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HANADA laboratory
Logbook:Yoshiaki Hanada
2006年6月

花田の大学での暮らし、設計活動、日々の思いを記録します。
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2006年-7月2日(日)

 はっと気がつくと2週間の空白。途中、いちど書きかけたのですが、いろいろと気ぜわしく、こんなありさまです。
 しかしけっこういろんなことのあった2週間。今日は久しぶりにのんびりとした一日なので主な出来事を書いてみます。しかしなんだか打ち合わせメモみたいだ。学科のマネージメント仕事が増えて自分の勉強がさっぱり手つかず、という状況がまるわかり。

●6月14日(水)学科会議

●6月15日(木)デザイン教育センターの特別講義で入江経一さんに久しぶりに会う。『建築文化』1993年11月号の「世界とかたちのモデリング 」という特集をつくったとき以来かも。だとしたら13年ぶり!

●6月16日(金)ドコモモ100選・大阪展の打ち合わせで住まいのミュージアムへ。

●6月17日(土)兵庫県立美術館のKEN-Vi建築セミナー「美術と建築の交流」へ、青木君と西沢さんの話を聞きに行く。間際になって申し込んだら、追加募集になんとか滑り込み。500人くらいかなあ、東端の展示室いっぱいに椅子が並べられ、若い人であふれかえっていました。芸工大の学生もずいぶんたくさんいたなあ。芸工大の学生さんのお父上、僕の建築学科の同級生(県美の近くの某公的組織の偉いさんになっていた)、非常勤で教えた関西大学の学生さんなどいろんな人にも会う。今回の人選の集客力の大きさを実感。青木君は「青森」で考えたこと、西沢さんは自作とアートを引っかけた話。シンポでは、会場からの質問も含め、けっきょく青木君の方法論に話が集中。終了後、彼とふたりだけで三宮の台湾料理屋で飲む。あれやこれや。

6月18日(日)芸工大のオープンキャンパスで大学へ。

●6月19日(月)ゼミ。演習のコンペ案を持ってくるよう指示したが、不発。どういうことか理解できず。

●6月20日(火)午前中、
「建築空間のデザイン」の講義。その他、主任仕事。

●6月21日(水)教授会

●6月22日(木)
午後は某高校で授業。そこの卒業生の院生T君にも同行してもらい、後輩にひとこと言ってもらう。こういうのは先輩・後輩ともに、効く。

●6月23日(金)阪大大学院の設計課題のエスキース。終了後、鈴木君と飲む。あれやこれや。

●6月24日(土)ゼミで住宅見学会。僕らの「岡本のb」と大谷弘明さんの「積層の家」。積層の家の一番下の部屋には、娘さんの可愛いベッドが新しく壁の隙間に差し込まれていた。そのあと有志で、同行した建築家・島田陽さんの改修仕事とアトリエ見学も。塩屋の海を見下ろす山の上。生い茂る草木をかき分けて辿り着く桃源郷。

 
 「積層の家」

6月25日(日)大学へ。近くの看護大学から依頼された授業と、自分の「建築空間のデザイン」の準備。平日、こういうことが全くできない。

●6月26日(月)大学で看護大の授業の準備。夕方は大阪へ。青木君が設計した「TARO NASU GALLERY」の大阪のギャラリーのオープニングへ。予想以上に小さなスペースで驚いたが、木繊板をつかったざっくりした内装と精密な仕上がりの可動ワインバーブースとの対比が面白い。こんな小さなスペースをホワイトキューブ以外の空間にしようとした執念とそれを実現したデザイン力に感心する。担当は5月に芸工大で喋ってもらった村山君。青木君、同級生・阪大の鈴木君、村山君で、飲む。あれやこれや。

●6月27日(火)午前中、「建築空間のデザイン」の講義。
神戸市看護大学からの依頼で、「神戸学」という授業の1コマを担当。「神戸の建築」というタイトルが指定されてあれこれ悩み、まさか異人館の案内でもないだろうと思い、「神戸の建築」で挙げるとすれば、阪神大震災で失われた建物と、株式会社神戸市による開発だという話をした。もちろんそれだけだと夢がない感じなので、「住みコミュニケーション」など芸工大や芸工大の学生が関わっている町づくりプロジェクトを最後に紹介。映像たっぷり。80人くらい聞いてたかな。多くは1年生のよう。看護学をめざす学生諸君に、ぜひこういう「神戸」は知っておいてほしい。看護大は学園都市にある5大学のひとつだが、中にはいったのは初めて。学生数も少ないし、女子学生がほとんどだし、校舎はリゾートホテルみたいだし(設計は、一粒社ヴォーリス建築設計事務所だ)、芸工大とは全く違う雰囲気に驚いた。ところで今日で僕は50歳だ。なんてこと。

●6月28日(水)学科会議。そのあと4年生の演習授業の講評会。あるコンペを課題にしたが、提出数も少なく出来映えもさえない。どういうことだ。

●6月29日(木)東京へ。ある本の編集打ち合わせ。最終ののぞみで日帰り出張。車中は『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン、新潮文庫)。とても読みやすい日本語訳だ。

●6月30日(金)夜は、卒業生の今津修平君によるトークセッション。彼はAEという事務所を東京で共同で始めている。それに到る経緯と、最近の作品紹介をしてもらった。3年生有志からのリクエストがあり急きょ企画した。「水戸i」という住宅はなかなか面白い。ますますの活躍を期待!終了後、駅前で何人かの後輩と一緒に飲む。

 
 後輩の質問に答える今津君。映っているのが「水戸-i」。


●7月1日(土)山隈君の事務所へ。奈良の住宅の実施設計の打ち合わせ。

 ・・・・とまあ、読んでいただくようなことも書けず、しがない大学教員の日々の暮らしの記録です。
 今日は何も予定がなく、昼間は家にひとりいてぼーっとしていた。夕方、久しぶりに庭の草引き。昨夜大雨が降ったので土が柔らかくなっている。そのあとホームセンターにフレーム家具を見に行き、ついでに庭に植える花を買ってきた。

 『建築文化』1999年7月号・特集「青木淳 1991-1999」の復刻版がでるようですね。僕は「青木淳論序説」を書いています。少し前に彰国社から許可を求める連絡があり快諾しました。古書市場にもほとんど出ないようで、学生もほしがっていましたから。
 この特集の時点からすると、その後、青木君は予想もしなかった新しい地平を切り開いたと思う。この特集は彼の活動の最初の3分の1をまとめたような感じだろう。まだ「言葉」への古典的なアプローチをしていた頃、そして「B」が完成しそれまでとは違う方角へ舵を切り始めた頃。僕も、「序説」の次を早く書いてみたい。

2006年-6月13日(火)

 はっと気がつくと10日間の空白。

●6月5日(月)ゼミ:4年生の卒論テーマについて、あれやこれや。お話の筋をつくる力があるかどうか。大げさに言えば構想力の有無が問題。それのある人ないひと。あまり青筋をたてないようにして、こちらの思いつく筋を話す。設計のエスキースと同じで、学生の発した手がかりでこちらの頭がどれくらい回るかどうかという自己鍛錬の機会だ(と思おう)。

●6月6日(火)午前中は某自治体の委員会出席のため大阪へ。午後は大急ぎで神戸に戻り、大学で担当してきた2年生の課題の最終講評会。けっこう面白い案があると同時に提出遅れの人も多く、総評ではいろいろと苦言。

●6月7日(水)ゼミ生の卒論相談相手、午後、学内の会議2つ。

●6月8日(木)あれこれ雑務と近くの高校2校へ大学説明のための訪問。明日が卒論のテーマ申告書提出なので、学生の書類のチェック。基本的は日本語の添削。日本語の文章がきちんと書けるかどうかが、けっきょくは最低限の推進力の有無を決める。正しい日本語が読み書きできたら、あるところまでは前に行く。言葉の論理が押し出してくれるからだ。僕にできるのはそこまでの言葉に直してあげること。今日も、青筋をたてないようにして、自己鍛錬の機会だと思おうとする。

●6月9日(金)阪大へ。大学院の設計課題のエスキース。よその大学では青筋は寝かしておく。

●6月10日(土)大阪の某高校での大学説明会へ出席。

●6月11日(日)神戸芸工大のホームカミングデー。初めての企画でどうなることかと心配したが、学科企画も新学部紹介のシンポジウ(土肥学長×安彦良和×やなぎみわ)もとてもよかった。芸工大のもつ柔らかい雰囲気の良さを再確認した一日。シンポでの安彦・やなぎご両人の対話は実に良かった。お二人とも短い言葉で的確に教育やアートの本質を突く。勉強になった。

●6月12日(月)休み無しで次の週へ。午前中、某自治体の委員会出席のため大阪へ。本日でこの仕事も一段落。午後は大学へ戻り、高校訪問2校。

 ・・・とまあ淡々とお仕事をこなす日々で、メモのようなことしか書けません。

 最近のお薦めの本。山口仲美『日本語の歴史』(岩波新書)。新赤版の一冊ですね。日本人がどうやって文字を手にし、それをどう変形させ、話し言葉と書き言葉の違いのジレンマと闘ってきたか、奈良時代から現在までの歴史がコンパクトに、しかも面白くまとまっています。へーそうだったのかと思うことばかり。そういう頁の端を折りながら読んだら、本が膨れてしまった。

 (記憶にある)最近の購入本の一部、
・『卒業設計で考えたこと。そしていま 2』:まだ売れそうですね。
・小林康夫編『いま、哲学とはなにか』:野矢茂樹は「哲学のやり方」という文章を書いている。「やり方」、いいですねえ。
・鈴木博之編『復元思想の社会史』:昔、『住宅建築』に連載されていたシリーズの単行本化。そういえばぜんぶコピーしたなあ。建築の自己同一性を考えさせられる知的な企画。
・吉阪隆正『乾燥なめくじ(←難しい漢字) 生い立ちの記』:相模書房1982年刊、大阪堂島のジュンク堂で発見。吉阪展とかあったから出版社が在庫を出したのかな。仙人みたいな吉阪さんの写真が何枚もはいっている。
・ほしよりこ『きょうの猫村さん 2

 ホームカミングデーの日には、鈴木成文先生から『文文日記日々是好日』の第4弾をいただく。植田本と前川展がらみで僕も少し登場。この綿密な記録の書のおかげで、ああそうだったなあとと自分の過去を思い出す。

2006年-6月3日(土)

 9時半に現地解散。何人かの学生は六甲山頂から歩いて下山。頼もしい!それ以外は、バスに乗ったり、タクシーに分乗したり。その別れ具合も観察していると面白い。
 教員はさすがにタクシーに分乗下山。僕は、助手連が機材を運び上げた大学の車に載せてもらい家へ。助手の人たちのリクエストでわが家の見学会。

2006年-6月2日(金)

 1年生のフレッシュマンセミナー。昨年から始まった1単位のでる「授業」である。去年は淡路島へ行って、見学とその結果の発表会を日帰りでやったが、今年は初めてお泊まりコース。1時に大学をバス2台で出発、HAT神戸へ。県立美術館と人と未来防災センターの見学。その後、六甲のYMACAで1泊という企画。宿では、4月から順次おこなわれた学外での見学授業の発表会をした。
 まとめ役担当の先生が急用で欠席となり、司会その他、主任仕事となる。お勉強とお遊びモードの混ぜ具合、「修学旅行的問題」への対応等、いささか気疲れしたものの、学生諸君にとってはまずまずの内容だったのではないだろうか。80数人の1年生を観察していると、いろんな人がいる。グループの様子も興味深い。もちろん一匹狼もいる。

2006年-6月1日(木)

 新学部開設オープニングセレモニー。竣工式、新校舎の見学会、新しいホールでのパーティーなど。新ギャラリーでの展覧会もスタート

 午後は3年生の小学校の設計課題の最終講評会。非常勤講師の赤松佳珠子さんと石井良平さんも参加。結構いろんな案があって面白かった。この学年は全体に大人しいのが気になっていたが、むしろじっくりと考えていたんだ、と教師的感想。終了後のワインパーティーも大盛況。さらに教員は明石大橋の見えるレストランで盛り上がる。