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第10回ランドスケープデザイン学生設計競技で入賞

2010年12月15日 環境デザイン学科 受賞・入選

本学科4年生の安慶田佑くんと矢野良介くん・梅野亮磨くん(共同制作)の作品が、「第10回ランドスケープデザイン学生設計競技」において入賞しました。両作品とも設計図書による一次審査を通過し、二次審査でのプレゼンテーション審査を経て、安慶田くんの作品「無題」は優秀賞を、矢野くん・梅野くんの作品「reflect landscape」は佳作を受賞しました。二次審査には8作品が臨み、最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作5点が決定しました。

本設計競技には、4年生の「ランドスケープデザイン演習」の課題の一環として履修学生全員が作品制作に取り組み、設計競技にチャレンジしました。

「第10回ランドスケープデザイン学生設計競技」の概要

【設計競技のテーマ】
ならのにわ1301

【設計競技の内容】
今回の設計競技では、歴史的な文脈が重層した奈良の都市構造のなかに都市の「に
わ」を提示することを求めます。ランドスケープデザインが、①都市の文脈をいかにくみとり、次世代に継承するか。②都市の近代化がもたらした文脈の齟齬の解決にどのように寄与しうるか。③地球環境時代の新たな都市形成に向けたさまざまな機能、存在価値、関係性の再編への期待にいかに応えるか。これらは現在の多くの都市に共通した課題です。
その上で、条坊制の都市基盤構造や歴史的建築物への軸線など敷地に関わる古都奈良の歴史を尊重しつつ、それらとの関係性を繊細に編み込みながら、既成概念にとらわれすぎない、柔軟で新しい都市の「にわ」の姿を提案してください。①都市の「にわ」を「ニワ」「庭」「園」「苑」「garden」…どのように解釈するか。②ランドスケープデザインが、凍結保存、復元再生的な風景づくりの束縛を越て、将来に向けてどのように意思表示できるか。現代を生きる私たちから次世代への『贈り物』として、遷都1301 年からはじまる、新たな時代の都市の「にわ」の提案を期待しています。

【選考委員】
・委員長
 宮城 俊作(奈良女子大学生活環境学部 教授)
・委員
 岸 和郎(京都大学大学院工学研究科建築学専攻 教授)
 篠沢 健太(大阪芸術大学大学環境デザイン学科 准教授)
 丸茂 喬(株式会社 マルモ出版「ランドスケープデザイン」編集長)
 吉田 昌弘(社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会 関西支部長)

設計競技内容の詳細は、こちらをご覧下さい。

下記に、入賞した安慶田佑くんと矢野良介くんの作品を掲載します。

akeda_landscape.jpg
優秀賞:安慶田 佑「無題」
作品パネルのpdfデータはこちら(左パネル右パネル)。

yano_landscape.jpg
佳作:矢野 良介・梅野 亮磨「reflect landscape」(共同制作)
作品パネルのpdfデータはこちら(左パネル右パネル)。