[対話篇 花→青 5]ちょっとからんでみたりして。

お盆も終わり、だいぶ涼しくなりました。

青木君の方から、この企画のチラシやポスターのことを言ってくれました。
参加しようと思っている学生諸君、そうなんです、それらのデザインをどうしようかと考えていて、青木君に「テーマに即した画像を何かくれないか」とお願いしたら届いたのが美しい「晶洞(ジオード)」の写真(画像検索して下さい)。それをぽつんと入れたようなデザインを院生と一緒に考えたのですが、どうもピンとこない。たしかにかっこいいポスターになるのですが、かっこよすぎる。
で、なぜかっこいいといけないんだろうかと考えると、

 (1)青木君本人のイメージに合わない。
 (2)これは「コンペ」じゃない。大学の「授業」なんだ。
 (3)コンペじゃないんだから青木君は「審査員」じゃない。「授業」なんだから「教員」なんだ(もちろん芸工大の客員教授なんだし)。
 (4)このチラシやポスターは「コンペ」のチラシやポスターじゃない。要するに「課題書」なんだ。
 (5)「教員」は「授業」でいちいちかっこいい「課題書」は作らない。

ということだなあと思いいたり、大学の授業で配布したり掲示板に貼られたりしているA4のワープロ打ち、あるいは手書きのお知らせみたいにしようと思ったわけです。どこの大学に掲示してあっても、学生さんは見落とすような感じに。
じゃあ適当にワープロでつくればいいのですが、そこまで思いきった行動に出れない気の弱さ。で、思いついたのが青木君が常日頃愛用しているあのA4のノート。あれに手書きで書いてもらえばいいんだと考えたわけです。時間がなくて、ささっとノートに問題を書いて画鋲で貼る。

で、ここからちょっとからんでみますが(笑)、「晶洞(ジオード)」を使うのはちょっと嫌だなあと思ったのにはもう一つ理由がある。
それは、青木君がこの石のイメージを手がかりにして作ったというアイルランドの「ジャイアント・コーズウェイ・ビジターズ・センター」コンペ案を雑誌で見て、「トランクとヴィトン」、「トレンチと青森」ほど不思議さが頭にしみ込んでこなかったからなんです。
最初は、「アイルランド」という国名から、青木君も書いてきたような「岩石」のイメージ、少し抽象化すれば「硬質なテクスチャー」を連想し、ああそれでアイルランド名産の「晶洞(ジオード)」という石なんだなと思いました。「例によってきわどいのお、あおきさん。連想作用のこのわかりやすさを今回はどうひっくり返してくれるんかのお」と思ったわけです。
ところが、調べてみると「晶洞(ジオード)」というのはブラジルやメキシコやアメリカや、いろんなところにある石のようだ(これが違っていたらすべて取り消しね・・)。それであのリングを積んだ「結晶のような」建築だ、と。
「あれれ、これじゃあ<俺の建築こそが宇宙の縮図だ>的な話とおなじやん」、前回書いた言い方をすれば、「<「模型から建築へ」××する>という述語(=「××する」の部分)を、<「変換」「変形」による建築化>ととらえること」になってるじゃないかと思ったわけです。

なので「晶洞(ジオード)」使うの止めたのよ。

もちろん僕の中の青木像と整合性がないという、誠に勝手な論理です。

で、どう続けりゃいいのかな(笑)。

飲んでるときならこの辺でほっといたら話は適当に続いていく、よね。

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