生産・工芸デザイン学科 プロダクトデザインコースでは、プロダクトに触れた時の振る舞い(インタラクション)を伴う制作も焦点に入れて教育・研究活動を行っています。
この度、金箱准教授が所属するユニット「env.(エンヴィ)」とTDK株式会社とコラボレーションして制作した揺れるインタラクティブスピーカー「Floating Speaker」が、秋田にあるTDK歴史みらい館で展示されています。
作品の紹介映像は本学メディア芸術学科の武田峻彦助教によって制作されました。
作品紹介映像(展示会特別ページに遷移します)
https://www.tdk.com/museum/event/specialEvent_fsp.html
Floating Speakerとは
デバイスの縁にそっと触れて揺らすことにより音が鳴り出すスピーカーです。たおやかに揺れながら音を放つデバイスに耳を傾けると、音がまるで生きているかのように躍動する様を感じることができます。
音は常にうつろいながらそこに佇み、我々を感動させたり、穏やかな気持ちにします。生活で触れることの多い音響機器やスピーカーは、基本的にはその位置に固定されていることが多いと思います。
Floating Speakerは、当たり前の音体験を見直し、常に移動する音の像(音像)に対して耳を傾けることによって、日常生活をより豊かにすることができる器になり得ると考えています。体験の際は、デバイスの縁にそっと触れて揺らすことにより音が鳴り出します。
Floating Speakerの実現に活用されているTDK技術「PiezoListen™」
ピエゾスピーカ「PiezoListen™」は、世界最薄クラスの薄さ(約0.49mm)で、設置場所を選ばずに高音圧・広音域な音を生み出すことができる、どこでもスピーカーです。
その応用範囲は広く、テレビ、タブレット、ノートパソコン、ウェアラブル機器、スマートフォンなどのスピーカー、VRのヘッドシステム、産業機器のタッチパネルなど、多種多様な用途で活躍が期待されます。
さらに、従来の圧電素子では難しいと言われてきた低周波領域に強く、400Hz~20,000Hzの幅広い音域を再生可能です。
制作ユニットenv.(エンヴィ)について
神戸芸術工科大学 生産・工芸デザイン学科准教授 / 楽器インターフェイス研究者の金箱 淳一、音空間デザイナーの原田 智弘、エンジニアの中村 開によるユニット。
音を空間上に点描していくアプローチで作品を制作している。
展示について
■会場
TDK歴史みらい館
開館時間:10時~18時(最終入館時間:17時30分)
休館日:日曜日・月曜日・当館の定める日(開館カレンダーを参照ください)
※入館料無料
■展示期間
2024年 5月末まで(来館前に歴史みらい館に事前確認が必要です)
■展覧会特別ページ
https://www.tdk.com/museum/event/specialEvent_fsp.html