NEWS

ファッションデザイン学科OGの関さやかさんの留学報告

2008年07月20日 ファッションデザイン学科 卒業生向け情報

2006年ファッションデザイン学科を卒業した関さやかさんが、留学していたイギリスの
ノッティンガム・トレント大学大学院修士ファッション・フューチャーを修了しました。
おめでとうございます。

※写真は修了作品
タイトル:ハラグロ ( Girls’ hidden emotion)
コンセプト:すべてのオトメは腹黒い。うらやましさ、自己中、ひねくれ、ぶりっこ、
生意気。オトメたちはそれらを服でカバーする。 
(Every girls has the hidden emotions, such as jealousy, selfishness, devious,
preending and cheeky. Girls cover them with clothes.)

コメント: 今回はもっと街着をデザインしたいと思い、どれくらいのデザインが街着と
して人々に受けいられるのか?という疑問に対し、ターゲットを定め、値段、アンケート
をとるなどマーケットにも目を向けました。そして、デジタルプリントを使いオリジナル
の生地作りから始めました 。最終的には、自分がブランドを立ち上げるとしたら?
という架空を提案し、商品としての作品になりました。

■留学のノッティンガム・トレント大学について(関さん報告)■
「修了したMA fashion futureには、ファッションビジネス、マーケティング&コミュニケーション、ファッションデザインがあり、約100人が在籍しています。その中で、 ファッションデザインを専攻しているのは11人。大半がアジア人です(笑)。 中国人、台湾人、インド人、日本人2人。クラスはチュートリアル制で、芸工 の4年生に似ています。担当のチューターがつき、週1程度にミーティングがあります。そこで話し合うのですが、自分が主体です。チューターはサポートする 程度なので、自己管理が求められます。
まずプロジェクトの提案書として10程度のゴールを決め、そのための行動や目的など時間の管理などをレポートとして提出します。基本はそれに沿って進めて いくのですが、途中にプレゼンがあり、途中経過を報告します。9月から始まり、早く作りたいという気持ちを抑え、やはりリサーチや作品作りの過程が重視さ れます。このアイデアはどこから来たのかという質問は毎度のことです。とくに私は目に見えない感情を表現することがテーマだったので、苦戦しました。
たいていのチューターはスケッチブックやリフレクトジャーナル(自分の興味があるものや過程に対してのコメントや意見を書き貯めたもの。日記のようなも の)を好み、それを充実させていくことを薦めます。イギリスの子達のスケッチブックはスクラップブックのような感じで見ごたえあります。結局服を作り始め たのは、3、4月頃からです。日本と違うところはテクニシャンといって縫い子さんのような人が5人ほどいることです。ほとんどの人は数着縫ってもらうの、 時間を節約できます。私のデザインは今までは思いつきのデザインが多かったのですが、今回はもっと意味を持った(?)デザインの根源を説明できる服にした いと思っていたので、何度も『これは着れないだろー』と考えながらサンプルをたくさん作りました。そういう意味では厳選されたモノになった(?)かもしれ ません」