上杉 健太郎
株式会社カイタックファミリー
(2019年 ファッション企画コース 卒業)
企画では毎シーズンの流行をリサーチするためにお店やコレクション(展示会)に足を運び情報収集からデザイン、次のシーズンに向けての企画立案を行っています。営業では店頭での販促活動について、どうやって販売していくか、イベントや売場のディスプレイ等を考えています。またSNSの管理にも携わっており、あこがれの業界で日々勉強しています。

研究対象としてデニムのブランドを選んだのですが、調べていくうちにデニムの歴史や使われ方、生地感に強く興味を惹かれ、デニムに関わる仕事に就きたいと思うようになりました。ゼミの恩師もデニム好きだったこともあり、いろんなブランドを教えていただいたり、就職活動の時に相談に乗っていただいたりして、今の勤務先と出会うことができました。
リサーチから始まりテーマを決め、デザイン、パターン作成、裁断、縫製と実際に服を完成させるところまで、大学でものづくりの基盤を学べた経験は大きく、仕事でもお客様の反響をもとに、期待に応えた商品づくりをする上で活かされています。
ショップの中に縫製をする作業スペースを設け、実際にデニムを作っている現場をお客様に見てもらうなど、独自の取り組みにトライしていきたいと思っています。お客様に服づくりのおもしろさを知ってもらうことで、ネット通販などでは味わえない、直接現場で見て感じる楽しさを伝えていけたらと思っています。
山形 燿太郎
SHOE & SEWN
(2018年 ファッション企画コース 卒業)
ブランドコンセプトは、「上質な日常靴」。幅広い年齢層の方に長く履いていただける普遍的なデザインや、履き心地の良さ、全体のシルエットの美しさにこだわった靴作りをしています。

そこから靴作りに興味を持つようになったのですが、靴の知識がまったくなかったので、先生から現在の就職先を紹介していただきインターンシップに参加。その後、アルバイトとしても働いて、縫製や裁断などの簡単な作業から経験させていただきました。
大学ではじっくり時間をかけて作品作りをしていましたが、仕事で作る靴は作品ではなく商品。頭で考えるよりも実際に形にしてみて、トライ&エラーを繰り返すことでより良いものを作るように努めています。
自分は2年連続で参加したのですが、2年目に余り布をつぎはぎに繋げた着物を制作。本来は捨ててしまう素材を再利用したことで、環境問題にも配慮した作品になりました。今の仕事でも、革をいかに無駄なく使えるかを考えながら、靴作りに携わっています。
伊藤 美夏
テキスタイルデザイナー
スタイレム株式会社
(2017年 テキスタイルデザインコース卒業)
とにかく生地が好きなので、さまざまな産地に出向きながら、生地に関わった仕事がしたいと思い、いろんな会社の採用試験を受けました。今の会社では企画とテキスタイルデザインの仕事を担当。新卒でもいろんな産地に行かせていただいたり、仕入先と直接やり取りや相談をして生地作りをさせていただいたりと、充実した毎日を送っています。

実際に工場まで行って、どんな風に生地が作られるかを知り、また服を作ることで服の構造が理解できたことが、テキスタイルデザインに活かされました。また、自分のコースだけではなく、いろんな学科の授業を受けることで、新しい視点をもらえ、自分の将来を考えるヒントになりました。
それが、次の仕事の依頼につながっていけばいいなと、自分が企画した生地が実際に使われ、その服がアパレルの店頭に並んでいるのを見ることが一番の幸せです。
岸田 美樹
ファッションデザイナー
『KISHIDAMIKI』
(2010年 ファッションデザイン学科卒業)
在学中に開いたグループ展で確信した。「ファッションに国境はない」
オリジナルブランドを立ち上げ、ブランド運営に携わるすべての業務を担当。関わる人たちへの感謝の気持ちを大事にしながら、見た瞬間から五感を刺激し、身に纏う人が心地良さを感じる服づくりに取り組んでいます。振り返ると、KOBE DUでの4年間は本当に濃厚でした。他学科の授業を受けたり、作品を見たりできたことで、映画や建築物も服づくりのヒントにする柔軟な発想が身につきました。また在学中に、ベルギーのアントワープでグループ展を開催。現地のギャラリー交渉から始める私たちを応援し、支えてくれる環境が本当にありがたかったです。あの時、ファッションに国境はないと感じたことで、なんでも挑戦できる度胸がつきました。
