建 築 ・ 環 境 デ ザ イ ン 学科
アットホームな大学だからこそ、深く学べて、就職活動もスムーズでした。
森井 大貴
さん
環境デザイン学科 建築コース
神戸市立科学技術高等学校出身
株式会社類設計室内定
※学科・コース名称・学年はインタビュー当時のものです。
編集部
神戸芸工大に入学を決めた理由は?
森井
建築家の叔父に憧れて、小学生のときから建築家を目指すようになりました。高校でも、建築コースを選択。そこに、神戸芸工大の長濵教授が卒業生と一緒に特別講義をしに来てくださったのです。また、神戸芸工大の卒業生が教育実習生として来られたこともありました。それまで私は、大学はどこか人間関係が希薄で、厳格なところだという印象を持っていました。しかしお話を聞けば聞くほど、自分が思い描いていた大学像と違い、先生と学生、先輩と後輩、すべての距離が近くアットホームな雰囲気や、そのなかで楽しみながら切磋琢磨できる環境をイメージすることができました。

編集部
実際、入学してみていかがでしたか?
森井
想像していた通りでしたね。講義、課題、プロジェクト、そして何気ない雑談を通して気軽にコミュニケーションを取ることができています。しかも、ゼミでお世話になっている荻原先生をはじめ、有名な建築作品を手掛け、第一線で活躍している素晴らしい先生方ばかり。そんな先生方から課題の評価をいただけること、普通にお話させていただける環境が、とてもありがたいなと感じています。
編集部
学生同士の関係はどうですか?
森井
こちらも、お話に聞いていた通りでした。授業の課題以外でも学年学科・コースを越えた交流があり、自由にプロジェクトを計画して取り組んでいます。たとえば、学科棟の共有スペースに課題作品の模型を飾る「常設ギャラリー」があるのですが、その展示台は私たち有志が2年連続でつくりました。同級生や後輩たちと意見を交わしながら進める過程や、模型のように100分の1サイズなどではなく原寸大のものづくりをする経験が、とても有意義な学びとなりました。また、建築家として特別講義に来てくださった卒業生と自主的に交流を持つなかで、一緒にイベントやプロジェクトをさせていただくこともありました。自ら積極的にアプローチして、学びを広げ、深めていける。そしてそれを、大学が快く支援してくれる。そんな環境が、気に入っています。
編集部
学科・コースの課題ではどんなものをつくっていますか?
森井
いろいろな課題がありますが、一番印象に残っているのは、3年生前期後半の設計課題でつくった集合住宅「てん。をひろげて」です。まさにこの、自分たちでつくった展示台に飾っているものですね。「多くの人が隣接して暮らしているのに、地域交流が少ない」という社会の問題点を解決するために、まち全体を家とすることで、文化や価値観が違う人とも自然と交流できるようになる仕組みを考えました。友人とペアで取り組んだのですが、常に話し合いを繰り返しながら手を動かすような感じで、2か月かけて構想し、3日間という濃密な時間で制作しました。話し合いを重ねるなかで、自分の感覚を言語化できたり、相手の考えを吸収したりと、制作を通して大きく成長できたと思います。
編集部
最も影響を受けた授業は?
森井
ゼミの先生でもある荻原先生の「熱・光・空気のデザイン」という授業です。たとえば、エアコンなどの電化製品や電力を大量に使うオフィスビルや学校などを、風や光といった自然エネルギーを利用して快適に過ごせるように設計する「パッシブデザイン」。砂漠など、その地域の気候や地形、生活様式に合わせて設計する「ヴァナキュラー建築」など。地球温暖化という社会問題に対して、建築に関わる人間として何ができるのかということを学び、環境についても深く考える機会になりました。
編集部
高校の建築の授業と比べて、いかがですか?
森井
高校では、建築法に基づいた構造・建築計画、図面の書き方、建築の歴史など、建築の概要を学んできました。その基礎があったからこそ感じるのだと思いますが、大学では建築に思想を込める楽しさや、過去の建築に込められた想いを紐解く楽しさを味わうなどして、「建築デザイン」として一歩深い学びができていると感じます。
編集部
就職活動はどのように始めましたか?
森井
まず、3年生の夏に単位認定制度を利用して、小規模な建築会社でインターンシップに参加しました。とてもいい会社で、そこに就職したいと考えていたほど。でも、1月ごろになって改めて自分のやりたいことを考えたとき、真っ先に浮かんだのが先ほどお話した「熱・光・空気のデザイン」の授業でした。人が快適に暮らせる住環境をつくるためには、自然エネルギーを利用する「パッシブデザイン」に加え、先進のシステムや家電を適切に配置して室内環境を安定させる「アクティブデザイン」という手法があります。その両方の観点で設計に関わることができる、設備設計の仕事をしたいと考えるようになりました。

編集部
その後、どう進めていったのでしょうか。
森井
荻原先生に、建築と環境に関する仕事がしたいとご相談したところ、私に合いそうな企業を2社ご紹介いただき、会社見学の機会まで設けてくださいました。それが3年生の1月のことです。その内1社に絞り、2月、3月と選考を進め、3月の後半に内定をいただきました。ダメだったら次に進もうと思っていたので、結局1社しか受けていません。
編集部
驚くほどスムーズに進んだのですね。
森井
そうですね。荻原先生が内定先の企業に就職した先輩をご紹介くださり、ポートフォリオのつくり方や面接対策などのアドバイスをしてもらえたことも、大きかったと思います。私が個人的に先生に相談できたことも、先輩を紹介していただけたことも、神戸芸工大の先生と学生、先輩・後輩、卒業生の距離が近いからこそ。本当にこの大学を選んでよかったです。
編集部
内定先を志望した理由は?
森井
説明会のときに、神戸芸工大の雰囲気に近い会社だと思ったからです。意匠設計、構造設計、設備設計、それぞれの部署のデスクが隣接していて、日常的なコミュニケーションの取りやすい環境。経営方針や事業部ごとの状況について、上層部だけでなく社員全員の開かれた場で議論する風通しのよさ。そういったところに魅力を感じました。
編集部
今後の夢や目標は?
森井
設備設計を究めて、地球温暖化などの環境問題の改善に貢献できる存在になりたいと考えています。建築物のかっこよさに惹かれて建築家を目指してきましたが、そのかっこいい建築が、まちの役に立っている、地球の役に立っているという状況こそ、本当にかっこいいことだと思うのです。建築業界全体がそういう思想を持って成長していけるように、将来的には私がリードする存在になれたらいいなと思います。
