ケーキのフィルムが舐めた過ぎる

作品情報

「ケーキのフィルムが舐めた過ぎる」

結婚の挨拶に来た主人公は彼女の両親が目の前にいる状況でケーキのフィルムが舐めた過ぎる衝動に襲われる。

KOBE DU PORTFOLIO

作者情報
在学生 メディア芸術学科 黒江 咲(PN)

2021年まんが表現学科入学。『GHOST EATER』(まんが作品・51頁)・2023年新世代サンデー賞奨励賞、『SWITCH』(まんが作品・10頁)関西COMITIA694時間スピード漫画賞準大賞、『ケーキのフィルムが舐めた過ぎる』(まんが作品・10頁)2024となりのヤングジャンプ掲載。キャラクターの容姿の表現にこだわっています。まんがは14歳から描き続けています。

STORY

制作ストーリー

四度のネームを通して

今回の作品では担当さんと4回のネームのやりとりを経て、作画に移行しました。一度目のネームでは、主人公のモノローグが多過ぎることや、主人公が理性的に動いてしまっている点から一度全てネームを切り直しました。二度目のネームでは、主人公の歴史的背景を詰めようとなり、後半部分を切り直しました。三度目のネームではラストのコマの絵作りや、周囲の反応はこれで正解なのかという部分について突き詰め、四度目のネームで通りました。今回のネームのやり取りを通して主人公のアクションを大きくすることによって周囲のリアクションもつられて大きくすることができることを学びました。

作画の試行錯誤

原稿では二週間という長い時間をいただけたため、まずはじめに今回の漫画にあった作画を試行錯誤し、目指したい作画の漫画を探して練習してみました。イメージが何となく固まったものの、初めは慣れない作画のため少し苦労しましたが、何度も原稿上で描いていくうちに慣れ始め、だんだんと筆が乗って楽しくなってきました。一番苦労した部分は食べ物です。どれも初めて描くものばかりであったため、写真やグルメ漫画を参考にして描きました。特にケーキのフィルムでは、実際に買ってみましたが、思った以上にクリームがフィルムに付いていないことなどが分かりましたが、実際よりも少し多めにクリームを描き、嘘になりすぎないように描いてみました。

作品を作り終えて

この作品を制作し終わったあとは、以前よりもまんがを作ることについて自信がついたと思います。やはり掲載されることが決まったのが大きな糧になりました。今後の課題としては、ネーム段階では主人公の動かし方について考えが足りなかったり、作画では一週間ぐらいどういうプランで作画をしていくかで迷ったりしたので、もっとネームや作画準備に対して意識的になっていきたいです。

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