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中山英之氏によるトークセッションを開催

2009/06/02】 (岡田)

6月2日(火)、現在活躍中の若手建築家、中山英之さんによるトークセッション「これまで作ってきたもの」が開催されました。

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トークセッションでは、中山英之さん自身の作品紹介を通じて、建築デザインへの取り組み方をわかりやすく解説されました。

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トークセッションには、本学や他大学の学生と教員、建築設計事務所に勤めている建築家の方々など、100名近くの人が聴講に訪れました。

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トークセッションが始まると、まずホワイトボードに黒マジックで線を引き、様々な視点やスケール感で添景を書き込んだり消してみたりすることで、ドローイングが頭の中の思考と同じように、いろんなアイデアを形にして確かめることができる重要な作業であることを解説されました。

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その後は、自身の建築作品の紹介を通じて、建築設計のプロセスを丁寧に紹介されました。事務所勤務時代にオープンデスクの学生と2人で影ながら取り組んだ住宅設計の話では、「生活そのものが建築をつくる」ということをわかりやすく解説されました。

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「ドローイング」による様々な視点でのデザインの検討と他のエンジニアとの情報共有を通じて、やがてデザインが「写生」になり、「スケール感」を持って「人」が存在する空間の「模型」が出来上がっていくプロセスの紹介は圧巻でした。
講演の最後に、プロとしての経験値と、経験を積むほど忘れてしまう、学生の頃から変わらぬ制限のない想像力をいかに忘れず、両者を共存させていくかが自身の建築デザインにおいて大切であると述べられました。

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講演終了後には質疑応答が行われ、学生や教員、建築家の方々から様々な質問がありました。「デザインを検討する際、何を捨て、何を残すのかという判断をどのように行っているのか?」とか、「なぜ、デザインの最終判断をできるだけ先へ延ばす設計手法を用いるのか?」など、興味深い質問が相次ぎました。

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それらの様々な質問に対して、臆することなくわかりやすく質疑応答に応じて下さいました。質疑応答の中で中山英之さんは、「デザインに明確な意味を持たせない代わりに、常になぜそのような形にしたのかという問いかけに答えなければならない。私は、あえてこのような手法をとることで、さぼらないようにしています。これは、モダニズム建築が持つ建築の道しるべにみんなが誘導される怖さに対する熱い思いでもあります。」と述べられるなど、熱い議論が展開されました。

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トークセッション終了後には、恒例のワインパーティーが催されました。学生や教員など、非常に多くの方々の質問攻めに対して、とても丁寧に応じて下さいました。