2024年10月16日に生産・工芸デザイン学科 金箱 淳一准教授が分担執筆した書籍「メディアテクノロジーシリーズ 8 サウンドデザイン」が出版されました。
金箱准教授が執筆した2章では、インタラクションを伴った「共遊楽器」がもたらすマルチモーダルな体験について、作品紹介を交えながら丁寧に解説しています。
本書は「サウンドデザイン」というキーワードの下、様々な音のデザインに関連するトピックについて各専門分野の研究者によって書かれたものです。私達の耳に届き、イメージを想起する音のデザインは、映像やビデオゲームなどにおける臨場感の演出や情報伝達という役割があります。しかし、それ以外にも楽器やインスタレーション、建築という場で新しい体験をもたらし、文化を生み出す機能もあります。音を客観的に捉える「耳」を養うこともサウンドデザインの範疇と言えます。それらを含めた音という不可視なメディアが生み出すサウンドデザインの世界を概観することを試みています。
「共遊楽器」とは
視覚や聴覚など多様な感覚特性や身体特性を持つ人たちが、それぞれの楽しみ方で一緒に音楽を楽しめるように開発された楽器のことです。楽器インタフェース研究者の金箱准教授による造語で、障害の有無に関わらず楽しめる「共遊玩具」からヒントを得ています。いつもは聴覚だけで捉えがちな音を、目で見られる情報や肌で触れられる情報に変換することで、楽器を楽しめる人が増えるのではないか。そんな発想から生まれました。本書では、共遊楽器の「考え方」のみならず、作例の紹介から「作り方」まで踏み込んだ内容になっています。本研究分野に興味のある方は、是非読んでみてください。
書籍情報
名称
メディアテクノロジーシリーズ 8 サウンドデザイン
https://www.amazon.co.jp/dp/4339013781/
出版社
コロナ社(2024/10/16)
書籍紹介サイト
コロナ社公式サイト:サウンドデザイン書籍紹介
https://www.coronasha.co.jp/np/isbn/9784339013788/
DTMステーション:音の世界を深く探る新刊『サウンドデザイン』。ゲームからメディアアートや建築まで広がる音の可能性とは?
https://www.dtmstation.com/archives/68439.html
ゲームメーカーズ:ゲームの効果音やアニメなどの「サウンドデザイン」をテクノロジーの観点から解説した書籍、10/16(水)よりコロナ社から発売
https://gamemakers.jp/article/2024_10_07_81644/