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「隠れ教会博物館」館長インタビュー

2010年12月21日 22:47

 12月16日のワークショップ課題説明は面白かったです。スカイプを通してのプレゼンテーションも直前までいろいろ技術的なトラブルがあってどうなることかと思いましたが、神戸芸工大学からの映像も繋がり、佐々木宏幸先生のクールな進行は、ちょっと「ゆく年くる年」のような気分だなあと思いました。
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 翌日の17日は「隠れ教会博物館」の館長さんにインタビューに行きました。その日はオランダでは珍しく雪が降り、キャナルハウスの屋根にも道端に置いてある自転車にも雪が積もってクリスマス気分いっぱいでした。隠れ教会の館長さんはとてもエレガントな女性の館長さんです。とてもしずかにお話になられるので、ワークショップの資料として本日公開したビデオではちょっと聞き取りにくいかもしれませんが、まずはとりあえずビデオをトライしてみてください。
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館長さんには以下の質問をしました。
1 年間10万人近いビジターが訪れる「隠れ教会」。その魅力は何でしょうか?
2 ビジターの感想は?
3 この「隠れ教会」が人々に伝えたいと思っているメッセージは何でしょうか?
4  現状の博物館の一番の問題点は何ですか?
5 エクステンションの計画を始めたときに建築家に何を依頼しましたか?
6 建築家には細かい要求をしましたか?それとも建築家の自由な意見を期待しましたか?
7 館長さんにとって理想的な「隠れ教会」の建物とエクステンションの建物の関係は何ですか?
8 「隠れ教会」の建物は私たちが勉強した近代建築以降の建物とは違ってとても複雑でわかりにくい建物です。新しいエクステンションの建物はそれと違う建物でしょうか?それとも似たような建物?
9 ビジターはまずエクステンションの建物に入ります。その時、隠れ教会の建物のことを感じ取る必要があるのでしょうか?それとも?
10 教会の礼拝堂は19世紀の状態に修復したと聞きました。なぜ教会が建てられた17世紀の姿に修復しなかったのですか?
11 この教会は、そしてこれから造られるエクステンションの建物は周辺の町にとってはどんな存在であってほしいと思いますか?
まずはビデオを見て、館長さんのお話を直接聞いてみてください。
私にとって印象深かったのは、「隠れ教会は17世紀につくられた貴重な文化財の建物ですから、この建物の中に入るということは、レンブラントの夜警を見にいくのと同じことです。大きく違うのは、美術館ではまず入場券を買って、コートをしまって、それからゆっくりと展示室に入ってレンブラントの絵を見ることになるのですが、現在の隠れ教会博物館では、切符を買う時にはもうすでに17世紀の建物の中に入っていて、ちゃんとコートをかける場所もなく、狭い階段をわけもわからずに登っていって、気づくと大きな礼拝堂に来てしまうのです。ですから、エクステンションの建物をつくることで、17世紀の建物に入る前に、まずチケットを買い、濡れたコートを脱いで、気持ちの準備をしてから、この隠れ教会がどんな建物で、どんな歴史があるか、を皆さんに知ってもらってから隠れ教会の建物を体験してもらいたいと思っています。」と館長さんがおっしゃられたことです。
そして、周辺の町に対しては隠れ教会は文字通り隠れた教会として古い歴史を伝え、新しいエクステンションは21世紀の建物として、このアムステルダム中世核エリアのこれからの重要なパブリックの建物としてオープンな、そしてこのエリアの将来を示す建物であってほしい、ともおっしゃっていました。
実は私は明日、東京に出発します。ということで、今館長さんの質問、一つ一つを説明することができないのです。皆さんがブログで質問していただければ、ブログで逐次説明していくようにします。
また、明日には路地向かいの既存の建物の内観写真を資料として公開しますので、お楽しみに。


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