Logbook:Yoshiaki Hanada
2005年8月

花田の大学での暮らし、設計活動、日々の思いを記録します。
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2005年-8月22日(月) 二足歩行から遠く離れて

 20日(土)の西宮市御前浜での「幻燈会」の夜からひどい腰痛に襲われました。浜で「あ、なんかまずいなあ」と感じていたのですが、帰宅したらどっときました。今月前半の長い車旅行がこたえているかも。本日整形外科へ。骨には異常なし。「軽いぎっくり腰」とのこと。筋肉痛。痛み止めと湿布。薬が結構効いてきた。なんとかこんな文字を打っているくらいです。昨日今日は夢うつつで布団に横になっていました。ここしばらくの疲れもどっときた。本格的なぎっくりさんはもっとたいへんなんだろうなあ。しかあーし、痛い!レポートの採点終わってないのに・・、前川展のカタログ原稿書けてないのに・・。急ぎの用の方は自宅へ連絡下さい。メールは読めます。・・と、まあ業務連絡。

2005年-8月20日(土) 「浜辺の幻燈会」
 前日の深夜まで大学で上映実験、学生諸君はさらに作業と、実にハードな準備状況でしたが、何とか本番を迎えることができました。快晴。暑い!
 地域の皆さんにはポスターやちらしで事前にお知らせしたのですが、結構たくさんの方が集まってくださいました。
 準備から上映までの様子は写真をご覧下さい。遠くの芦屋浜高層団地の灯りと重なったりして、実に綺麗でした。スクリーンはホームセンターで売っている寒冷紗です。一番長いのが全長18m、もうひとつは一辺6mの正三角形。それ以外に、砲台と防潮堤にも映しました。
 映像は、だいたい以下のようなものです。単にアート作品の上映イベントとしてではなく、地域の記憶を伝える資料を掘り出し、その中身を地域の人たちで共有してほしい。書庫に眠るアーカイブではなく、町の空間そのものとしてのアーカイブ、町づくりの作業そのものとしてのアーカイブ、そんなことをめざしているわけです。

 長いスクリーン:事前に地域の方から提供された昭和30年代の浜の様子を撮した写真の上に、提供者の思い出を語る言葉などを重ねて作品化したもの。
 三角のスクリーン:アート的な映像。
 砲台:浜の昔の写真やアート的な映像
 防潮堤:昨年度の調査結果や浜の昔の写真

 アンケートもとり、現在整理中。概ね好評であったと感じています。これからさらにいろんな資料を掘り起こし、こういうイベントとは別の方法での視覚化も探る予定です。反省や今後の展望はいずれまた。
 協力してくれた学生諸君、よく頑張ってくれました。ありがとう。


スクリーンの設置係、上映係、実施時間中の警備係等、かなりの大所帯です。風が強く、スクリーンの設置がたいへん。三角のスクリーンの方は、一部破れかけ慌てましたが、何とか無事に補修できました。


砲台を狙ってプロジェクターを設置する。電気はレンタルの自家発電機。


長いスクリーン。遠くの風景と重なって実に美しい。


砲台の様子。親子が自分の影絵を楽しんでいます。白い衣装はこちらで用意した寒冷紗製のポンチョ。これにも映しました。


防潮堤と三角のスクリーン。防潮堤は黒く汚れたコンクリートですが、とてもきれいに映ります。
2005年-8月12日(月)

 一旦神戸に帰って、翌8日から11日までは所用で九州。
 本日12日は大学へ。AO入試関連の仕事、前川展用模型づくりの打ち合わせ、御前浜の幻燈会の詳細打ち合わせと上映実験。で、夜中の11時近くまで。
 明日から所用でまた数日四国へ。

2005年-8月6(土)・7日(日) 「夏の建築学校 in 八幡浜」

 8月5・6・7日は「夏の建築学校 in 八幡浜」で愛媛に。

 今年は松村正恒さんが設計した中津川公民館(1956年)を会場としました。八幡浜市の中心部から車で15分くらいはいった小さな地区の公民館です。昨年は日土小学校を借りたのですが、
今年はそれがかなわずどうしようかと思っていたのですが、春先にその公民館を訪れたついでに館長さん宅に行きお話をうかがっているなかで、「うちの公民館を使ってくれていい」とのありがたい申し出をいただいたのでした。
 前日および2日間の「学校」の様子は以下の写真をご覧下さい。
 日土地区とは別の場所での開催で、どうなるかと心配したのですが、そんな不安は一瞬にして吹き飛びました。中津川地区の方々による地区の歴史についての展示や「授業」、それに七夕等の行事が見事に準備されていたからです。
 この建物の竣工が1956年、ちょうど今年が50年目ということで、館長さんも「良い記念になった」と喜んでくださいました。4コマの授業には地元の方々(大人)も参加してくださいました。宴会が盛り上がったのは去年と同じ。オプショナルツアーや川之内小学校の見学で、松村建築や八幡浜という土地の文化性も理解していただけたはず。
 日土とは別の場所で開催したおかげで、昨年とは違う広がりを獲得した今年の建築学校でした。
今年も早急に報告書をまとめる予定です。


5日朝、ゼミ生と神戸を出発。途中いくつか建築見学。これは高松市にあるNTTの病院です。逓信モダニズムの空間を味わえる貴重な建物です。坂出人工土地、猪熊弦一郎現代美術館へも行きました。


6日10時に八幡浜駅集合で、まずはオプショナルツアー。左から、松村正恒の設計した旧八幡浜市立図書館(竣工は1951年。現在は、元の場所から移動した上で、児童館として利用されています)、登録文化財の梅美人酒造、双岩の女夫岩鉄橋。日土小学校へも見学に行ったのですが、学校側から撮影禁止他の条件がつきました。そういうような状況なんです・・。


会場の中津川公民館。松村さんの設計です(竣工は1956年。僕と同い年!)。今年は日土小学校を会場にすることができずどうしようかと思っていたのですが、春先にこの公民館を訪れたついでに館長さん宅に行きお話をうかがっているうちに「公民館を使ってくれていい」とのありがたい申し出をいただいたのでした。


中津川地区の子供たちも集合。まず、地域の方から中津川地区の数百年におよぶ歴史についての授業。立派な手作り年表も用意されていました。寺子屋のような雰囲気で感激。ちょうど広島の原爆記念日だったのですが、まず黙祷から始まったのにも驚きました。


講話終了後、夏の建築学校の「生徒」と中津川の子供と大人がいっしょになって七夕の飾りをつくりました。かき氷も登場。


いよいよ「夏の建築学校 in 八幡浜」の開校式。校長役の「木霊の学校 日土会」会長さんや「生徒」代表(昨年に続き二度目の参加の方)等の挨拶。


授業開始。1時間目は僕が「建築稼・松村正恒の残したもの」、2時間目は、東京理科大助教授の大月敏雄さんによる「住宅の記憶と継承-1億総記憶喪失とならないために」、3時間目は、えひめ地域づくり研究会議事務局長の岡崎直司さんによる「愛媛の近代木造建築」、


4時間目は、愛媛県立歴史文化博物館学芸員の大本敬久による「中津川の地域と財産」。充実のカリキュラムです。そのあとは日土会や地元の人たちの手になるお料理が運び込まれて大宴会。中津川地区の方、日土地区の方、「生徒」、「先生」入り乱れて、実に楽しい会でした。そして、生徒諸君は会場で仲良く枕を並べました。女性陣は大広間、男性陣は襖で仕切られた舞台の上。
            

7日朝、地元の方が用意してくださった朝食をいただいたあと、みんなで掃除。お世話になった館長さん他の地元の方々に御挨拶。


川之内小学校の見学へ。竣工は1950年、昭和25年!です。松村さんの設計で現存する最も古い建物。じつに綺麗に使われています。廊下なんかぴかぴか。校長先生も実に好意的で、いろいろとお話ししてくださる。


川之内小学校の講堂をお借りして閉校式。1人一人感想を述べた後、校長先生から「仮」修了書が手渡された。レポートが提出されると「本」修了書が発行されます。8月いっぱいが締切です。必ず送ってくださいね。みなさん、お疲れさまでした。


2005年-8月4日(木) 夏休みから遠く離れて

 大学はいつの間にか夏休み。もちろん8月1日からとは知ってはいるが、全くそういう状況にない。

 28日(木):先日の某女子大の学生さんの訪問を受ける。芸工大の教育の様子を紹介。どんなふうに映っただろう。3年生は即日設計。
 29日(金):大学で某プロジェクト打ち合わせ。ちょっとアイディア出せた。夜は大阪へ。御前浜映像上映会の打ち合わせ。
 30日(土):AO入試の面談。夜、東京へ移動。
  1日(月):深夜、東京から戻る。
  2日(火):大学へ。あれやこれや。
  3日(水):前川國男展用模型制作の第2回説明会。集まってくれた下級生に詳細を説明し、とりあえず家具制作の分担を決める。いよいよスタート。夜は学生と近くのホームセンターに車で模型材料の買い出し。

 本日も大学。まず、明日からの「夏の建築学校 in 八幡浜」の準備。愛媛新聞社のホームページで紹介されています。あとは模型制作のお相手。木の模型なのでなかなか要領がつかめない。この2、3日で土台ができた。角材で骨を組み、シナベニアとMDFを貼る。舗装部分と土の区別。長さ3m。大きい。大丈夫か。
 今日から家具の製作開始。加工性から判断して、素材はバルサ。何しろ縮尺が20分の1ということなので間延びしないかが一番の心配。
 学生の無償労働に支えられたこういう作業をどう位置づけたらよいのやらと悩みつつ、でもとにかく作り上げないといけない。夜は近くのホームセンターへ材料や工具の買い出し。紙の模型の時とは行くお店からして違う!

 7月8日に紹介した『建築する人たち アーキテクト・アーティストの素顔』(圓津喜屋)という本は、やっと一般の流通に乗ったようです。ぜひ書店で手にとって下さい。
 
 最近買った本。『他者の声 実在の声』(野矢茂樹)『僕の昭和史』(安岡章太郎)。あまり本屋にも寄れていない・・。
 『住宅建築』8月号では、建築家の上西明さんが『植田実の編集現場』について嬉しい書評を書いてくれていた。

 明日から7日まで八幡浜。そのあとも4日間神戸を離れます。メールは7日夜神戸で確認します。それ以外は無理。お急ぎの方は携帯に。
 いくつかの宿題積み残したまま。すみません。