有村悠佑個展『ヒーロ×私』～特殊増家による立体的自画像～

幼少の頃から憧れていた『ヒーロー』

「悪から皆を守ってくれる超人になりたい。」
そんなことを思いながら成長し、大人になるにつれ
人間の正義ではない悪の部分や、争い、自然破壊など、
人間の身勝手であり、生きる為の使命や様々な汚い部分を知りました。
現実の世界は人々が殺し合う。
しかし、ドラマの中では
人々は助け合い、悪魔と戦い、生きています。
そんな世界が、僕には理想の世界に思えました。
そして、そんな世界には
ヒーローという希望や優しさに溢れる存在がいます。
僕はそんな優しさに憧れていました。
「ヒーロー＝こども」と思われている今の世界に寂しさを抱き、
ヒーローが持つ本当の意味や、
彼らが人々には欠かせない存在なんだということを感じてもらいたい。
その為に、特殊造形という手段を用い
僕自身がヒーローになることで訴えかけていきます。
そして、もう一つ。
正義とは、ある人々からは正義に見え、
別の場所では悲しい現実が突きつけられる。
時には身勝手であり、悪にも似ている。

そこで生まれる一つの疑問も考えてほしい。
「正義とは、何か？」

会期：

2011年5月23日(月)～26日(木)

会場：

本学クリエイティブセンター ラウンジにて