2024年10月24日から29日にかけて渋谷ヒカリエで開催される「超福祉の学校@SHIBUYA 2024」にて生産・工芸デザイン学科 金箱 淳一准教授が制作した共遊楽器「Vibracion CajonS」が展示されます。また、25日に行われるシンポジウム”「共遊楽器」誰もが楽しめるエンターテイメントを目指して – 音楽(音)の感じ方について考える”に登壇します。
超福祉の学校は、障害の有無にかかわらず、共に学び生きる共生社会の実現を目指し、NPO法人ピープルデザイン研究所と文部科学省の共催で、2018年より実施しているフォーラムイベントです。
Vibracion CajonS
叩くと相手に音と振動が伝わる共遊楽器です。小型かつ弱い力でも反応するため、どなたでも打楽器を叩いてコミュニケーションができます。
楽器は3種類あり、叩く楽器によって鳴る音と発生する振動が変わります。打楽器がネットワークに接続されていれば、遠隔地にいるプレイヤーと音と振動によるセッションが可能です。(ネットワーク機能は現在開発中)

「共遊楽器」とは
視覚や聴覚など多様な感覚特性や身体特性を持つ人たちが、それぞれの楽しみ方で一緒に音楽を楽しめるように開発された楽器のことです。楽器インタフェース研究者の金箱准教授による造語で、障害の有無に関わらず楽しめる「共遊玩具」からヒントを得ています。
いつもは聴覚だけで捉えがちな音を、目で見られる情報や肌で触れられる情報に変換することで、楽器を楽しめる人が増えるのではないか。そんな発想から生まれました。
Vibracion Cajonシリーズ
Vibracion Cajonシリーズの原点は2008年に制作された、叩いた時の振動を伝え合う打楽器「Vibracion Cajon」です。今までに、打楽器の演奏を可視化する「Vibracion Cajon3.0」、ベンチ型で6名までが同時に座って体験できる「Vibracion Banco」(所蔵:長野県立美術館)が開発されました。
今回出展する「Vibracion CajonS」はシリーズの4代目にあたり、小型・軽量化したことでより多くの方に体験いただくことができます。

開催概要
イベント名称
超福祉の学校@SHIBUYA 2024
開催日時
展示・体験:
2024年10月24日(木)〜29日(火)11:00-20:00
※最終日29日(火)は18:00まで
シンポジウム:
2024年10月25日(金)〜27日(日)
※金箱准教授の登壇は25日(金)17:00-18:30
場所
展示・体験 :渋谷ヒカリエ8F「8/」CUBE1,2,3
シンポジウム:渋谷ヒカリエ8F「8/」COURT