NEWS

「ジャワ島の舞踊とバリ島の影絵芝居公演」神戸芸術工科大学 アジアンデザイン研究所主催 先着70名様に一般無料公開

2015年01月14日 生涯学習・公開講座 アジアンデザイン研究所

「ジャワ島の舞踊とバリ島の影絵芝居公演」神戸芸術工科大学 アジアンデザイン研究所主催 先着70名様に一般無料公開

神戸芸術工科大学 アジアンデザイン研究所では、2015年1月31日(土)15時より同キャンパス クリエイティブセンターにおいて、「ジャワ島の舞踊とバリ島の影絵芝居公演」を行います。先着70名様に一般無料公開いたしますので、メール又はFAXにてお申込みください。

1部では、インドネシア・ジャワ舞踊の著名な踊り手・研究者である佐久間新氏による講演と、舞踊公演を行います。
ジャワ舞踊は、活火山と聖なる海とを結ぶ南北線の中間点に建てられた王宮の、方形の広間で踊られます。広間の中心には4本の柱とそれを結ぶ梁があり、東西南北・四つの方位を示す直方体の空間の中心で、踊り手は、身体の延長線上や場の中心へと吸い寄せられる不思議な力を感じながら、踊りの形を生み出して行きます。踊りには、高度な集中と、水の中でたゆたうようなリラックスな気分が必要になる。
両者のバランスがえられると、からだは操作される状態から勝手に動き出す状態へと変化します。「体系的な様式」と「自由で柔軟な即興性」。この両極を行き交うことで、ジャワ舞踊はしなやかなダイナミズムをえて、踊り手の身体を飛び出し、それを見る人、そして広がる世界を結んでいきます。
ジャワ舞踊は、何百年にわたって継承され、その過程のなかで洗練されつくした、多くの人びとの智恵の結集です。こうした智恵の結集は、学問や宗教などと同じように、自分一人ではたどりつけないような、深い内面世界へと見る者を導いてくれます。

2部では、ワヤン・トゥンジュク梅田一座によるバリ島の影絵芝居公演・スタソーマ物語(後編)「人喰い王の改心」の上演を行います。
インドネシアの影絵人形芝居は、バリ島では古くから儀礼や庶民の娯楽として上演されてきた伝統芸能です。影絵は牛皮を精巧に彫刻した人形をスクリーンに投影して演じられます。あらゆる物語と知識に精通する人形遣いは、様々な声色を駆使してあらゆる人形を操ります。人間を象徴とする人形の顔色は、様々なシンボルがあります。黒色は一般的ですが、例えば赤は勇気、正直、落ち着いた人、怒りやすく勇気ある人を表し、黄は希望、やる気の意味を表します。キャラクターが登場する際には、上位の人が必ず右側から出てきます。そして、戦いの場面では必ず悪役が左側から登場し、右側が勝利するといいます。
スタソーマ物語(後編)「人喰い王の改心」、伝統的音楽に合わせたテンポのよい語りに引き込まれ、ひとときバリ島の伝統芸能に魅了されることでしょう。

アジア古来の思想をこのジャワ舞踊と影絵芝居で蘇らせ、アジアの叡智と感性を体験していただければと思います。

日時:
2015年1月31日(土)15:00〜18:00
会場:
神戸芸術工科大学 クリエイティブセンター2F
〒651-2196 神戸市西区学園西町8-1-1
定員:
70名(参加費無料・事前申込制)
お申込み:
神戸芸術工科大学大学院/担当:長野
E-mail:riad@kobe-du.ac.jp
FAX:078-796-2559
氏名、電話番号、メールアドレスを記載してお申込みください。
出演:
<ジャワ島の舞踊>
佐久間 新

<バリ島の影絵芝居公演>
ワヤン・トゥンジュク梅田一座
ダラン:梅田英春
伴 奏:グンデル・トゥンジュク
グンデル・ワヤングループメンバー:片倉保夫+長谷部匡+大野絵里紗+錦織照子+小林紀子 +菊池和泉

「ジャワ島の舞踊とバリ島の影絵芝居公演」神戸芸術工科大学 アジアンデザイン研究所主催 先着70名様に一般無料公開