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[2010年5月28日スケジュール更新]神戸芸術工科大学アジアンデザイン研究所開設記念 第1回国際シンポジウム

2010年04月22日 地域交流・ワークショップ 生涯学習・公開講座 国際交流 アジアンデザイン研究所 プレスリリース

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主催:
神戸芸術工科大学アジアンデザイン研究所
日時:
2010年6月12日(土)10:00~18:00
場所:
神戸芸術工科大学吉武ホール
テーマ:
動く山―この世とあの世を結ぶもの

アジア各地の祭礼や儀礼には、さまざまな「山車」や「輿」、あるいは「舟」が曳きだされる。
山車や輿の多くは、山を象り、造形されている。「聖なる山」を模した山車(輿)は、「動く山」として、また、舟を模す舟形の山車は、彼岸や他界と現世を結ぶ「乗りもの」として、神霊や死者の霊を招き、そして送りだす「依り代」となる。アジアの山車は、広くアジアの宇宙観と結びつき、今なお人びとの生活のなかにいきづいている。
このシンポジウムは、アジア各地の山車をテーマに、インド、タイ、台湾、シンガポール、
イランの研究者を招き、山車にこめられたアジアの神話的・宗教的・文化的造形のデザイン語法を探究する。
アジアンデザイン研究所は、「アジアのかたちとデザイン」を総合テーマとし、次世代の未来をひらくアジアンデザインの方法論を創出することを目標として二〇一〇年四月に開設された。
生命力にみちたアジア独自のデザイン語法の追求、アジア文化が抱きこむ豊かな造形力の再発見などがテーマとなる。
二〇〇九年六月には、日本の代表的な山車のひとつである太鼓台(瀬戸内海沿岸に分布する)をテーマとするシンポジウム「太鼓台は宇宙山」を開催した。
開設記念の国際シンポジウムは、視点をアジアへとひろげ、日本とアジアの山車文化の関連性、デザインの特徴、神話や宇宙観とのかかわりを明らかにする。

スケジュール:

第1部 報告 [10:00~12:00]
「中国・祭礼の鼓亭、抬閣。竜が運ぶ山車」
黄國賓 Kuopin Huang 〈神戸芸術工科大学大学院助手〉
「バリ島の神輿。山と水の象徴性」
ナンシー・タケヤマ Nanci Takeyama 〈シンガポール・南洋理工大学准教授〉
「イラン 殉教者を称える生命樹の山車」
モジュガン・ジャハナラ Mojgan Jahanara 〈イラン・芸術大学准教授〉

進行:今村文彦

第2部 講演 [14:00~16:00]
「山は動く。聖なるもののダイナミズム」
杉浦康平 Kohei Sugiura 〈神戸芸術工科大学アジアンデザイン研究所所長〉
「インド寺院の山車。巡行儀礼が示す宇宙性」
キルティ・トリヴェディ Kirti Trivedi 〈インド工科大学・IDC教授〉
「タイ王室の葬儀車。霊魂を天界に運ぶ」
ソーン・シマトラン Sone Simatrang 〈タイ・シルパコン大学アートセンター所長〉

進行:山之内誠

第3部 ディスカッション [16:00~17:00(予定)]
「アジアのかたちとデザインの可能性」
キルティ・トリヴェディ , ソーン・シマトラン , 齊木崇人〈神戸芸術工科大学学長〉 , 杉浦康平

*入場無料ですが、参加希望者は事前に下記担当者までご連絡願います。
[お問い合わせ先]…神戸芸術工科大学アジアンデザイン研究所
〈EMAIL〉riad@kobe-du.ac.jp
担当/黄國賓・佐久間華
登録フォーム(日本語)
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