神戸芸術工科大学
神戸芸術工科大学
ファッションデザイン学科
神戸芸術工科大学紀要
芸術工学2006

〒651-2196 神戸市西区学園西町8-1-1



ユニバーサルデザイン全国大会への参加
2005年8月17日〜18日・神戸国際展示場にて



リアルな体験に基づいた、ごく日常のUD。
私たちが提案したものは、イーブンなファッションです。


震災10年後の2005年、復興に向かう兵庫、神戸がめざす新しい都市像のひとつとして、県民、市民一人ひとりが主体となった「ユニバーサルなまち(社会)づくり」の取り組みを全国・世界に紹介する「第三回ユニバーサルデザイン全国大会」が神戸で開催されました。
eapではこの大会参加に先駆け、授産施設や福祉施設を訪問し、エイブルアートやユニバーサルデザインに触れる機会をもち、これらの現状と問題点を学びました。
そして、生活の中にある身近なユニバーサルデザインを提案するため、ファッションショー、ショップ、ワークショップを企画、実施することにしました。
私たちeapは子供や若者や高齢の方、日本人や外国の方、健常者だけでなく妊婦や視覚・聴覚に障害をもつ方、車椅子を利用される方など、様々な個性をもった人に向けてのファッションショーを行いました。
ポケットが多用途に
使えるデニムウェア

ストレッチ素材で動きやすく持ち運びしやすい服、ポケットが多用途に使える服、産前産後もサイズ調整できる服など、身近な視点から新たなユニバーサルファッションを多数提案しました。また、授産施設で作られているさをり織りを素材に使用した衣服や、障害をもつ方にボタンやアップリケの刺繍をしてもらった衣服デザインの提案も行いました。(作品は、コチラ!)
ショーの最後には「Real Me!」Tシャツを着た100名のモデルがステージ上に並び、迫力のある楽しいフィナーレとなりました。また、ショー冒頭部分では視覚障害者のダンスサークル 「エスカルゴ」によるボールルームダンスが行われました。

100名のモデルによる
「Real Me!」Tシャツ


ショップは11のショップとカフェの合計12企画を展開しました。
「+C」ショップの様子 「YOO」ショップの様子

敏感肌に対応したホームウェアや
靴下の提案

子供達が書いた絵をモチーフにしたかばんやインテリア雑貨を展示した「+C」、障害をもつ子供が書いた絵をモチーフにしたニット帽やクッションなどを販売した「YOO」、敏感肌の人も着やすくしたホームウェアや靴下の提案などを行いました。


「Real Me!」Tシャツ
100人の顔が並ぶ「Real Me!」Tシャツは、そのTシャツを着た人とその周りにコミュニケーションが生まれるように、という願いを込めて作られました。カフェでは手作りのシフォンケーキやソフトドリンクを販売し、会場内に憩いのスペースを提供しました。ワークショップでは廃材の革を材料に財布や携帯ストラップなどを作りました。

カフェの様子

ワークショップの様子

ファッションショーフィナーレの様子



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