮西 和也
  • 神戸市役所

坂田 知穂

(2018年 建築デザインコース(現:建築コース) 卒業)
(2020年 大学院 芸術工学研究科 総合アート&デザイン専攻 卒業)

Q.現在の仕事の内容は?

神戸市役所の景観政策課で、神戸らしい都市景観を守り、育て、作るための施策を推進しています。具体的には、建築物や街中広告への景観指導、専門家と設計者で意見交換を行う景観デザイン協議制度の運用、地域の市民団体への支援などを実施。地域特性に即した景観指導を行いながら神戸のまちづくりや景観形成に携わることができる、とてもやりがいのある仕事です。

Q.現在のお仕事を選んだきっかけは?

大学学部生の時、就職活動をしながらももう少し建築のことを学んで将来の選択肢を広げたいと感じ、大学院へ進学しました。大学院で学ぶ中で、この神戸という街でこの先も暮らしたい、神戸のまちづくりに関わる仕事がしたいと思うように。行政であれば建築に深く関わりながら幅広い経験ができると考え、市役所の採用試験を受けました。大学院では建築以外のことを専門に学んできた学生と交流できたこと、またさまざまな経歴を持つ外部の先生方からお話を聞けたことが、キャリアプランを立てる上で大いに役立ったと感じています。就職活動の際には大学のキャリアセンターに何度も足を運び、面接の練習や具体的な対策を行うことで自信に繋がりました。

Q.お仕事をする上で心がけていることはありますか?

景観指導を行うにあたり、事業者や施主の思いに寄り添うことを心がけています。街の良好な景観形成のために設計変更を要請する立場なので毅然とした態度も必要ですが、事業者の設計意図や施主の要望などを汲みながら、慎重に意見調整を行っています。大切なのは、設計を改善することで相手にどのようなメリットがあるかをしっかり伝えること。同じ課の先輩方のやり方を見て日々学んでいます。

Q.在学中のどんな経験が仕事に活かされていますか?

課題発表の場で、言葉で表現したり意見を伝えたりするのが上手だと先生に言っていただいたことがありました。自分が得意なことに気付けたことが、意見調整の人や話を上手に伝える橋渡し役という今の仕事に繋がっていると思います。元々言語学にも興味があって、大学では英語やフランス語、韓国語などの授業も取り、大学院生の時は留学生のチューターもやっていました。すべての経験が、今の私の土台になっています。

坂田 知穂
  • 建築家
  • dot architects

赤代 武志
(1997年 環境デザイン学科 卒業)

Q.現在の仕事の内容は?

設計をベースに、施工から企画運営までを手掛けています。もともと設計だけでなくモノづくりも好きで、仕事を通じて知り合ったアーティストたちの思いを汲み取りながら展示の設計・施工を行いました。最近では、文化住宅を改修し、バーや雑貨店、ギャラリーなどを運営。地域住民の交流の場となることを目指しています。

Q.在学中のどんな経験が仕事に活かされていますか?

学科間プロジェクトが各学科の学生が集められてチームを組み、作品制作を行った時、与えられたテーマをどう解釈するか、自分の考えをどう伝えるか、学科の異なる人たちのそれぞれの視点からの意見をどうまとめるか、試行錯誤した経験が仕事につながっています。また、在学中に阪神淡路大震災が起こり、授業で現地調査をしたり住民の方のお話を聞いたりした神戸の街が大きく変わってしまった姿を見たことも、建築について深く考えるきっかけになりました。

Q.仕事をしていて今感じることは?

在学中は設計の授業にばかり興味をもち、熱中していましたが、実際に働き出すと、基礎デザインや建築の歴史をもっとしっかり学んでおけば、仕事に活かせたと思います。学生のうちに、いろんなことに関心を持ち、疑問を感じたらしっかりと自分で調べ、興味の幅を広げてください。

赤代 武志 環境デザイン学科 1997 年卒業
  • ハウスメーカーの商品開発
  • 積水ハウス株式会社
  • 開発部 鉄骨商品開発室 商品デザイングループ

土居 瑞季
(2015年 環境・建築デザイン学科※ 卒業)※現:環境デザイン学科

建築が持つ可能性に気づけたのは、大学でデザインの基礎を学んだおかげ。

大学でデザインの基礎を学び、デザインとは、答えを創造し伝える力だと考えるようになりました。グラフィックもプロダクトも建築もデザインという行為で、表現法が違うだけ。そう気づいたとき、見た目の表現にとらわれていた建築への考え方が変わりました。建築には暮らしを豊かにする力があります。けれど多くの人は、衣食に比べて住宅に対する意識が低いようです。その意識を変えることが私のテーマ。大手ハウスメーカーの商品開発部に入ったのは、自分の夢を実現できる環境だと考えたからです。今は、建築部材の開発と並行して、デザインプロセスを構築するプロジェクトにも参加。建築というデザインの力で、日本人の住宅リテラシーを高めていきたいです。

土居 瑞季(2015年 環境・建築デザイン学科※ 卒業)