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第3章 旅
4月28・29日、高知県土佐清水市へ向かった。途中、雨にも見舞われたがメンバー全員の結束力も高まりとてもいい旅になった。
実物はやはり色が落ちたり、コンクリートが汚れていたりと時間の流れを感じさせた。しかし、屋根のかたちが生み出す幾何学的な室内空間に、スリットから注ぐ光はまるで深海を歩いているような感覚さえ起こさせた。皆しきりにシャッターを切り、ディテールまで詳しく調べた。林昌二さんと植田実さんとの旅。貴重な体験をした。誰より、先生が一番はしゃいでいたようにも思った。
第4章 模型制作の日々
旅行から帰り、日土小学校の模型制作も経験された先輩の院生・河村麻友さんの指導のもと、写真を整理し、同時に各担当を決め、それぞれが矩計図や平面図をもとに分析をはじめた。
今回は各部材ごとにもう一度図面をCADで起こし組み立てる方法を採用した。見慣れぬ矩計図を手に、頭を悩ませ、ときには花田先生から図面の読み方を教わり、模型での表現方法を検討した。
作業は主に環境ラボ棟でおこなった。時間が経つにつれ、だんだんとスタディー模型も並んできた。皆、「手は模型、頭は卒論」、先生のいう合言葉を胸に、実は毎日模型のことで頭はいっぱいだった。
朝11時に職長Hがラボを掃除し、材料を手配し一日がスタートする。遅い日は夜11時まで作業する。その間、皆で将来のこと、論文のことなどいろんなことを語り合った。
メンバーは花田研究室4回生9人全員と院生1名の10人、それに花田先生を合わせた11名である。
11人といえばサッカー。時はW杯真っ只中。男の多いゼミでは毎日サッカーの話題が絶えない。日本戦の日は、先生に食事に行くといって一度家に帰り、皆で観戦しまたラボに戻ることもあった。ラボを抜け出し、テレビのある研究室でビール片手に全員で観戦したことも・・・。先生にバレないように息を殺しての観戦。時に見つかり先生に指導される場面もあった。サッカーが模型の制作に影響を与えたことは間違いない。
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