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赤崎正一名誉教授 特別レクチャー「デザインの忘却」開催について

2022年01月24日 在学生向け情報 ニュース 受験生向け情報 卒業生向け情報 企業向けのお知らせ ビジュアルデザイン学科 教員向け情報

◉名誉教授特別レクチャー
「デザインの忘却」
講師:赤崎正一
日時:2月12日(土)13時〜16時30分
会場:兵庫県立美術館王子分館/原田の森ギャラリー別館401
定員:39名(聴講無料・事前予約制)
学外の方の聴講も可能です。
予約制となっていますので、どなたも必ず下記フォームより申込をお願いいたします。

◉申込フォーム
◉キャンセルフォーム(人数制限があるため、予約後にキャンセルをされる場合はこちらへ連絡をお願いいたします)

◉講義概要
「デザイン」について語るとき、いつであっても不安と躊躇がともないます。「デザイン」は意図された忘却によって先送りされつづけて、いまこの時も在りつづけています。「問い」は宙づりのままにいつまでも手がとどきません。その事態のなかにだけ、われわれの作業の実質があると考えています。
「デザイン」と「Design」は同じものでしょうか、同じ事象をあらわしているでしょうか?(もちろん同じではありません。)
太平洋の北西の縁に、複数のプレートの相互の圧力の結果、零れ落ちたように弧状に連なっている島々は常に動きつづけています。われわれはその不安な世界の辺境に棲み、さまざまに多彩で変容する日本語を話し、記述しつづけてきた文化に(暫定的に)属しています。
一九世紀後半の「近代」化以降に日本語に与えられたカタカナ語の機能として「デザイン」はどのような領域をわれわれにもたらしているのでしょうか? あるいはそれ以上に、いかにわれわれを束縛しつづけ欺いてきたのでしょうか?
思いがけず「デザイン」を教育し研究する場所に立つことに恵まれました。また日々「デザイン」を生産している場所に、いまもかろうじて立っています。「デザイン」についての微弱な思考の痕跡を、断片的なものでしかないにしても、なるべく想定を超えた視角から、なるべく種々まちまちな事例をもちいて語りたいと考えています。(赤崎)