Logbook:Yoshiaki Hanada
2005年2月

花田の大学での暮らし、設計活動、日々の思いを記録します。
御意見、御感想等ありましたらこちらまで。研究室TOPはこちら

2005年-2月28日(月)

 阪大へ。S君と某研究について某所への研究費申請書づくり。パソコンを持参し向き合って共同作業。向かい合ってやりとりしながらカタカタとキーボードを打って文章をつくる。スティック型のメモリーで交換し、書類を仕上げる。こういう作業って好きです。昔、青木君とサバーバンステーションのレポートを、彼の事務所に泊まり込んでつくったときのことを思い出した。

 せっかく大阪へ行くのだからと、阪大へ行く前に、柳々堂さんと山隈事務所へ寄る。柳々堂さんでは、『住宅建築』3月号『アーハウス』創刊号『ヤコブセンの家』。『住宅建築』は早く読みたい記事があり、ここならあるだろうと思ったら、さすが、一般書店より1日早く置いてあった。『アーハウス』は青森でスタートした雑誌ですね。特集は「前川國男と弘前」。たいへん立派なつくりで驚いた。値段も980円。もう少し手作りっぽいものを予想していた。むしろトーキョーの雑誌という感じで、「青森」色をもう少し期待していたのですが、どうなんでしょうね。『ヤコブセンの家』は新しく始まる「CULTULIFE」というシリーズの1冊目らしい。プチグラパブリッシングというところが出している。ふーん、北欧ファンサイトみたいですね。面白い。こんなところがあるんだ。

 堂島のジュンクで
鈴木創士の『中島らも烈伝』も、つい。無頼の、というとあまりにも陳腐な表現だろうが、こういう道を歩まざるを得なかった天才たちの壮絶さに思いを馳せる。

2005年-2月27日(日)

 ほとんど家にいた。運動不足もはなはだしい。体が固まっている。
 けっこう寒い。昨日ちょっと降った雪で子供が作ったかたまりが、まだ溶けずに庭にある。

 お昼を食べに出たついでに、『文藝別冊 総特集 中島らも』
『帝国ホテル・ライト館の謎』
 『文藝別冊 中島らも』には、さまざまなエピソードや写真が満載でじーんとする。奥さんは僕が以前いた神戸山手女子短大の卒業生と書いてある。僕の知らない昭和40年代の神戸の青春だ。「プレイガイドジャーナル」の「微笑家族」という連載は知っている。その頃は日建・大阪に来ていたからだ。でもそんなに興味はわかなかった。この特集の冒頭には「エッセイ・ベスト20」がある。どれもいい。全エッセイを1冊に集めたぶ厚い本、どこか出してくれないものか。

2005年-2月26日(土)

 午前中、岡本の住宅の現場へ。住み手と山隈君と打ち合わせ。3月末の引き渡しや引っ越しの日程が決まる。

 そのあと、大阪商業大学の商業史博物館が企画した「近代の歴史遺産・保存と活用の思想ーヨーロッパ・日本ー」というセミナーの最終回へ。神戸芸工大から日本建築史の山之内さんと私が参加し、今日はシンポジウム。経済とか文化史の先生も聴衆にいて、終わってからの飲み会が面白かった。

 先日見学した強烈な住宅などについての文章書き仕事が舞い込む。うーん。難問。

2005年-2月25日(金)

 家で仕事。

2005年-2月24日(木)

 大学へ。26日のシンポの映像準備、他。
 編入希望のかたが突然来学。学科内をご案内する。悩める若者のお相手は入試委員の大切な仕事。

 各ゼミでは、4年生が卒展に向けての手直しを続けている。卒展用、および仙台の日本一決定に挑戦するためらしい。
 手直しなんか必要がない状態で大学の締め切り日に提出すべきだ、とか、日本一決定戦とかなんとかどうしてあれほど他者による評価を欲しがるんだろう、とか、ホントはそう思う。
 今年の卒制では、うちのゼミのM君のテーマが出所だろうが、「妄想建築」という言葉が流行っている。で、「真面目派」対「妄想派」という構図があるかのような話になる。学生の側には、先生たちは「真面目派」に甘いとか「妄想派」がどうして評価されないのかとかいう不満がありそうだし、教員の側にも、どうしてうちの先生はこういう真面目な案ばかり推すんだろう、とかいう感想も出た。
どこの大学でもありそうな話だ。しかし僕にはこういう二分法がまったく理解できない。妄想の徹底こそがリアリティを生む。それだけだ。中途半端な真面目も妄想も見たくない。それだけ。中身にもプレゼにも徹底的な妄想が要る。それがある計画は、大量生産を目指したプレハブであれ、一品生産の作家的作品であれ、観念的なアンビルド建築であれ、すぐれた仕事とよばれるのだ。

2005年-2月23日(水)

 大学へ。入試関係のいろんなお仕事、教授会、遅くまで委員会。ゼミ室では、4年生が卒展に向けての手直しをやっている。学校に泊まるのが好きな人たちだ。

2005年-2月22日(火)

 久しぶりに家で仕事。今週の土曜日に参加する「近代の歴史遺産・保存と活用の思想ーヨーロッパ・日本ー」シンポジウムのレジメや画像の準備。
 夕方、本屋へ。野家啓一『物語の哲学』。序のタイトルは「「歴史の終焉と」物語の復権」。誰かさんの建築のようだ。
 今日は少し春の気配。

2005年-2月21日(月)

 はっと気づくと1週間。今週はやっと大学以外の仕事を入れられるようになった。

●15日(火):今年度かかわってきた西宮市御前浜の整備事業に関する大きな会議。なぎさをコモンズとしてとらえ、市民と行政とが一体になって管理運営していく方法を模索している。
 金沢から帰ると宿題1のゲラの2回目の校正が届いている。編集者Nさんと電話打ち合わせ。4月末にかたちになる予定。
●16日(水):大学へ。教授会などいろいろ。
●17日(木):ある高校から大学見学にいらっしゃった先生のお相手。ちょうど2年生の最終課題・即日設計の日で、講評会の様子を見ていただいた。物理が専門の先生だったので、教員が多くの学生の前でいろんなコメントを発している様子に「テレビのスタジオみたいですね」という感想がでた。なるほど!学生も教員も楽しそうな雰囲気に、すっかり満足していただいた(と思う)。
●18日(金):間もなく開かれる「ドコモモ100選展」のために、千里センターへ。初期の構想を示したスケッチの写真撮影。そのスケッチが見つかったのがごく最近。どういうものかの確認を先輩方に問い合わせたり、借り出しの調整やらで時間をとられた。プロが撮影する時間などなく、阪大のS君と阪大の製図室で素人デジカメ撮影をした。卒計で忙しい4年生の皆さん、おじゃまさまでした。コメントやデータをメールで送る。さて、うまく展示に使えるか・・。

  

●19日(土):岡本の住宅の現場へ。仮囲いがはずされて外観があらわれました。山隈君と仕上げや植栽の打ち合わせ。夕方から必死で宿題1の校正。21日の午前中必着になんとか間に合う。
20日(日):4年生と3年の新ゼミ生との顔合わせ会。午前中、岡本の家の現場を見てもらいお勉強。そのままわが家で鍋パーティ。今年の卒業制作への教員による評価批判など議論百出。盛り上がりました。「妄想」派からいろんな意見が出たけど、でも僕には「妄想」度が低いとしか思えない。パーフェクトな妄想を!

  


 今日の本。『建築手法』(安藤忠雄)『新人生論ノート』(木田元)。安藤本の帯には「国民的建築家、魂の軌跡」とある。「国民的建築家」とはすごいコピーですね。よくぞ考えた。思わず、国民栄誉賞を受賞していたんだっけと調べてしまった。木田元の本は学生諸君も読むといいよ。戦争前後のすさまじい青春について、木田はあちこちに書いているが、一番手軽に読める本だ。そういえば『建築手法』も一種の人生論だ。偶然だったけど、読み比べてみよう。
 2月17日の「メイのアメリカ日記」には、バークレーでの安藤さんの講演の様子が報告されている。「中でも一番私が面白かったのは、直島などのコンテンポラリーアートを見て何の興味も示さない人たちを「終わった人」っと言ってたことだ。もちろん通訳の人も一生懸命英訳をしたのだが、さすがにぴったりした表現を見つけることは出来なかったらしい。」とある。「終わった人」ねえ・・。

2005年-2月14日(月)

 卒業制作の最終講評会。芸工大らしい真面目な案の出来は例年のレベルでまあまあ。一方、そういった温室のようなムードをうち破ってくれる作品群の完成度がもうひとつで残念至極。とまれ、学生諸君、ご苦労様でした。当日の様子など、掲示板に写真がはってあります

 

2005年-2月12日(土)・13日(日)

 院生4人と金沢へ。金沢21世紀美術館を見に行ってきた。

 予想に違わず見事な建築でした。美術館を訪れてこれほど楽しんだのは初めての経験。公共建築を訪れてこれほど嫌な思いをしなかったのも初めての経験。2時頃から夕方6時過ぎまでいましたが、まったく飽きが来ませんでした。これまでに僕が見たいわゆる「現代建築」のなかで、最高の作品ではないかとすら感じました。
 展示室と展示室のあいだの路地のような通路がとてもいい。方向音痴の僕はすぐに訳が分からなくなってしまうのです
が、そのことじたいが実に楽しい。街の中を彷徨っているのと同じ感覚に包まれます。都市のように建築をつくるというメタファーが、公共的な空間をつくる上でいかに有効かを見事に証明した建築です。
 床のコンクリート仕上げが効いている。このラフな感じが美術館に親しみやすさを生んでいる。フローリング貼りの展示室に響く足音やカーペット敷きの展示室の静けさが、いかに僕らから美術館での自由な振る舞いを奪っていたかということを実感した。
 雪景色とも見事にマッチしていた。雑誌等では芝生の中の写真ばかりですが、雪のある季節に行くことをお薦めします。
 金沢という都市の文化性、伝統、気候風土との一体感が感じられる。幸福な気持ちになることができる建築だった。




 その他、近江町市場、兼六園、泉鏡花記念館、ひがし茶屋町、石川県立博物館、長町武家屋敷蹟、室生犀星記念館などをまわり、冬の金沢を楽しみました。五木寛之が通い、直木賞受賞の電話を受けた「ローレンス」という喫茶店も偶然発見。ビルの3階に奇妙な螺旋階段があり、あれはなんだ!と思ったら、隊長役の院生H嬢がガイドブックに載っていたと教えてくれみんなで探検。60年代から時間が止まったような「純喫茶」でした。
 金沢を舞台にした都市小説といえば、やはり吉田健一の『金沢』。そこで描かれた迷宮のような時間と空間を思い出しながら、21世紀美術館や郭蹟の路地を歩いていると、ああなんていいところだと、文化の薫り高い北国の街にすっかり酔いしれるわたくしでした。


2005年-2月11日(金)

 久しぶりに休日に家にいた。先月から土・日が入試やら出張やらでずっとつぶれていた。鼻と喉がひりひりしてきているので、部屋でおとなしくネット巡りと読書。

 荷宮和子の『若者はなぜ怒らなくなったのか』と山田昌弘の『希望格差社会』ですっかりくらい気持ちになってしまった・・。休養にならず(笑)。
 ともに、現在の日本の状況分析に基づき、これからの日本のあり方を描こうとするものだが、いずれも決して明るい描写ではない。大学にいると、今どきの若者が社会へどう出ていくかを目撃せざるを得ないわけで、思うことはいろいろあります。こんなことで生きていけるの、とか、けっこうやるじゃないの、とか。正直言って、楽観的でいいのかそうじゃないのか、よくわからない。
 荷宮が説教をかましたい気持ちには共感するし、山田の詳細な分析も、今の時点ではきっと正しいだろうなあとも思う。とくに最近は、卒業制作と修士論文・制作で学生の取り組み具合を見たばかり。まさに荷宮流の説教を、僕もかましたい場面は多かったし、事実、似たようなことを言いもした。でも一方で、熱く燃え尽きたひともいる。いろいろなのだ。
 もちろんそういう個別の差異ではなく、総体的な動向こそが問題なんだろうけど、それはまあなるようにしかならない、ということではないでしょうかね。
 むしろ僕は、芸工大にきてから、自分が学生の頃には見たことのないタイプの学生と接することが多いのだが、いらいらすること半分、教えられること半分で、これはまあ、打率としては良いほうではないかと思っている。その打率で未来が少しでも良い方向に向かわなかったら、それはそれで仕方がない。少なくともまだ未来が決まっていないことだけは確かだ。

 明日は学生と金沢へ。21世紀美術館です。ライブカメラで見ると、美術館のまわりは一面雪でした。

 今日のネット巡りの収穫。このページは、写真や本の情報が多く、面白いですね。

 DOCOMOMO本部のURLが新しくなりました(旧アドレスでもまだつながりますが)。

2005年-2月10日(木)

 10時から夕方まで、修士論文と修士制作の発表会。例年に比べると出来は全体にもうひとつ。論文は基本的な論理性を欠き、作品はテーマの追求が甘い。今年は僕らの学科出身の人が多かっただけに、なおさら残念である。もちろん教える側も反省をしなくてはいけないけど。

2005年-2月9日(水)

 卒業制作の採点。スタジオは、昨夜から学生の立ち入りができなくなっています。4年間でこうも差がつくか、という思いは例年のこと。教師としては反省すべきことではあるが、俺のせいじゃないぞとも思う。
 全教員の採点結果をもとに優秀作と問題作を選び、2月14日(月)の13時から16時まで講評会をおこないます。興味のある方はぜひどうぞ。場所は環境デザイン学科棟の2階講義室です。講評会後、各賞の発表やワインパーティーもあります。

 『みすず』1/2月号は「読書アンケート特集」が、大学教員だった義父から回ってきた(ご本人の書いた本もリストアップされていた。おめでとうございます)。
 本読みのプロが、昨年読んだ本の中で面白かったものを5点以内で挙げる特集。毎年とても参考になるわけですが、そのなかで、青木淳君の本に2票が(も!)はいっていた。
 映画評論の鈴木布美子が『原っぱと遊園地』、五十嵐太郎が『コンプリート・ワークス氈x。五十嵐は、業界代表を意識してか建築本だけを5冊挙げているから、その1冊にはいるのは当然としても、別の分野のひとの目にとまり、かつこの冊子で紹介されるに至ったのはさすがである。青木君!知ってた?

 ちなみに、鈴木布美子の他の本は『ミュージアムの思想』(松宮秀治)、『バレンボイム/サイード 音楽と社会』。五十嵐は、『負ける建築』(隈研吾)、『現代住宅研究』(塚本+西沢)、『「51C」家族を容れるハコの戦後と現在』(鈴木、上野、山本)、『空間の行間』(磯崎、福田)。
 なお、建築関係ではもうひとり鈴木博之先生も書いていて、その推薦本は、『住み家殺人事件』(松山巖)、『象徴の設計』(松本清張)、『キーツの世界』(伊木和子)、『石山修武画文集 世田谷日記』(石山修武)、『黄金蟲講義』(葉河憲吉)です。
 この特集号は、勉強不足を反省するにはもってこいです。

 しかしまったく反省の色なく、今日もこんな本しか買っていない。『与太郎戦記』(春風亭柳昇)『アインシュタイン16歳の夢』(戸田盛和)『巨匠の宿』(稲葉なおと)『希望格差社会』(山田昌弘)『STUDIO VOICE』3月号(「アーキテクチャー&アート進化系」)

2005年-2月8日(火) 『夏の建築学校 日土小』完成!

 卒業制作の提出日。1時から3時までが受け付け時間で、例年と同じ慌ただしい風景がくり広げられた。そのああと、スタジオの掃除と各自での展示作業。膨大なゴミが出るのも例年通り。もうちょっとなんとかならないものか。

 昨年の8月におこなった「夏の建築学校 in 日土」の内容を記録し考察した冊子『夏の建築学校 日土小』(日本建築学会四国支部学校建築探求団特別委員会)が完成し、愛媛大学の曲田先生からどさっと送られてきた。どこから読んでも面白い。嗚呼、こんなに楽しい2日間だったのか!参加しなかったひとは悔しがること請け合いです(笑)。
 参加した人たちからのレポートが圧巻。授業や宴会の様子を撮した写真が楽しいです。日土小学校の生徒たちが作った「松村正恒新聞」は傑作。こんなものを子供たちがつくる校舎を壊していいはずがない。私もおセンチな文章書いてます。
 夏の学校参加者のみなさんには、近々届くはず。お楽しみに。ご興味ありそうな方々には私からも送るつもりです。

 なお、この冊子の最後にも載せたのですが、今年の1月6日付けで、日本建築学会四国支部・日本建築家協会四国支部・愛媛県建築士会・愛媛県建築士事務所協会の連名で八幡浜市長に提出した「日土小学校建物の再生に関する要望書」は、JIAのホームページのここに掲載されています。これ以外にも、今後いくつかの動きがあるはずです。

 これで日土小や松村正恒関連の冊子が3冊できたことになる。
  ●『(社)日本建築学会四国支部創立50周年記念誌』(日本建築学会四国支部、1999年11月)の愛媛支部の部分「子どもと学校建築」
  ●『木霊の学校日土小』(日本建築学会四国支部学校建築探求団特別委員会、2004年3月)
  ●『夏の建築学校 日土小』(日本建築学会四国支部学校建築探求団特別委員会、2005年1月)

 その他、いろんな関連原稿もあります。どなたか1冊の本にまとめてやろうじゃあないのという編集者の方、いませんか。


2005年-2月7日(月)

 いなかった間のメールに返事を書いて大学へ。「花研ゼミ日誌」のお疲れ組にはっぱをかけるべく、ゼミ室、スタジオ(製図室)、ラボ棟(工房)を巡回する。あと一日。最後まで緊張感を保てるかどうかが勝負を決める。

 1月22日の九州大学での模型制作の講評会の様子をアップしましたのでご覧下さい。自分で撮った写真データを消してしまい、この授業を一緒にやっている九大の大井尚行先生から送っていただいた写真です。ところで、それぞれの模型は何の模型かわかりますか?正解は、大井研のホームページのここにあります。

2005年-2月6日(日)

 岡本の住宅の現場へ。山隈君と打ち合わせ。色決めとか、いよいよ最終段階になってきた。
 そのあと2人で、西宮のある住宅のオープンハウスと周辺の住宅探索へ。あれやこれや言いながら歩き回る。いろんな家を見たせいか、そのあとの打ち合わせでは頭が動いた。

 卒業制作の諸君は大丈夫かな。「花研ゼミ日誌」の写真には疲労感がにじんできた。明後日が提出日です。

2005年-2月5日(土)

 東京2日目。六本木ヒルズの「アーキラボ展」へ。六本木ヒルズへは初めて行きました。六本木ヒルズっていうくらいだから、六本木にあるんだろうくらいのお上りさん状態。アーキラボ展都市の模型展東京シティビューを堪能する。東京は巨大だという刷り込みをする演出はすごい。こんな制服の男女がいっぱいいたのも印象的。なんというか・・、東京ってのはたいへんだなあ、としみじみ思う。
 隣りに建つ槇先生のテレビ朝日のロビーをささっと通過。番組を紹介する派手な飾り付けにもみくちゃにされている感じ。缶入りの「あたしんち」サブレを買う。
 その後、乃木坂のギャラリー間へ。原さんの「ディスクリート・シティ」展。トレーシングペーパーにホルダーで原さん自身がかいたと思しき手書きの詳細図が印象的。こういう図を見るのは久しぶり。図と文字のタッチがとてもいい。大人、である。「京都駅を設計したひとよ」とか、何を見てそう言ったのかわからないが「これかわいい」とかいう女子学生2人組の声が耳に残る。ブックショップである洋書を見つけ、帰ってからアマゾンで注文しようと題名をメモ。洋書はこういう買い方が多くなった。
 そのまま歩いて青山方面へ移動。いろんな建物を見、写真を撮る。今日も「東京ってたいへんだ」を感じる。

 新幹線のホームで読むものがないことに気づき、キオスクで目についた角田光代の『だれかのいとしいひと』を買う。赤川次郎とかの文庫本が何冊か吊ってある棚ですね。ほかのはちょっと読む気にならない。角田の本ではこれがいいと誰かが書いた記事を見て、先日本屋で手にしたのだが、気恥ずかしく買えなかった。でも赤川次郎よりはいいだろうと1冊だけあったその文庫を取り出した。読んでみると、いやあ、上手。こりゃあ売れるわ、やっぱり。大阪に着いてから、梅田の紀伊國屋で『文藝』春号「特集 角田光代」まで買ってしまった(笑)。

2005年-2月4日(金)

 東京へ。あるモダニズム住宅とその増築棟を見学。何よりも、住み手の方のその住宅とともに生きる執念に驚いた。モダニズムがもっていたものではなく、むしろ、もっていなかった質が付加されて、いっそう素晴らしい空間に変身している。いずれ何かで紹介することになればよいが・・。

 そのあと、いっしょに見学した某誌編集者の方々と飲む。久しぶりの東京の夜。

2005年-2月3日(木)

 いろんなことであっという間に一日が終わる。いったい何をしていたんだろう。午前中は岡本の住宅の現場、大学で明日の資料読み、卒業制作をやっているゼミ生の相手、その他。

2005年-2月2日(水)

 いろんなことであっという間に一日が終わる。いったい何をしていたんだろう。学科会議、教授会、学内の会議、入試がらみのお仕事。

 『住宅建築』2月号。「夏の建築学校 in 日土」でご一緒した理科大の山名善之さんたちによる吉田鉄郎の馬場氏熱海別邸の実測調査記事が興味深い。樋口清先生の「吉田鉄郎の住宅」という文章も載っている。樋口先生は1918年生まれだから86歳くらいか。僕は駒場時代にちょっとお見かけしたくらいですが・・。
 
『室内』2月号。表紙、藤森先生の雄叫び、す、すごいですね。

2005年-2月1日(火)

 いろんなことであっという間に一日が終わる。いったい何をしていたんだろう。千里ニュータウンのこと、金沢行きのこと、書類づくり、卒業制作の冷やかし。

 全国的に雪の一日。朝起きたら、雪が積もっていた。山の上なので下界よりは積もります。車で降りていくと3カ所で事故。
 日土小学校の雪景色の写真が「木霊の学校 日土会」のかたから送られたきた。今日は休校だったとか。静かな山の町の雪景色です。