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「学生シンポジウム」で大学院生が、基調報告

2008年09月30日 環境デザイン学科 大学院

2008年9月23日、社団法人総合デザイナー協会(DAS)の主催、毎日新聞の共催による
「第3回学生シンポジウム」が大阪梅田のオーバルホールで開催されました。
このシンポジウムは、現場のデザイナーや教育者が聞く立場で参加し、デザイナーを目指す
学生の声に耳を傾けるというもので、今回のテーマは「未来のデザイン」。本学からは、
大学院・芸術工学研究科・総合デザイン専攻の伊井礼人さんが参加し、基調報告を行いました。

伊井さんは、環境・建築デザイン学科とファッションデザイン学科が行っている兵庫県西脇市との
産官学連携プロジェクト
に率先して活動してきたことから、過疎化の問題を抱えるまちづくりの将来像
についての発言をしました。市街地活性化のため、観光の拠点である有形重要文化財に指定されている
旧住宅を中心とし、地場産業を絡ませた複数の活動拠点を近隣に設けることで、点から線へ、線から
ゾーンへと、面的活動へ広げていくというもの。また、これまで受託加工生産が中心であった播州織の
産地で、独自企画による商品開発と情報発信を行っていくことが、地域の振興と発展に重要であることも
示唆しました。



今後は、これらの拠点の間に広がるゾーンとしての
市街地の中に、創造的な活動に興味を持つ若者
たちの居住を促し、従来の地域住民と若者たちが
共に暮らしつつ、新たなものづくりに挑戦してゆける
ような地域の創造を提案していました。

様々な地域資源の活用案を示す内容でした。
※報告を行う、伊井さん