Logbook:Yoshiaki Hanada
2005年6月

花田の大学での暮らし、設計活動、日々の思いを記録します。
御意見、御感想等ありましたらこちらまで。研究室TOPはこちら
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2005年-6月26日(日)
 久しぶりにオフの日曜日。家の中の片づけをしては耐えられなくなり横になるを繰り返す。疲れてるなあと実感。

 大学のサーバーの移設に伴い旧サーバーの更新にストップがかかり、しばらく書き込みができませんでした。事務局に問い合わせると7月1日までかかるとのことで、たまってきたこの日記と「メイのアメリカ日記」のみ旧サーバーを一時的に開いてもらいに書き込むことにしました。「メイのアメリカ日記」は鈴木成文先生の日記(6/24)でもとりあげていただきました。なお「メイのアメリカ日記」は、バークレーから僕のとこに送られてくる文章と写真を僕がこつこつと(笑)貼り付けています。なんと卒業生思いの教師であることか・・、というよりも、やはりこういうリアルな情報が一番面白いですよね。大学は卒業生が盛り立ててくれなくっちゃ。
 ほかの花田研卒業生で、自分のコーナーをもちたいひといたら、遠慮なく連絡下さい。もちろん、すでにホームページやブログやっているひとも大歓迎。リンクさせてください。
 ちなみに、現在リンクしているのは、青木事務所にはいり現在青森県立美術館の現場にいる村山徹君と、今津・梶川君たちが参加している設計事務所・AEのホームページです。村山君の日記には青森の現場レポートがあって参考になります。

 最近の本。評判の『靖国問題』(高橋哲哉)、書物復権フェアで『数学的世界観』(竹内外史)『伊良子清白』(平出隆)。『伊良子清白』は、東京での植田さんのトークショーのとき、青木君から読んだかと聞かれた本。淡々とした叙事詩的記述法に共通するものを読み取ってくれたらしい。恥ずかしながら僕は知らない本だった。慌てて購入。不遜を承知で言えば、なるほど、ある人物を描こうとするときに考えたことは似ているなあと嬉しかった。

 では、予定どおりサーバーの入れ替え作業が終わることを祈りつつ。急ぐ話題があれば掲示板に書きます。

2005年-6月25日(土)
 大阪の某高校からの大学訪問のお相手をする。3年生11名と先生2名。同校出身の在校生2名にも同席してもらった。この高校からは、例年、優秀なひとが来てくれている。質問も積極的に出て楽しかった。ガイド役をしてくれた3年生2名の話もよく、ああ成長したなあなどと感激に浸る。

2005年-6月24日(金)
 大阪大学でエスキース。かたちや空間「で」考える作業のやり方や意味を伝えたいのだが、もう少し低学年でやるべきことではある。鈴木君とあれやこれや。

2005年-6月23日(木)
 新学部棟の建設が間もなく始まるに当たり、少しでも木を守ろうと、デザイン実習の授業の一環というかたちで2年生を巻き込み、キャンパス内での移植作業がおこなわれた。造園業者さんの指導の元、9本の木が学科棟中庭に植え替えられた。学生諸君、つるはしやスコップ片手に楽しんでいました。身体を動かすこういう授業、正式につくってもいいんじゃないかな。
 担当の実習がないおかげで、学生諸君の卒論や人生相談にのる時間が増えた。あれやこや、お話相手になった一日。

2005年-6月22日(水)
 2年生向けの講義。
 午後は、シーラカンスの小嶋一浩さんによる特別講義。日本なんかにとどまってちゃだめだとのアジテーション。学生諸君はかなり揺さぶられたんじゃないかな。

2005年-6月21日(火)
 土曜日の実験をもとに、御前浜整備計画について学内で打ち合わせ。映像づくりと上映を、地域のアーカイブづくりと浜の空間の活性化作業につなぐシナリオを考える。

2005年-6月20日(月)
 ちょっと休憩。

2005年-6月19日(日)
 今年度最初のオープンキャンパス。新学部のメディア表現学科では、来春着任予定の安彦良和さんと大塚英二さんのレクチャーもおこなわれた。自分の学科の仕事があるから残念ながら行けなかったが、受験生以外にもファンがたくさん集まっていた様子。

2005年-6月18日(土)
 西宮の御前浜で映像の上映実験。手製のスクリーン、砲台、防潮堤、砂浜などに投影してみましたが、いずれも大成功。とても面白い空間が生まれました。地域の人たちや関係諸機関との調整が要りますが、今年度の芸工大からの提案のひとつとして、映像による空間の改変や歴史の記録を実現したい。

 
 
2005年-6月17日(金)
 大阪大学でエスキース。

2005年-6月16日(木)
 午前中、ゼミ。前川國男生誕100年展のための模型づくりについて、そろそろ動き始めるべく打ち合わせ。お昼食べて、その後もなんやかやとお話。今日から前期は担当の設計課題がないので、4月以来やっと一息ついたという感じがする。そのせいで時間ができ、ゼミ生と雑談ができる。卒論へのアドバイス、就職関係、ゼミの各種お仕事についてなど。忙しいと学生サービスが低下することの証拠だと実感。

 インタビューを受け原稿はできていたのに何年も眠っていた某企画が水面下で動いていたようで、今日、その本の完成パーティーのお知らせが突然に届いた。驚くやら可笑しいやら。実物はまだ見てないし、何しろ立案あるいは原稿完成から時間が経ちすぎてしまっているので、どんな本になったのか、正直言って不安です。

 研究室の机のまわりの書類の山を片づける。平野が少し見えてきた。
 某展覧会評と岡本の住宅の雑誌掲載用文章のゲラがファックスされてくる。
 
 ゼミ室の棚が新しくなった。ゼミ生のK君が中心になって制作。彼が自宅の作業場で奮闘してくれた。

 
2005年-6月15日(水)
 学科会議、教授会。

 研究室の机のまわりの書類の山を片づける。

2005年-6月14日(火)
 2年生の実習課題の最終講評会。なかなか良い出来で安心。
 卒業生2名来訪。結婚のため辞める先輩のあとに後輩が入社し、二人で近況報告に来てくれた。

2005年-6月13日(月)

 植田さんとの東京でのトークショーが終わり、ほっと一息。

●6月11日(土)
 会場は池袋のジュンク堂4階の喫茶コーナー。壁には展覧会のときの『都市住宅』のコピーの一部が貼られました。担当の理工学書の店員さんたちもいっしょに聞いておられました。18時30分スタート。
 お客さんは50名ほど。さすがに東京。『都市住宅』世代の建築家や編集者、植田さんの展覧会に関わった学生さん(当時)、ブックデザイナー、出版関係者など、たくさん来られました。神戸芸工大の卒業生も何人か。目の前に青木淳君がどっかと座っていて苦笑い。
 植田さんが司会役も兼ねてスタート。僕を含めた会場にいる関係者を指名して、いろんな話を引き出していくというかたちになりました。僕も直前まで知らなかったのでどうなることかと思いましたが、東京ならではという感じ。大阪でのトークショートとはだいぶ違った趣になりました。やや「同窓会」的な点は気にはなりましたが、一冊の本についていろいろな側面からの話が出て、それはそれで面白かった。編集者・植田実がトークショーまで「編集」したといえばよいか。僕としては、もう少し辛辣な編集論、出版論なども期待しましたが、そのへんは打ち上げ以降の飲み会に場を移しました。
 建築ジャーナリズム研究についてメールで問い合わせを下さっていた方、『植田実の編集現場』を自分のブログで取り上げてくれていた方、「拡張された住宅」以来の僕の「読者」という方などともお目にかかり、僕としては別の収穫もありました。
 終了後は関係者で打ち上げの飲み会、その後さらに、植田さん、青木君、数名の編集者の方々と60年代の香りが残るバーへ。立教大学の学生のたまり場だった店らしかった。議論百出。言葉と感性と建築と、妹島論、最近の若者建築論、叙事詩的文体、植田実論、出版社論、群れないこと、など、久しぶりに青木君と緊張感と快感に満ちた会話。頭の整理と脳味噌への刺激の注入。建築を論じる新しい文体へのヒントを感じたのが最大の収穫。

 池袋の夜。終電もなくなったというのに人で溢れている。いったい彼らはどこから来てどこへ帰っていくのか。例によってお上りさん状態のわたくし。

 

●6月12日(日) 
 池袋の朝。日曜日の朝。ホテルを出ると昨夜の夢のあとが歩道のあちこちに落ちている。学生の頃、池袋文芸座や文芸地下という映画館でオールナイトを観たあと街に出たときのことを思い出した。慣れないスターバックスにはいる。まったく落ち着かない気分のまま早々に退却(ふ〜〜ん、東京都には195店舗あるんだ。多いのか少ないのかよくわからない数字だ。)。
 ふと江古田へ行ってみようと思い立った。西武池袋線で3つ目の駅。大学院の2年間と日建の最初の1年間住んでいた街だ。その後、一度も訪れていない。22、3年ぶり。
 当然のことながら、あちこちビルやマンションが建ち、様子がだいぶ変わっていた。住んでいたアパートはもうなくなっていた。しかし、よく行っていた定食屋は3軒まだ健在だった。その他いろいろと思い出しながら小一時間歩いた。
 次に、これまた久しぶりに新宿で降りる。紀伊國屋書店へ。ここもかなり久しぶり。とにかく人の多さについていけない。人の種類も随分変わってしまったような気がした。もういいやと東京駅へ。
 
 帰ってくるとさっそくトークショーで出会った人からいくつか感想メールが来ていて返事を書く。頭の再整理。
 いろいろと新たに思うこともあるけれど、ともかく植田さんの本の仕事はこれで一段落。さあて。


本日13日(月)は、疲れた身体で広報関係の営業仕事をすませたのち、大学へ。雑用。机のまわりを少し片づける。
 『ジャパニーズ・モダン 剣持勇とその世界』『多方通行路』。

2005年-6月10日(金)
 大阪大学で非常勤で担当している設計課題のエスキース。空間的な直観か言語的な分析か、せめてそのいずれかをもっと突き詰めてほしい。

2005年-6月9日(木)

 あっという間に1週間以上のブランク。忙しい。机のまわりは混乱したまま。自分のためにしか意味のない記録ですが、一応。

●6月2日(木):4年生のゼミ、午後、2年生の実習のエスキース。同時に3年生の小学校の設計課題の最終講評会。少し顔を出す。いくつか力作あり。
●6月3日(金):4年生の演習課題の講評会。アイディアコンペを課題にしたもの。どの作品も思考が浅く物足りない。いらいらしてきてオブラートなし発言に徹する。終了後急いで2人の学生と大阪へ。御前浜についての打ち合わせ。
●6月4日(土):大阪の某高校での大学説明会へ出席。新学部への関心高し。軽い風邪。帰ったら少し熱。こういうときに愛用している漢方薬を慌てて飲む
●6月5日(日):岡本の家の新建築社による撮影に立ち会う。『住宅特集』8月号に掲載予定です。だんだん天気が良くなっていって、順調に終わった。
●6月6日(月):授業がない日なので、入試広報関係の仕事を一気にこなす。
●6月7日(火):1年生向けオムニバス授業の2回目。午後は2年生の実習のエスキース。
●6月8日(水):9時から学内の委員会、そのあと講義、午後は日建の桜井潔さんによる特別講義、夕方から広報関係の会議、途中で抜けて三宮へ車を飛ばして桜井さんとの食事会へ。
●6月9日(木):御前浜での今年の活動について学生たちと打ち合わせ。その後、さっそくその計画の実験のための制作にかかる。DIYのお店で買ったアルミパイプをラボ横の空き地でフレーム状に組み立て、それにスクリーンを吊す作業。スクリーンはファッション学科で借りたミシンで縫い合わせる。学生諸君大活躍。夕方には野外映画スクリーンができて、プロジェクターで画像を映写。とても綺麗に映るので驚いた。大成功。18日には、御前浜で実験の予定。今年は、海岸に映像を浮かべようというわけです。この作業と同時に、ゼミ室の模様替えも同時進行。今年のゼミのものづくり大好き連中が立派な棚を製作して、これまでのものと入れ替え。完成は明日に持ち越し。その間に卒論の相談。密度の濃い一日。ものづくりの好きな学生諸君といると面白い。

 パイプを立て、スクリーンを縫う。
 映像の上映。動画もよく見える

 11日(土)は池袋のジュンク堂で植田実さんとのトークショーです。今週は編集者のNさんと何度かやりとり。すでに満員御礼となったようで、さすが東京と妙な感心のしかた。来てくださる方の名簿(カタカナ
書きの名前のみ)が今日送られてきた。何人か知ってる名前を発見。ありがたいことでございます。楽しい会になるといいなあ。

 この1週間ほどの書き物関係。
 ・三晃金属の広報誌『Sanko』No.278に愛媛大学の曲田先生との対談記事「特別対談 「生きつづけるモダニズム建築−八幡浜市立日土小学校」が載りました。写真の印刷が良くて嬉しい。自分が撮った日土小の写真。デジカメではなくスライド時代のものだ。CONTAXの18mm広角レンズのシャープな映像。やっぱりいいなあ。こういう写真をデジカメで撮るにはどんな機種にすればいんだろう。
 ・某誌用の某展覧会評原稿を書いた。
 ・某誌での隔月連載記事の1回目を書いた。
 ・『住宅特集』用の岡本の家の解説文を書いた。

 本はあまり買っていない。『自由は進化する』『石ころだって役に立つ』(関川夏央)『小住宅傑作選』、くらいだったか。

2005年-6月1日(水)
 2年生向け講義。午後はランドスケープアーキテクトの高野文彰さんの特別講義。北海道での仕事ぶりと暮らしぶりが映像たっぷりで紹介され、その豊かさに驚いた。

 『住宅建築』6月号。新刊紹介に『植田実の編集現場』の書名が小さく紹介されている。『新建築』6月号にはもう少し詳しい書評。編集部で書いたと思われますがきちんと読んでもらったと想像できる嬉しい内容。『室内』6月号にも編集部で書いた短い評。こちらは「本」そのものの内容を評したものとは言い難く、短いものとはいえ残念。googleでときどき検索し、この本を取り上げた日記をいくつか発見している。いずれもとても面白くかつありがたい評ばかり。しかもほとんど建築関係者ではなく、いわゆる人文系のひとたちです。嬉しい結果だ。