高度なメディアテクノロジーを背景に論理的な思考と芸術的感性との融合を標榜し、さらにアジアの文化、風土に深く根差した世界レベルのメディアアート作品の公募展である「アジアデジタルアート大賞展 FUKUOKA2024」にて、本学金箱准教授が所属するユニットenv.(エンヴィ)で制作された「Blooming Speaker」がアジアデジタルアート大賞展FUKUOKA2024 インタラクティブアート部門に入賞しました。
今年度は16の国と地域から617点の作品応募があり、合計53作品の受賞作品が選定されました。来年 3/4(火)~3/9(日)の期間で、福岡市美術館にて受賞作品展が開催される予定です。(本作の出展は未定です)
Blooming Speaker作品紹介
音を発生するスピーカー部分、本体のタッチ入力や傾きを認識する電子回路部分、それらを優しい形で包み込む筐体(つぼみ)部分と、しなやかに動く茎部分から成り立っています。スピーカー上部に配置された銅製のリングを触れると音が再生されます。筐体内に組み込まれている加速度センサの働きによって、リアルタイムに傾きを検出し、つぼみの傾きに応じて光の強さが動的に変化します。茎部分はしなやかな動きを実現するため、独自の構造を採用しています。広い音空間の実現を目指して、12本のデバイスによって空間を構成しています。
生活で触れることの多い音響機器やスピーカーは、基本的にはその位置に固定されていることが多いと思います。Blooming Speakerは、そんな当たり前の音体験を見直し、常に移動する音の像(音像)に対して耳を傾けることによって、日常生活をより豊かにすることができる器になり得ると考えて制作しました。
制作ユニットenv.(エンヴィ)
神戸芸術工科大学 生産・工芸デザイン学科准教授 / 楽器インターフェイス研究者の金箱 淳一、音空間デザイナーの原田 智弘、エンジニアの中村 開によるユニット。
受賞者一覧
https://adaa.jp/ja/winners/winners2024.html