Logbook:Yoshiaki Hanada
2004年6月

花田の大学での暮らし、設計活動、日々の思いを記録します。
御意見、御感想等ありましたらこちらまで。研究室TOPはこちら

2004-6月30日(水)

 午前は「建築空間のデザイン」の講義、午後は学内の委員会、夕方は卒論生の相手。
 金井美恵子の辛辣批評の方の1冊の『重箱のすみ』をジュンク堂三宮駅前店で購入。同店のホームページでは品切れ表示が出るのに、ラッキー。『住む』2004年夏号

2004-6月29日(火)

 午前中、「なぎさのデザイン」プロジェクト打ち合わせ。いっしょにやる川北さんによって、こんな掲示板が立ち上げられています。大学院の共同プロジェクトなどをからめてやっていきます。午後は大学。入試関連のあれやこれや。

 『負ける建築』。建築を論じた本買うの久しぶりだなあ。3月25日に出て5月6日に2刷だ。すごい。帯には「「受動性=負け」の建築理論」。これもすごい。もう1冊は
彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄』。もちろん建築の本じゃない。金井美恵子のだらだら書き小説と辛辣批評が大好きで、これはだらだら書き小説の方。

 今日の大納得。家のパソコンはケーブルテレビでインターネットにつないでいる。メールアドレスも独自のもので、家から送ったメールに返信をいただくと家のアドレスに届き、大学では読めなかった。一方、大学のアドレスへ来たメールは、大学から自宅へ自動転送しているので家でも読めていた。このアンバランスを解消できないかと、以前、家に届いたメールを大学に自動転送できるようにしたところ、大学と家との間をメールが走り回るという騒ぎになった。どうすりゃいいのと思っていたが、今日ふと思い出して、コンピューターに詳しい助手のUさんに相談したら、あっという間に解決した。家のパソコンのOutlook Expressのアカウントの「個人情報」のところを、大学のアドレスにかえる「だけ」でよかったんだあああ〜〜〜。以前このあたりをいじったのだが、ぐじゃぐじゃいじり過ぎていた。餅は餅屋。もっと早く聞くべきでした。これで、大学にかかってきた電話で「え?まだ届いてませんか」と聞かれ、「すみません、家のメールは大学で読めないんですよお」という会話がなくなります。お詫びかたがたご報告。我ながら馬鹿だった。Uさん、ありがとう。

2004-6月28日(月)

 午前中、某連載用原稿を手直しして、午後は非常勤校へ。往復の電車の中で『書きあぐねている人のための小説入門』。「小説」を「建築」に置き換えて読む。

2004-6月27日(日)

 山隈直人君と設計してきた住宅の地鎮祭。いよいよ工事が始まります。場所は東灘区の山の手。花田研卒業生の伴美也子さんの山隈事務所での初仕事。来年の3月竣工予定です。式の途中から雨もあがって気持ちのいい地鎮祭だった。

 連日いろんなことがあってばて気味。今日は僕の誕生日なんですが、あーあ、歳とるの、いやだなあ。

2004-6月26日(土)

 ある建築家の自邸を訪問。某誌での特集記事のためのインタビューの仕事。編集者2名とともに、心地よい空間と語りを堪能した。いい記事にしたい。

2004-6月25日(金)

 阪大でエスキス。手が動く人と言葉が先に来る人が何人か両極を形成し、そのあいだに残りの人たちが適宜分布している。いずこも同じだ。面白い案がいくつかあって期待大。千里ニュータウンへの具体的な提案づくりになるといいなあ。14時40分から約5時間。
 終了後梅田へ。某原稿の打ち合わせ。23時30まで。
 今日の朝日新聞の夕刊の文化欄に、大谷さんの「積層の家」が大きくとりあげられています。題して「モノリスがつくる小宇宙」。ゼミ生を連れて見学に行った6月5日、午後に企画された別の見学会をレポートしたもの。神田剛記者の署名原稿。神田さんはプランタンやそごう問題など、関西の建築の動きを積極的に扱ってくれる貴重な人材。彼から予告はされていたのですが、カラー写真も大きくはいり、予想をこえる破格の扱いである。言うまでもなくその価値がある建築だ。

2004-6月24日(木)

 卒論についてのゼミ。ネタが集まってきた人、概念的なところで止まっている人、二組に分かれてきた。まあいつものことだ。いずれにしても、身体をはって頑張ってほしい。その後、某編集者と某仕事の電話打ち合わせ、学内の広報関係の件m、などなど。

 ゼミ生から写真の貼り込める掲示板をつくりたいという希望が出て、K嬢が無料のやつを探してきてくれたので、さっそくリンクしてみました。表紙の、「もうひとつの掲示板(写真貼れます。なんでもどうぞ、だれでもどうぞ)」というボタンからはいれます。直接だと、ここ。とりあえず動くようです。とくにゼミ生の諸君、気がついたことあれば連絡下さい。

2004-6月23日(水)

 2年生向け「建築空間のデザイン」の講義。プログラムやビルディングタイプとキーワードについて。古いネタだと思いつつも、知っててほしいのでやめられない。
 坂本功先生の特別講義だったが、教授会と重なり、残念ながらそちらは欠席。

 DOCOMOMO Japanから、その概要や入会要領をまとめたパンフレットが完成し送られてきた。ホームページからも入会可。正会員以外に、学生等を対象にしたドコモモフレンズという枠もあります。よろしく。ホームページからも申し込めます。


2004-6月22日(火)

 大学で西宮浜プロジェクトについて、学生諸君と打ち合わせ。
 このところ読書日記が途絶えていますが、もちろんいろいろ買い込んではいます。まあそれはそれ。今週の週刊朝日の書評欄で見て今日買ったのが『精神科医になる』。人間の心に対する新鮮な見方を与えてくれそうな気がする。

 業務連絡。卒論の相談にもっと来なさい!

2004-6月21日(月)

 台風襲来で警報が出て、非常勤校が休講。子供の学校も休み。芸工大もそうだろう。おかげで家で宿題1。台風は、高知→徳島→明石と進んだらしい。わが家の周りの雨も風もすごかった。そういう中で家にこもって原稿を書くのはいい気持ちだ。こんな時間があるのは本当に久しぶりだ。原稿が進むはずがない。
 パソコンの画面の真ん中に宿題1を広げ、その目次を画面の左脇に小さく置き、昨日2本書いた続き物の3つ目の書きかけを画面の右脇に小さく置く。その3つのあいだを行ったり来たり、ちょぼちょぼと手を加えながら少しずつ前進。

2004-6月20日(日)

 終日パソコンの前で仕事。長時間使っているとiBookってけっこう熱くなる。とくに左手を置く部分が熱くて低温火傷にでもなるんじゃないかと思うくらいだ。短い原稿が2つ書けた。

2004-6月19日(土)

 芸工大のオープンキャンパス。学科の全教員を動員していろいろと演出。疲れました。しかし、何人かの元気な高校生と話せて楽しかった。10代後半の若者なんだなあ。幸せになろうね、そんな気持ちになる。

2004-6月18日(金)

 午前中、ある県立高校へ。いわゆる「高校訪問」だ。昨日は3校、火曜日に2校。これで僕のノルマは終わった。子供の数が減るというのはこういうことである。先日、日土小学校の件で八幡浜に行き愛媛大学の先生にそういう忙しさのことを話したら、「うちでもやってますよ」とのこと。国立大学でもそうなんだ。いやはや。昨日は明日のオープンキャンパスの準備で午後がつぶれ、要するに研究活動と呼べるものが時間的に困難になってきている。まずいね。
 午後は阪大へ。千里ニュータウンのなかからいろんな意味で「棄てられた」と考えられる空間をとりあげ、そこを再生する提案を求める課題をだした。へー、ここはこうなってたの、というような場所を見つけてくるひともいて、こちらも勉強になる。夜は阪大のSzk君と某紙記者氏とで天六(天神橋六丁目の長〜〜い商店街ですね)の寿司屋へ。最近は神戸に引きこもっていた僕には久しぶりの夜の町。あれやこれや危険な(笑)建築世間話。

 阪大へ行く途中、阪急岡本駅近くの本屋で『楢山節考』を買った。昔読んだのはいつだったか。往復の電車の中で読み終えて不思議なな気分に浸る。いうまでもないですが、年老いた親を山の中に生きたまま置き去りにするという因習(伝説?)を小説化したものですね。

2004-6月17日(木) おひさしぶりです

 約一ヶ月、更新をさぼりました。こんな日記でも、しばらく途絶えると、どうしたんだというお叱りやらご心配やらをいただき、まったく有り難いことでございます。 ともかく公私ともに慌ただしく、筆がぱたっと止まってしまいました。

  ・大学の入試・広報関係の仕事がい〜〜っぱい(学科紹介パンフ作成、各種戦略づくり、オープンキャンパスの準備、高校訪問などなど)
  ・芸工大での講義と実習(2年生)と会議とゼミ
  ・6月からは、今期は非常勤校がひとつ増え(阪大)、4月からは1校(関大)だったのが2校でのエスキス。条件はいろいろと違うのですが、いずれも棄てられた環境の再生をテーマにやっていて、けっこう面白い。阪大vs.関大vs.神戸芸工大の比較も、教える側としていろいろと勉強になる。

 これらが月曜から金曜日までの時間を占領し、その合間と週末とで

  ・日土小学校関係のこと(「夏の建築学校 in 日土」:まもなく正式なお知らせができると思います)
  ・『木霊の学校 日土小』の発送(何人かの方からは有り難い感想をいただきました)
  ・西宮浜プロジェクトの打ち合わせ
  ・書評2本(『CONFORT』の7/5発行の号に載ります)
  ・某雑誌用の解説文の協力(もう少ししたらでる『CASA BRUTUS』のdocomomo100選特集)
  ・建築学会の論文レフェリー1本
  ・「積層の家」、ゼミ生を連れて再度見学
  ・「メイのアメリカ日記」の蓑原明さん来学
  ・山隈君と設計している住宅のまとめ(いよいよ今月末着工です)
  ・某連載のネタづくり
  ・某本づくり企画のスタート
  ・某雑誌の仕事(花田研出身某女性編集者とのい、け、な、い相談、笑)
  ・そしてなにより、ご迷惑をかけている「宿題1」担当編集者とびくびくの神戸会談。しかし彼女は母のように優しかった、と身勝手な解釈

 などをこなしてきました。その他いろいろあって、私の脳味噌ではそろそろ限界と思っていたら、ついに一昨日にポカ。
2年生の実習の最終講評会に最後までつきあい(でも当然のことですよね)、学内の某委員会を忘れてました。でも、講評会の日に夕方6時から委員会を入れるほうが無理ですね。今年の2年生の出来はとてもよかった。この調子で突っ走ってね。
 
 とまあ、ぼちぼちエンジンかけ直さなくちゃと思う今日この頃です。


6月5日(土)の「積層の家」見学会。設計者の大谷弘明さんが、構想段階のスケッチから施工のための詳細図まで説明してください
ました。
一同たいへんなお勉強。(撮影:要陽子)