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HANADA laboratory
Logbook:Yoshiaki Hanada
2006年4月

花田の大学での暮らし、設計活動、日々の思いを記録します。
御意見、御感想等ありましたらこちらまで。研究室TOPはこちら

2006年-4月26日(水)

 久しぶりに会議も授業もない一日。短い原稿の手直し、その他雑用。

 先週末は二つの展覧会に行った。
 22日(土)は京都工芸繊維大でやっている「建築家 吉阪隆正展 −頭と手−」。鉛筆の実施図面が素晴らしい。レタリングから石の目地まで、何もかもが実に繊細かつ力強く描かれている。あのメリハリはCADでは無理だ。僕は手書き派でも精神論者でもないが、しかし、こういう図面をとくに若い人は絶対に見ておくべきだろう。ぜひ行ってください。
 鈴木恂(建築家)+齊藤祐子(建築家・SITE)+北田英治(写真家)のシンポジウムも面白かった。齊藤さん、北田さんとは前川展以来。鈴木先生からは植田本についての葉書をいただいていたのでお礼を言う。夜は、展覧会を支えた松隈研、阪田研の打ち上げにも参加。吉阪さんのご子息もいらっしゃる。かつてコルビュジエが吉阪邸を訪れたとき握手をしたそうで、みんなその手で握手をしてもらい、コルビュジエと間接キスならぬ間接握手だと盛り上がる。

 23日(日)は吹田市立博物館の
「千里ニュータウン展 ひと・まち・くらし」市民も巻き込んだ展覧会。ニュータウン開発の歴史から昭和30年代グッズまで、さまざまな展示が楽しめます。風呂の無かった住戸用に民間が開発した室内置き型のお風呂ユニットやオート三輪車・ミゼットの現物、地元の鉄道マニアがつくった開発当時の南千里駅の模型(電車も走る!)、入居後間もなくの様子を伝える宣伝映画など、面白いものがいっぱいです。阪大の鈴木君たちは開発の経緯等を伝える展示パネルを制作。僕もそのうちの1枚として、千里ニュータウンの小学校について。また23日には、開発にかかわった片寄俊秀先生の講演もあり、これがめっぽう面白かった。先生は学位論文の執筆にあたり、当時の資料を大量に整理し千里センターに寄贈されていた。しかし、現在進行中の千里中央駅周辺の再開発の一環でそれらの資料を収蔵していた千里センターの建物(槇文彦設計)が解体され、一部は大阪府の公文書館へ、一部は先生の手元へ戻ったらしい。DOCOMOMO100 選展に出した円形のダイアグラムもその一部(今回の展覧会には現物を出している)。資料が散逸する前に、千里ニュータウンについてのアーカイブの確立が必要だ。

2006年-4月21日(金) 春のあれやこれや
 新学期が始まり、いろんな出来事に追われた2週間。
 ゼミのスタート、2年生の実習のスタート、学内の各種会議、建築学会の大会論文投稿、某建築賞の現地審査、学科の新年度会、等々。今年度から学科主任をやるはめになったので、なんやかやと細かい調整仕事が回ってきて、学内・学科内向け電話とメールの数がぐっと増えた。

■ 最近活字になったもの
『建築と社会』4月号の「都市再生の本質〜光と影のはざまで〜」という特集に、「都市という言葉のあらわすもの─2つの「金沢」で考えたこと─」。金沢21世紀美術館と吉田健一の小説『金沢』と金沢という都市を重ねながら自分にとって都市という言葉はどういう意味をもっているかを考えたものです。この雑誌は日本建築協会の雑誌で手にはいりにくいかと思います。読んでみたいという方はご一報下さい。

『住宅特集』5月号の「現場の建築家論」という連載記事に「泉州の町並みに浮かぶ島 「岸和田の家」の竹原義二」。同誌に発表されている竹原義二さんの「岸和田の家」の見学記です。

●新宿のリビングデザインセンターの雑誌『O-CUBE』でやっている連載に、前川展の模型づくりと最終回のシンポジウムのことを書きました。会員向け冊子なので、それこそ多くの方の目にはとまらないかもしれませんが・・。模型づくりに参加してくれた諸君にプレゼントした。

■ 最近のできごと
吹田市立博物館で22日(土)から「千里ニュータウン展 ひと・まち・くらし」という展覧会が始まります。阪大の鈴木君から依頼があり、僕も以前調べた千里の小学校のことをパネル化して出展しました。・・というか、2日前に(!)彼からメールが来て、メールでのデータのやり取りだけで急遽まとめたもの。何しろ明日オープンです。今頃、阪大の諸君は、これ以外のパネルも含め、プロッタでの印刷に悪戦苦闘されているのではないだろうか。展示作業にかなり地元の方々も加わっている様子。こんなブログがある。なかなか面白そうです。ぜひ見に行きましょう。

●昨日は、大阪の南港にあるハイアット・リージェンシー・オーサカへ。このホテルの結婚式場のチャペルを青木淳君が設計し、そのお披露目会だったのだ。スチールのリングを立体的に組み合わせた実に不思議な構造。以前地下鉄の駅の案として「GA JAPAN」に載ったアイディアだ。それにこれ又実に不思議なレースのカーテンが重なり(2枚の薄い布が重なるでもなく離れるでもなく存在する・・・)、実に実に美しかった。ライトを浴び水に浮かぶ真っ白な姿はこの世のものとは思えない。三角形の平面で(入口まわりのピロティを加えると菱形)、その折れ具合も既存の建物と絶妙の関係にある。お見事です。
 青木事務所のメンバーもほとんど来ていて、花田研OB・村山君とも会った。みんな面白い人たちばかりだ。優秀な若者のブラックホール、青木事務所!



2006年-4月7日(金)

 1年生の学科オリエンテーション。またもスピーチ。大学というのは多機能・高性能の装置だから、1年生の間はあちこちのボタンをお試しで押してほしいというような話をする。そのあとは学科の会議と大学院のオリエンテーションへ。これでオリエンテーション週間の仕事はすべて終了。初めてのことが多く珍しく気疲れか。身体がばりばりに固まっている。来週からさっそく授業開始。ふー。

2006年-4月6日(木)

 入学式と全学のオリエンテーション。壇上に上がるという初めてのお仕事がまわってくる。新学部の入学生もいるので父母は体育館にはいりきらず、別の大講義室へテレビ中継。夜は全教職員での歓送迎会。新学部の人たちが増えたのでとても賑やか。こういうアットホームな雰囲気は芸工大のとても良いところだと思う。

2006年-4月5日(水)

 新学期のオリエンテーション開始。
 今年から在校生分(2、3、4年)は1日でやってしまうプログラムなので大忙し。おまけに健康診断。申し込んでいた胃のX線撮影は中止した。バリウムを飲み下剤を投入した状態で学生の前に立っている勇気なし。どうしてこんな過密スケジュールを組んだんだろう。

 各学年ごとに学生を前に挨拶。つまり3回もスピーチ。今年からそういう役回りなのです。
 2年生には「何かをやり過ぎてほしい」(荒俣宏「本を読みすぎて死んだ人はいない」を引用)、3年生には「悩んで悩んでどん底に落ちてほしい」とお願いし、でも悩むだけなら誰でもできる、4年生には「何か答えを出してほしい」と言いました。小学校の校長先生の気分でした。

 夕方は新4年生との初めてのゼミ。ゼミの運営にあたっての注意、今年度の活動、オープンハウス情報、その他いろいろ。
 今年度は、4年生が7名、修士1年が2名・2年が1名。花研は何でも言い合える場にしたい。とにかく雑談をしよう!どうぞよろしく。
 その中の4年生・Y君がやっているブログがこれ。本人の許可が出たのでリンクします。神戸芸工大の建築好き学生の生活と意見。

 明日は入学式。
 明後日は1年生対象のオリエンテーション。来週からすぐ授業です。

2006年-4月4日(火)

 学科会議。慣れない司会進行。いよいよ新年度のスタート。
 夜は大阪。西宮の御前浜プロジェクトの打ち合わせ。こちらも新年度スタート。
 強い雨。

2006年-4月3日(月)

 大学へ。研究室の片づけ、事務仕事、卒業生の訪問。

2006年-4月2日(日)

 大学へ。研究室の片づけ。いらない雑誌や書類の整理。まだまだ続く。新学期に間に合うのか。
 学会の短い原稿、完成。

2006年-4月1日(土)

 新年度のスタート。最初の仕事は、学園本部行き。神戸芸工大は谷岡学園という学校法人が経営しています。ときどき公立と思っている方がいますが、大阪商業大学などを経営している法人ですね。今朝はそこで辞令交付式。新規採用・昇進・役職就任等の教職員に理事長から辞令が交付される。僕も学科の雑用係になるので該当者。昔は大袈裟なのでびっくりしたが、これで三度目(採用時、昇格時、今回)ともなるとさすがに慣れた。新学部がスタートするので、例年よりずっと人が多い。僕らの学科も助手の交代があり新しい方が赴任してきた。
 
 午後は高麗橋の山隈事務所へ。奈良の住宅の打ち合わせ。やっとプランが納まってきた、と思う。
 もうすぐ出る『住宅特集』から、山隈君も京都工繊大の阪田弘一さん(工作隊仲間ですね)と「近作訪問」のページを担当している。楽しみ〜〜。どんなこと書いたのか、ぜんぜん教えてくれない(笑)。僕の「現場の建築家論」も載りますのでご覧ください。

 本日買った本。鶴見俊輔・加藤典洋・黒川創『日米交換船』と小林敏明編『哲学者廣松渉の告白的回想録』。ともに巨人の若き日の回想録。面白そうです。