版築とは、堅固な土壁をつくるために用いられる古来から伝わる工法である。

 日本では土塀や地盤改良、古墳の墓室や大寺の基段などに用いられており、一般に土、石灰、にがり、魚油などを配合する。型枠に土を入れてそれを半分のかさになるまで叩き締めて土を固める。押し寿司のようなつくりかたである。

 1層は50mm程度で型枠が一杯になると上へ型枠を足すか、型枠を上にスライドさせて壁体をつくっていく。

 版築造の場合、構造は塗壁のように木柱でなく、土そのもが構造体となり、版築壁そのものが外壁材、内壁材、全ての役割を果たすのが特徴である。

 中近東やブータンなどでは建築に使われており、いづれも耐用年数が長い。
日本では建築工法としては数少ない。

 現在深刻となっている地球環境の問題やシックハウス問題に有効な素材であること、調湿調温機能があることなどから、ここ数年で版築造は見直され、海外だけでなく、日本においても積極的に取り入れる試みがなされている。

 

 

 

 

 

 

版築造実験居室建設風景より