教育EDUCATION

映像表現学科 卒業生の声

安田 真綾

映像監督
株式会社パラダイス・カフェ
(2018年 映画コース 卒業)

Q
現在のお仕事は?
A
TVやWEBのCMをはじめとした、映像広告を制作する仕事に携わっています。

入社してから3年間は制作部において、プレゼンや企画から、撮影、納品まで制作に関わる一連のタスクを管理することを学んできましたが、ここ1年ほどは監督として映像の演出に携わる機会が増えており、さまざまな仕事に対応できるように奮闘中です。

Q
現在のお仕事を選んだきっかけは?
A
在学中に、映像監督は映画制作だけじゃなくTVなどで流れるCMなどの広告も制作していることを知ったことがきっかけです。

広告制作ではまず第一にクライアントの伝えたいことや想いを汲み取る必要があります。クライアントだけではなく撮影部や美術部など、いろいろな部署の方々と関わりながら制作していくため、意見のすり合わせをするのは大変ですが、クライアントからOKを頂き完成した時には大きな達成感を感じます。

Q
印象に残っている在学中の作品制作は?
A
1年生の時に授業の一環で「映画コース全体で映画を制作する」という合同撮影がありました。

私の書いた脚本が選ばれ、初めて監督にも挑戦しましたが、まだ映像制作について学び始めたばかりだったので、周囲からのいろんな意見や提案を取捨選択しながら作品づくりをしていくのは苦労の連続でした。多くの方々に助けていただき30分の映画を完成させ、シネ・リーブル神戸で上映できたことは、映画制作って楽しい!と感じられる最初の経験になりました。

Q
就職活動はどのように進めましたか?
A
3年生の時からリサーチをはじめ、会社説明会やインターンに積極的に参加しました。

ディレクター職としての採用も目指していたので、採用試験では「演出コンテを20枚描く」「30秒のCMを撮影する」など提出しなければならない課題も多くありましたが、大学の授業で演出コンテや撮影、編集などについて学んでいたため、不安なく取り組むことができました。結果として採用試験での提出課題が評価され、現在の会社での採用に繋がりました。

岩井 彩華

アニメーター
株式会社スタジオ雲雀
(2020年 アニメコース 卒業 (現:アニメーションコース))

Q
お仕事をしていて感じる、自身の変化は?
A
商業アニメを制作するアニメーターの仕事をしていますが、学生時代の課題とは違って、実際にテレビや劇場で視聴者の目に触れるという緊張感と責任感を常に感じています。

アニメは複数人で分担して制作を進めるため、自分の作業が間に合わなければ他の人に迷惑がかかることに。いただいたお仕事は、絶対に遅れないように心がけています。

Q
今の土台となっている、在学中の学びは?
A
卒業制作として、四年間勉強してきた技術を結集してアニメ作品を作りました。

アニメ制作のすべての工程を自分で行うのですが、当然一人でやるには限界があります。そのため、クオリティを保ちながらスピーディーに作業を進めるよう工夫しました。卒業展示は他学科の学生や一般の方も見に来られるので、大衆向けの作品作りを意識。その経験が今に活かされています。

Q
神戸芸工大に入学して良かった点は?
A
少人数制のため、先生方とも学生同士でも密なコミュニケーションがとれるところです。

先輩方にも授業や課題で助けていただきました。また先生方は豊宮なキャリアをお持ちで講義の内容が幅広く、映像関係の専門的な基礎知識を十分に学ぶことができました。

Q
就職活動はどのように進めましたか?
A
ポートフォリオ制作の授業を履修し、大学のキャリアセンターで面接の練習をしていただきました。

アニメーターの採用試験は、背景を描く、キャラクターを動かす、キャラクターの動きを考えるなど、一般的なデザイン会社とは違ってかなり特殊です。試験では緊張はしましたが、専門コースで学んできた技術を発揮し、楽しんで取り組めました。

道端 菜名実

演出助手
東映アニメーション
(2018年 アニメーションコース 卒業)

Q
現在の仕事を選んだきっかけは?
A
もともとアニメーションが好きで、神戸芸工大ではアニメーションコースで学びました。

最初はアニメーション制作の中でも進行の役割を目指していましたが、課題などでグループ制作をしているうちに演出に興味を持つように。今は演出助手として働いています。演出が作りたい画面のイメージを汲み取り、そのために必要なものを美術など各セクションの方に発注し、素材を用意して円滑に制作が進行するようにサポートしています。仕事では、他のセクションの方としっかりコミュニケーションをとるよう心がけています。そうすることで、思いがけない問題や素材変更、カット内容のミスが出た時も、人に相談しやすくなります。いろいろな人と関わる機会を大切にしながら仕事を続けたいです。

Q
在学中に学び、仕事に役立っていることは?
A
大学でアニメーション制作の工程と作業の手間を経験し、少しでも理解していたことが、入社したばかりの時にとても強みになりました。

また、現場で働いているプロの先生と在学中に関われたことも、大きな財産に。神戸芸工大の先生には卒業後もお世話になっているので、いい関わりをもつことができがことをとても感謝しています。

Q
入学を希望している方へ、メッセージは?
A
アニメ制作はクリエイティブな仕事なので、目に見えて結果がわからず苦しいことが多いです。

それでも、かっこいいカットが上がってきた時は嬉しいし、やりがいのある仕事です。大学には現場で働いている先生がいらっしゃるので、現場で実際に使われている素材を見せてもらって慣れておくと、働きだしてから役に立ちます。

三井 涼平

VFXコンポジター
株式会社オムニバス・ジャパン

(2017年 映像表現学科CGコース※ 卒業)
※2019年:デジタルクリエーションコース

今しかできないことを一生懸命やっていれば、いい仲間と出会える。

VFXコンポジターとして、映画やCMのCG合成などを行っています。この仕事をめざしたのは、まるで実在するかのようなCG作品を見て、私も実写とCGの境界を表現したいと思ったことがきっかけです。思い返せば、大学在学中は好きなことを思いっきりやらせてもらったと思います。その分、苦労したこともありましたが、いい仲間とともにいい経験ができました。また、卒展や学祭などで学科代表をさせてもらったことで人前に立つ機会が増え、それらの経験が今の土台となっています。一生懸命やっていると、辛いことがあっても支えてくれるいい仲間に巡り会えます。みなさんにも今しかできないことを一生懸命やってほしい。そして、何事も楽しんで取り組んでほしいと願っています。