「リミックス」─それは音楽の世界で、一旦完成した曲を再構成し、
さらに新しい要素を加え、新たな音楽へと創造すること。
神戸芸術工科大学は、高度な専門性を保ちつつ、分野を越えたリミックスを推進します。
たとえばファッションと工芸、たとえば絵本とWEB、たとえばコミックと映画……
さぁ、自分の得意な複数の分野をミックスしてみよう。きっと面白い何かが生まれるはず。
今まで見たこともない作品を、ジャンルのリミックスで生み出そう。
そして、今までになかったジャンルをつくってしまおう。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)をはじめとした、
さらなるデジタル技術の革新によって変化し続ける私たちの生活。
自然災害やパンデミックといった予測不可能な災禍、さらに広がる環境破壊、戦争……
安定した高度成長期はとうの昔。現代日本の社会は、不安定で不透明な時代が続くと言われています。
この先、私たちの前に立ちはだかるであろう、既存の方法では解決できない問題群、
それに立ち向かえるのは、領域横断的な知識・経験を持つ人の総合力・応用力なのです。
さらに、複雑に絡み合う条件の筋道を整える「デザイン的な思考」は、
総合力・応用力のある領域横断的な人材にとって、
社会の問題に立ち向かい、解決へと導く有効な手段となります。
デザイン的な創造力は、困難を抱える社会をより良くするために役立ち=社会を「活かし」、
その貢献によってクリエイター自らも「生きて」いくことができるのです。
リミックスとは多彩な個性が交わるコラボレーション/collaboration(共同作業)。
自分のジャンルの殻に閉じ籠ってはいられません。ジャンルを越えたクリエイターとの交流が不可欠。
お互いを理解し、ディスカッションし、任せ/任され、未知の行程を歩みます。
ときに共感し、ときに衝突し、そして達成の大きな喜びへ。
コラボレーションは、知り得なかった新しい可能性にお互いを導く魔法のようなもの。
神戸芸術工科大学では、コラボレーションを奨励しています。
一人ひとりの個性を活かし、実験的な作品を生み出そう!
デザインは、世界の人々のため、そして、あなたの身近な人のためにあります。
あなたの感性や工夫は誰かの幸せをつくる「ちから」です。
誰かの夢の実現をお手伝いしたり、困っている誰かを少し楽にすることができる「ちから」が、
あなたに与えられるのです。誰かのためにあなたがデザインすれば、
きっとその人の世界は少し豊かになります。
それによって隣のあなたも幸せになるのです。デザインは幸福で人をつなげます。