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HANADA laboratory
Logbook:Yoshiaki Hanada
2006年3月

花田の大学での暮らし、設計活動、日々の思いを記録します。
御意見、御感想等ありましたらこちらまで。研究室TOPはこちら

2006年-3月30日(木)

 某自治体の某委員会。『住宅特集』の原稿の校正。

2006年-3月28日(火)・29日(水)

 伊勢・志摩をうろうろ。途中、建築家Yさんが引率する建築見学隊と遭遇。芸工大の新3年生いっぱい。Yさん、いつもありがとうございます!


左2枚は伊賀市役所(旧・上野市役所)。坂倉事務所の設計ですね。右端は城山にある休憩所。たぶんこれもそうでしょう。どれもきれいな状態で使われていました。市役所の横にはHPシェルの警察署も健在。各種行政機関が集められていて、造形的にもミニチャンディガールという印象。
ここも建て替え問題が浮上しているようで、検索したらこんなページが見つかった( ←第6回 伊賀市総合計画審議会 議事録のHTMLバージョンを見てください)。


伊勢神宮。真ん中は、式年遷宮の予定地。玉砂利のみ敷いてあります。右はその隣にある現在の建物。


内藤廣の海の博物館。Yさんご一行とはここでばったり。急に寒くなって海も大荒れの夫婦岩。

2006年-3月27日(月)

 卒業式。
 寂しくもあり嬉しくもあり。
 皆さんの活躍を期待しています。
 花研のホームページは引き続きチェックしてね。秘密指令が発信されますから。

2006年-3月26日(日)

 昨日、今日と家で集中して、何とか住宅見学記の原稿、完成。『住宅特集』5月号の「現場の建築家論」です。
 自分ではいちおうなんとかなったという印象。今日一日は細かいところをいじり続けた。設計と同じで「なんかちがう」というところを直していく。で、さいご「これならいい」と自分でわかる。不思議なものです。
 僕の場合、さいごのさいごは文章のリズム。それをかなり調整する。句読点、語尾、接続詞。それが結局は論旨の流れを整える。はいこれで証明終わり、Q.E.Dという感覚がつかめるまでそれが続く。
 いちばんしんどいのはそのちょっと手前の時期である。見通しがたたず、ただただ不安な時期。
書けなかったらどうしようという不安のみに包まれて毎日を過ごす。もちろん書けなかったらこうしようなどと考えているはずもない。ただ、書けなかったらどうしようという不安を抱えたまま、考えているのである。で、ある日、ふっと神様が降りてくる。もちろん僕なんか大した文章は書いてないが、でも、この「あ、神様が降りてきた」という瞬間が、これまでのどんな原稿のときにもあったと思う。数学で、あ、これで証明できた、という感じと同じ(もちろん数学じたいはもう忘れてるけど・・)。

 明日は神戸芸工大の卒業式です。

2006年-3月24日(金)

 山隈君と設計中の住宅について、住み手の方のお宅で打ち合わせ、深夜まで。小振りの家なのだが考慮すべき条件が多く、決定打がなかなか出ない。「なんかちがう」という感覚は不思議なものだ。「なんかちがう」とわかるからこそ「これならいい」もわかる。でも設計者によって答えは違う。建築の正解が数学のようにひとつだけしかなかったらどんなだろう。あとひとふんばりだ。

 大学では、次年度の2年生最初の実習課題について担当者で内容検討会。敷地も変え、プログラムもいじりました。新2年生諸君、お楽しみに。

2006年-3月23日(木)

 大学で某住宅雑誌のための原稿書き。半分くらい来た。締切、明日なんですけど。
 先日送った『建築と社会』の原稿の校正。文字数オーバーのまま送ったら、1頁増やしてくれて校正が戻ってきた。感謝。
 来年度の大学案内の校正。もうそんなことやってるんですよ。
 春休みで大学は静か。原稿書きもひとり、設計も電話とファックスでやっているのでなんとなくひとり。ぱらぱらといる学生に声かけてみたり。
 庭のチューリップが土の中から顔を出してきた。いろいろなものが切り替わる春って、いつまでたっても苦手です。

2006年-3月22日(水)

 大学で某住宅雑誌のための原稿書き。ちょっと進む。
 夜は山隈君と設計打ち合わせ。あーでもないこーでもないで、お、これならおさまるぞ。

2006年-3月21日(火)

 家で某住宅雑誌のための原稿書き。締切目前。
 夕方本屋へ。岸和田の住宅のことを書いているので(笑)、中場利一『岸和田少年愚連隊』、スモールワールド問題のあんちょことして出たばかりのブルーバックス、『「複雑ネットワーク」とは何か』。

2006年-3月20日(月)

 大阪某所で、生まれて初めての某仕事。

2006年-3月19日(日)

 午後は何ヶ月かぶりに自分の部屋の片づけ。とんでもないことになっていた。床に書類や本やらを置いてその山が崩れ出すともう世紀末ですね。わかっていても何か区切りがないと身体が動かない。
 ついでにつくえの位置も変える。南北に細長い部屋の一番南に長い机を寄せて置いた。海が見える方を向いたというわけです。わが家の平面図をご存知の方はおわかりですね。こういうレイアウトは初めて。長い部屋の真ん中に本箱を1本自立させているので、入口からは隠れていてけっこう落ち着く。
 さて、あと宿題2つ。締切目前。まずい。

 「メイのアメリカ日記」、滞っていた3回分を更新。学内のコンペに1等入選とのこと。おめでとう!

2006年-3月18日(土)

 家でまじめに仕事と思っていたら、夕刻、「私は全部見る」編集事務所のお姉さま2名から呼び出しがかかる。県立美術館の山田脩二展にいらしたのだ。
 「まえに花田センセが言ってたバー教えてください」「ああ、あれ、たぶんもう閉店したと思います」「・・・・」「放課後、体育館の裏で待ってるわ」、とはおっしゃいませんでしたが、はは、仕方がない、冷たい雨がしとしと降る中、三宮へ。ベトナム料理の鴻華園へお連れする。
 生田神社脇を北上し、山手幹線を渡る。以前はガソリンスタンドで隠れていたのだが、最近それが壊されてお店の全貌が見える。5軒続きの長屋なんだ。屋根の上には「鴻華園」の電飾看板。周囲を点滅する黄色い電球が囲んでいる。それが小雨降る夜空に霞み、隣には美女二人。しあわせである。
 このお店は、もうとにかく、おいしい。生春巻き、ミル貝、汁ビーフン、揚げ春巻き、温野菜、エビのすり身にサトウキビを刺したの
、ベトナムの「焼酎」・・・。どれもこれも、おいしい。お姉さま方、すっかりご満悦。昨夜にも増して清談(性談?、まさか)に耽る。

 それぞれ西と東に移動されるお二人を新神戸駅へのタクシーに乗せて手を振った後、三宮の方へ下りていく。時刻は8時過ぎ。ひとりで休日の夜、三宮を歩くなんて久しぶりだなあと思い、ここでとあるバーへ、とでもなれば格好いいがそんんはずもなく、ジュンク堂へ。
 米原万里の文庫本いっぱい買う(『旅行者の朝食』『真昼の星空』『ロシアは今日も荒れ模様』『魔女の1ダース』)。それと、久々に「詩の森文庫」の新刊が出ていて、谷川俊太郎『詩を書く』、大岡信・谷川俊太郎『対談 現代詩入門』、吉岡実『吉岡実散文抄』、寺山修司『詩的自叙伝』。

2006年-3月17日(金)

 東京へ。ある辞典の編集会議。せっかくなので1泊しようと思うのだが、うまくいかない。それでも出かけていくのは、いっしょにやっている芸大のMさんに会うためかも。会議はあっという間に終わり、そのあと彼と食事をしながらあれやこれや清談(政談)に耽る。

 往復の電車で、米原万里の『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』。いやあ、面白かった。東欧の激動の時代に翻弄されながら、こんな小学生時代を送った少女たちがいる。映画になりそうだ。

2006年-3月16日(木)

 大学へ。来年度のいろんなスケジュール調整。4月からは僕が学科主任になる予定なので(なんてこった)、そういう目で全体を見渡し、手帳に書き込む。いつもだとちょいちょいとやることが、間違ってたらまずいよなあという意識に変わる。あ〜〜あ。

2006年-3月15日(水)

 今年度最後の学科会議と教授会。4月からは新学部の先生方も来られて教員の数が増える。そのため、現在の大きな長円形のテーブルではおさまらず、教授会をやっている会議室も改装されテーブルも長方形のものを何列も並べるやり方に変わった。また春からはペーパーレスにするということで、今日はパソコン持参。電波を受信してPDFファイルを開いて見る。う〜〜ん、めんどくさい。急に後ろから2枚目を見てくださいとかいわれてもうろうろするばかり。うまくいくのか。あとでコンピューターに強い助手の人に聞くと、要するにPDFファイルのつくりかたが下手なのだとか。「紙の書類のようにめくれる」作り方があるらしいです。他の大学ではどうやってるんだろう。情報希望。
 

2006年-3月14日(火)

 起きたらうっすらと名残雪。
 久しぶりに家にこもって原稿書き。
 やればできる!集中すればできるんだ!
 ここしばらく頭を悩まし続けていた宿題がやっと完成。4800字で「私にとっての都市の魅力」について書けというもの。こんな口当たりの良いテーマで何を書くべきか。まさか「人との出会いです」と書くわけにもいかないし。けっきょく「都市」(という言葉)とは自分にとってどんな意味をもってるんだろうと、あれやこれや考えるはめになり、「金沢21世紀美術館」と小説『金沢』の比較という迷路へ。編集委員会で没にならなければ、『建築と社会』4月号。

 その勢いで、新宿OZONEの雑誌「perspectives」用の短い連載原稿1100字も書け(てしまっ)た。前川展の学生による模型づくりについて。

 その間、大学とメールのやり取りでちょっとした仕事。今日1日できっと100mも歩いてないな。宿題原稿はあと2つ。

●昨日(3月13日)は大阪ドームでコンサート、いや、授業をしてきた。といっても何千人もの生徒の前で、ではありません。受験業者の主催でいろんな大学・短大・専門学校が集められ、学校ごとに仕切られたブースで各校4コマの授業をおこなうという企画。各ブース、最大で30人くらいの高校生が聴くことができる。バスでどっとやってくる高校もある。僕は4限目で「住宅はこうやってつくる」というタイトルで、「岡本のb」の設計から工事、完成までのプロセスを説明した。もちろん芸工大での教育の様子なども。模型、実施図面、スケッチなどの現物も持参。会場が明るくて映像の映りがもうひとつだったけど、20分の1の模型には高校生も興味深そうだった。それにしても、進路について高校生が学ぶこういう機会があることは良いことだとは思うけど、ここまでしないといけないのかと何だか不思議な気分にもなる。もちろんお金の流れは、参加した大学から業者へのみ。高校や高校生はお客さんだ。
 夜はその足で高麗橋の山隈事務所へ。案、なかなかまとまらず。
 途中、柳々堂さんへ寄って予約していた『アトリエ・ワン・ポスト・バブル・シティ』購入。予約するとおまけのDVDがもらえるのだ。さっそく山隈事務所で見たのだが・・・、う〜〜ん、ちょっと予想外。消費者センターへ行くぞと叫んで山隈事務所の人たちの失笑を買う。
 肝心の本の方はというと、何しろ写真が不思議な雰囲気。粒子が粗く、色も褪せている。素人が撮ったのかプロが撮ったのか区別がつかない。要するに、古い絵葉書みたいな感じ。ふーん。

2006年-3月8日(水)

 気がつくとすっかり更新忘れ。理由はいつも同じです。学内外のいろいろなことが集中したのと自分の宿題が進まないのと。とりあえずまとめ書き。

●2月21日(火):2年生の即日設計。夜は、花田研の新ゼミ生と現ゼミ生とで飲み会。現4年生の諸君はこの1年いろんなことに協力してくれてありがとう。新ゼミ生の諸君の活躍に期待します。

●2月22日(水):学科会議と教授会。

●2月23日(木):大学であれやこれや。

●2月24日(金):東京で、前川國男展第3回シンポジウム。模型制作を担当した大学から、9研究室の学生諸君に制作の様子やそれを通して考えたことを発表してもらった。芸工大からは神田君。ここ数日かけて懸命に用意したプレゼンテーションは、会場の笑いも取って大成功。このまま学生中心でいこうと、後半は全員前に出てもらい、パネラーと一緒に議論するというスタイルにした。「ああ、あそこはこうやって作ったのか」「大学によっていろいろだなあ」といろんな発見があり、実に楽しいシンポジウムとなった。司会役の私としては、自画自賛!!何ヶ月かの間、いくつかの大学の間にこうやって仮想のゼミが成立していたんだと感激した。学生主体のシンポジウム、やってよかった!
 会場には花田研の卒業生も駆けつけてくれた。青木事務所の村山君、アイシオールの後さん、南洋堂書店の新宮君、佐伯建設の山口君、みんなありがとう。終了後の懇親会も大盛り上がり。来られなかった学生諸君も含め、みなさん、お疲れさまでした。



 会場へ行く前に、表参道ヒルズを見学した。都会の華やかな空間にひとりではいる勇気が無く、すぐご近所に事務所を構える「私は全部見る」編集事務所のお姉さまがたに付き添いを依頼。
 まるで都会の電車の改札のようでした。すごい数の人が流れている。びっくり。やっぱり東京はすごいわ、と田舎者の感想ですべては終わり。高級ブランド店の前を通り過ぎる大量の人たち。なんとも寒々しい光景だった。レプリカ保存したという部分もマンションのショールームのようだ。
 ちなみに住居部分の情報はここにある。賃料は、ワンルームで70万円/月。現在は満室のようだ。

●2月25日(土):早朝に東京を発ち、芸工大の卒業制作展の会場へ。今日はAO入試合格者の案内もある。今年は僕らの学科の展示がとても良かった。



2月26日(日):今日も卒展会場へ。

●2月27日(月):宿題原稿

●2月28日(火):宿題原稿

●3月 1日(水):学科会議

●3月 2日(木):宿題原稿締め切り日だが完成せず。催促がある前にメールを入れたら少し延ばしてくれるとの返事。いつもながら情けない。

●3月 3日(金):某住宅雑誌からの原稿依頼。ある住宅に関するレポート記事。設計者からのご指名をいただく。締切り近し。大丈夫か。夜は大阪へ。「ドコモモ100選展 in 大阪」の打ち合わせ。

●3月 4日(土):「岡本のb」の1年目検査に山隈君と。良い天気で、岡本の梅林公園へ行く梅見物客が周りをたくさん歩いていた。気に入って住んでもらっている様子に安心。その後、山隈君と奈良の住宅の打ち合わせ。ファミレスで3時間。

3月 5日(日):大阪大学の卒業制作のOB講評会へ参加。もちろん僕は「OB」ではないが、非常勤講師をやっているせいか、学生さんからお声がかかった。う〜〜ん、出来は全体にもうひとつ、だな。終了後、「OB」の皆さんとの飲み会は大盛り上がり。

●3月 6日(月):家で宿題原稿。長短含め、今月中が5つ。あーあ、作文苦手なのになあ。一番困っているのが「都市」に関するテーマの原稿。関係ありそうな本をたくさん借りたり買ったりしたが、「都市」っていったい何なんだという疑問が深まるばかりなり。けっきょくそのことを考えるうだうだした文章を書いているがまとまらない。

●3月 7日(火):家で宿題原稿。夕方本屋へ。気分転換。中島らもの『寝ずの番』。下ネタ全開。傑作。「私は全部見る」編集事務所のミケ豊中さま、読まれましたか。ついでに米原万里の『ガセネッタ&シモネッタ
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』。こちらもご存知の通り、傑作。ああ、こんなふうな楽しい文章が書ければなあ。
 京都工繊大の松隈洋君から、前川展が3月5日に無事終了した旨のメールが回ってきた。最終日は一時入場制限もし、入場数3,282人、カタログは960冊売れたとか。58日間の会期全体では、入場者数34,074人、カタログ販売5,828冊だったそうです。すごい数ですね。

●3月 8日(水):今日は先日依頼のあった見学レポートの住宅を見てきた。100以上も住宅をつくり続けてきたベテランの作だけに、いろいろと勉強になった。さて、実物以上に読むに値するテキストを書くことができるか。