文化庁が主催する令和5年度(第74回)の芸術選奨受賞者が発表され、映像表現学科 鶴岡慧子助教が芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しました。
芸術選奨は、「演劇」「映画」「音楽」「舞踊」「文学」「美術A」「美術B」「メディア芸術」「放送」「大衆芸能」「芸術振興」「評論」の12部門で、芸術各分野において、毎年、優れた業績を挙げた者又はその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた者を選奨し、芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞をおくることによって芸術活動の奨励と振興に資するものです。
鶴岡助教は、2023年9月公開の映画「バカ塗りの娘」で監督を務め、その成果が認められて、映画部門(劇映画・記録映画等の演出家、脚本家、撮影者、演技者等)での受賞となりました。
贈呈式・祝賀会は3月12日(火)に東京都内で行われます。
令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣新人賞 贈賞理由より
およそ400年前から変わらず、バカ丁寧に48工程の手間をかけて生み出される漆器(しっき)「津軽塗」は「バカ塗り」と呼ばれる。この伝統工芸を継ごうとする娘をじっと見つめる映画「バカ塗りの娘」では、鶴岡慧子氏の胆力に感服させられるとともに、映画もまた、手間暇かかる、人の手による創作物であることに改めて気付かされる。130年に迫る歴史と社会的地位の変遷から、昨今映画は「伝統芸能」と呼ばれたりもするが、どっしりと揺るがず伝統を継ぐ氏への期待は高まる。
およそ400年前から変わらず、バカ丁寧に48工程の手間をかけて生み出される漆器(しっき)「津軽塗」は「バカ塗り」と呼ばれる。この伝統工芸を継ごうとする娘をじっと見つめる映画「バカ塗りの娘」では、鶴岡慧子氏の胆力に感服させられるとともに、映画もまた、手間暇かかる、人の手による創作物であることに改めて気付かされる。130年に迫る歴史と社会的地位の変遷から、昨今映画は「伝統芸能」と呼ばれたりもするが、どっしりと揺るがず伝統を継ぐ氏への期待は高まる。
鶴岡慧子助教からのコメント
この度の芸術選奨新人賞受賞は、「バカ塗りの娘」という映画を一緒に作った素晴らしい仲間たちとのコラボレーションの成果です。映画を作る人々の知恵や技、創造性に、私自身いつも感動しています。映画づくりの面白さ、人と一緒にものづくりをする素晴らしさを、これからも探究していきたいと思います。
この度の芸術選奨新人賞受賞は、「バカ塗りの娘」という映画を一緒に作った素晴らしい仲間たちとのコラボレーションの成果です。映画を作る人々の知恵や技、創造性に、私自身いつも感動しています。映画づくりの面白さ、人と一緒にものづくりをする素晴らしさを、これからも探究していきたいと思います。

令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について(外部リンク:文化庁)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/94011601.html
鶴岡慧子プロフィール
https://www.kobe-du.ac.jp/faculty_member/k-tsuruoka/