巴 由季路
株式会社ネクストページ
(2016年 グラフィックデザインコース 卒業)
クライアントの業種は医療や美容系、教育機関、製造業など多岐にわたっているため、打ち合わせでヒアリングをしっかりと行いながら、それぞれの要望や目的に合ったデザインを提案するように心がけています。また、Webサイト制作に伴ってパンフレットや名刺など、紙媒体のツール制作をご依頼いただくこともあります。
在学中はデザインだけではなくコーディングについての授業も受けていましたが、実務となるとまだまだ専門的な知識や技術が不足しているため、社内のエンジニアに相談するなどして日々スキルを磨いています。
またゼミでは企業からの依頼で、ポスターやうちわなどのプロモーションツールを制作する機会がありました。企業の方からお話を伺い、そこで得たポイントを踏まえてデザインを制作、最後は自らプレゼンするなど、実社会におけるデザイン制作の流れを体験できたことが、今の仕事でも役に立っています。
もともと書道が好きで、墨の濃淡やかすれ、にじみによって生み出される魅力を活かした作品づくりを行いました。墨で描いた抽象画の上に、別でつくった墨によるデザインをプロジェクションマッピングによって投影しました。墨によるアナログ的手法と、入学してから身に付けたデジタルの技法を混ぜ合わせた作品に仕上がり、今まで経験したことは無駄じゃなかったと感じることができました。
青田 真由
株式会社エーデルワイス
(2019年 グラフィックデザインコース 卒業)
企画担当者たちと話し合いながらイメージの方向性を固め、複数のデザインを提案しながら作り上げていきます。制作会社ではなく企業に属するデザイナー職を選んだのは、デザインだけではなく、商品の企画段階から販売まで関わることができ、お客様の反応を直接知ることができるからです。
ブランドによって歴史やイメージ、訴求したいポイントが異なるため、それらがお客様に上手く伝わるようデザインしています。また、媒体によってもアピールしたいことは違います。お客様がどこを見ているかも違うので、それぞれの媒体に合わせて文字の大きさやレイアウトなどを考えるようにしています。
在学中には新しい祝儀袋を制作。祝儀袋や熨斗にはさまざまな種類がありますが、それぞれの意味が視覚的にわかりやすいようなデザインにしました。立体物を組み合わせて作ったのですが、卒業制作ではそれをさらにブラッシュアップし、もっと使いやすいデザインに落とし込みました。使う人のことを考えてデザインすることが、今の仕事にも繋がっています。
元々絵を描くのが好きで、今でも仕事でアナログのイラストレーションを描くことがありますが、ソフトを使ってデジタルでも描けるようになったことで、表現の幅が広がりました。
前山 智央
デザイナー
株式会社ケイテック
(2019年 グラフィックデザインコース 卒業)
今は川崎重工(株)製品のカラーリングやグラフィックを担当しています。職場にはプロダクトの他、グラフィックや美術など、多様な分野出身の方が集まり、いろんな視点から仕事に取り組んでいます。
周りの意見を聞き、仕事に活かす柔軟性が身につきました。自分の価値観を押し付けるのではなく、いろんな意見を取り入れながら、一人でも多くの人に「世界一かっこいい!」と思ってもらえるデザインを世の中へ送り出したいです。
また学生時代にバイクを通じて知り合った仲間や人とのつながり、ツーリングに行って得られたインスピレーションや知識も、今の仕事に活かされています。
米澤 潤
アートディレクター
株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズ
クリエイティブプロデュース本部
(2008年 視覚情報デザイン学科※卒業)
※ 現:ビジュアルデザイン学科
好きなことで誰かの役に立つ。
あの感動は今でも覚えています。
専門学校生だった私は、就職活動中に「このまま社会に出ても中途半端になる」と思い、KOBE DUへの編入を決意し受験。当初は3年次編入を希望していましたが、面接試験の際に「しっかりと学びたいなら2年次に編入した方がいい」とアドバイスいただいたことで、信頼できる先生の下で勉強したい、自分が育った神戸にある芸術・美術系大学で頑張りたいという「地元愛」のようなものが芽生えたと思います。大学の学びはすべてが新鮮でした。とくに神戸市のバス停看板に私のデザインが採用されたのは、自分の好きなことで誰かの役に立った初めての経験。あの感動は鮮明に覚えています。夢が叶った今、この環境に導いてくれた人々に仕事を通してお礼がしたい。それが私のモチベーションになっています。