西山広志・奥平桂子/大きな器は建築になる

大きな器は建築になる
西山広志・奥平桂子 神戸芸術工科大学大学院 総合デザイン専攻 2年

大きな器は建築になる

[講評]
やや歪んだ器のかたちがとてもいい感じです。この「器」によって、器の内外にどんな世界が生まれるのか。そしてその世界の質をもっとよくしようとすれば、器のかたちはどうなっていくのか。特に内側の世界は、微妙な風景の変化をつくることができそう。この器の内外をどうつなぐといいのか。いろんな展開の可能性があって楽しみです。(青木淳)

コメント(3)

TITLE: 器について考えていること
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青木先生。
ご講評、ありがとうございます。
器の外の世界、高台の内部の世界、器の上の世界、それぞれの質を同時に考えていくことで、かたちが決まってきています。
そして、ご講評にもありましたが、器が持つ内と外の世界を、どうつなぐといいのかを、もう少し詰めていこうと考えています。
プールにはハシゴを。公園には螺旋階段を。スープにはスプーンを。コンサートホールには、器自体をくり抜いて階段室を。と、そのスケールや質にあったつなぎ方があるのではないかと考えています。
青木先生、花田先生、コメントよろしくお願いいたします。(西山・奥平)

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2年間、「日新工業建築設計競技」の審査員を務めました。審査の過程で、かなりしょっちゅう目にしたのが、器状の空間というアイデアでした。あ、またか、というくらいに多い案なのです。西山・奥平さんも、そういう空間に魅力を感じるグループに含まれている、ということになります。そんなことは、本人にはどうでもいいことかもしれませんけれど、まだ見たことがない、想像したことがない空間を選びたいな、と思っている側からすれば、これはやっぱり、かなり不利です。既視感があるからです。
それでも、最終講評会にと考えたのは、その器を実際につくってスタディしているからでした。そして、そのなかから微妙なひしゃげかたとが出てきたのだと思えたからです。器のなかの面に座ると、風景が器のエッジで切りとられます。それが場所ごとに少しずつ変化していく。ポイントごとに、それぞれどんな風景をもった、どんな感じの場所なのか。そして、どの程度の多様性を生みだすのがいいのか。模型をつくることで、そういうことを意識的にコントロールしようとしているのではないかな、と思えました。(ドローイングや、スープ皿として使っている写真を見ていると、いや違うのかなという疑問もまたワクワクと出てくるわけですが。)どうぞ、そこにある微妙な多様性を存分にスタディしてみてください。
内と外のつなぎ方。これもたいへんに大切なことです。へたをすれば、それによって、せっかくの素敵な世界が壊れてしまうかもしれないからですし、またこれへの回答次第で、もっとおもしろい次元の案に飛躍できるかもしれないからです。それを「内と外のどうつなぐか?」という問題の立て方ではなくて、この計画の意図に添うなら、どうやって人が内に入るのがいいのか、どうやって外に出るのがいいのかという、もっとプリミティブな問いとして考えた方がいいと思います。

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青木先生。
コメント、ありがとうございます。
器のエッジについてですが、器の内の世界と外の世界との関係を決定付けてしまう大事なポイントとして、たくさん器を作って丁寧にスタディしました。この器のつくる風景の微妙な多様性についてのスタディは、もっと数をこなす必要があると感じました。
「内と外のつなぎ方」に関して「プリミティブな問い」として捉えるというコメントは、とてもしっくりきました。自分たちの意図と、できあがるモノとが、少しブレていたように感じました。
かなり不利と言われ、正直戸惑いもありますが、既視感のない建築模型としての器を目指してがんばろうと思います。(西山・奥平)

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