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生産・工芸デザイン学科 金箱准教授の作品が長野県立美術館で展示されています

2024年05月02日 生産・工芸デザイン学科 掲載・刊行 ニュース 企業向けのお知らせ 教員向け情報 成果・実績 大学院 芸術工学部

生産・工芸デザイン学科 プロダクトデザインコースでは、プロダクトに触れた時の振る舞い(インタラクション)を伴う制作も焦点に入れて教育・研究活動を行っています。
この度、金箱准教授が制作した共遊楽器「Vibracion Banco」が長野県立美術館で展示されています。長野県立美術館本館2階の「アートラボ」は、視覚以外の感覚も使った鑑賞が可能な「ラボラトリー(実験室)」となることを目指しています。2023年度の第Ⅳ期展覧会では、「音」と「振動」に焦点を当てた本作を展示しています。座って、たたいて、体全体で音を感じてみてください。


「Vibracion Banco」
制作年:2021年
素材:木, 振動スピーカー, アンプ, PC, センサ
所蔵:長野県立美術館
制作協力:川本楽器工房

概要:
叩くと楽器の振動が相手に伝わるベンチ型の打楽器です。1台に大人3名が同時に座ることができ、6名が同時に体験することができます。打楽器の打面は9つに分かれており、それぞれ材質が異なるため叩く場所によって音の高さや音色が変わり、発生する振動が変わります。設置場所となる美術館という空間は「作品は静かに鑑賞しなければならない」という見えないルールによって縛られていると考えました。そのルールを、打楽器の音色で緩やかに崩していくことができないかという挑戦でもあります。

作品紹介記事(外部リンク:こここ)
https://co-coco.jp/news/artlab_kanebako/

「共遊楽器」とは:
視覚や聴覚など多様な感覚特性や身体特性を持つ人たちが、それぞれの楽しみ方で一緒に音楽を楽しめるように開発された楽器のこと。楽器インタフェース研究者の金箱准教授による造語で、障害の有無に関わらず楽しめる「共遊玩具」からヒントを得ています。
いつもは聴覚だけで捉えがちな音を、目で見られる情報や肌で触れられる情報に変換することで、音楽を鑑賞する人がもっと増えるのではないか。色々なアプローチで楽器に触れることができるので、楽器を楽しめる人も増えるのではないか。そんな発想から生まれました。

共遊楽器イメージ 共遊楽器イメージ

アートラボ2023第Ⅳ期 金箱淳一展 たたく・つながる・ひびきあう

会場:
長野県立美術館 アートラボ

会期:
2024年2月17日(土)~ 2024年5月14日(火)

休館日:
水曜日(3/20は祝日のため開館、翌平日3/21休館)

開館時間:
9:00~17:00(展示室入場は 16:30 まで)

展覧会特別ページ:
https://nagano.art.museum/exhibition/artlab_kanebako2023(外部リンク:長野県立美術館)