特別講義・中間講評会を実施

2010年10月 2日 23:00【中間講評会

10月2日(土)、青木淳教授による特別講義「風景から建築へ」とオープンスタジオ2010の中間講評会が実施されました。

101002_openstudio07.jpg

まず、特別講義「風景から建築へ」が実施されました。講義では、「青々荘」、映画「誰も知らない」、「青森県立美術館」等の作品紹介を通じて、オープンスタジオ2010「風景から建築へ」のヒントになる話がされました。

101002_openstudio06.jpg

「青々荘」については次のように述べられました。「集合住宅の平面プランについてはとてもシンプルに設計したが、道路と中庭に面する開口部については気をつけて設計しました。特に中庭は、室内の窓から中庭を望む際に、都市の風景として室内に窓からの風景が取り込まれるように意識してデザインしました。」

また、是枝裕和監督の映画「誰も知らない」の映画紹介を通じて、アパートに住む子供達が様々な心情で目にするアパートの階段や廊下から見える風景について、青木教授の鋭い観察眼による詳細な解説が行われました。

さらに、ご自身が過去に取り組まれたプロジェクトにおいて、室内化された階段を有する集合住宅を提案したが、デベロッパーの予算の関係で実現できなかった話などが行われました。

「青森県立美術館」の話では、「皆さんの印象に残りやすい曲面のある表側もさることながら、無表情なバックヤード側も自分としては大好きで、ここでやりたかったデザインがよく表現できたと考えている。」という話がありました。

青木教授は最後に、次のように話されました。「私は、よくデザインされたものが苦手です。私は、これ本当にデザインされているのかなというものに非常に興味があります。青森県立美術館では、これがやりたかったんです。」

101002_openstudio10.jpg

特別講義終了後には質疑応答が行われ、様々な質問が会場から出されました。

「青森県立美術館の外壁はなぜ白色なのですか?」という質問に対しては、次のように解答されました。「白色というのは、白色が持つイメージで使用される場合が多いです。例えば、病院であれば無機的な色として、ウェディングドレスであれば純粋な色として使われます。しかし、私が設計した青森県立美術館は、周辺のランドスケープと調和できる色として白い外壁をしています。冬は、白い雪が積もり周辺のランドスケープと一体化します。一方、夏は周辺の緑や土の色に対して美術館の白色が目立つランドスケープとなります。」

101002_openstudio09.jpg

続いて、休憩時間を挟んでオープンスタジオ2010の中間講評会が実施されました。休憩時間中には、青木教授や学生達が、オープンスタジオで講評される作品の模型を熱心に見ていました。

101002_openstudio02.jpg

中間講評会では、まず最初に発表者7名によるプレゼンテーションが実施されました。発表者は、神戸芸術工科大学と大学院に所属する学生達です。プレゼンテーションは、スライド写真、映像、模型等によって行われました。

101002_openstudio01.jpg

発表終了後に、青木教授と花田教授によって、全ての発表作品に対する講評が行われました。講評会では、各学生が発表で述べた内容について、今回の課題である「風景から建築へ」の課題趣旨に対してどのような解答を出しているのかという視点で講評が行われ、最終提出へ向けてのアドバイスが行われました。

青木教授は今回のオープンスタジオ2010に申し込んでくれた学生に対して、「あまり難しいことは考えず、好きな風景から建築を考えてみて下さい。」というメッセージを残されました。

オープンスタジオ2010に申し込んだくれた学生の皆さん、10月29日(金)の作品提出締め切りに向けて頑張って下さい。

また、12月11日(土)には神戸芸術工科大学吉武記念ホールにおいて最終講評会が実施されるので、是非ご参加下さい。